少し先輩の友人ご夫妻と会食した。彼はかねてから65歳を定年と設定し、65歳数ヶ月で医院を譲渡され、今はパリに住み年に数回日本に戻られる。しばらく和食が食べられなくなるというので鄙には稀な腕の立つ料理人の手になる懐石をご一緒した。
いつものワインの代わりに冷酒を飲みながら四方山話をした。貧乏性の私は「毎日、何をされているのですか」などと、ぶしつけな質問をしたのだが「別に何もしていませんよ」。と笑っておられた。どうもご主人の方が台所に立つ頻度が多いらしく、市場に買い物に行って昼食などを作るのを楽しんでおられるようだ。彼は四十近くになってからフランス語を勉強され、日常生活に全く不自由しないほどの力を付けられた。英語しか話せない(これは若い時に身に付けた)私は恐れ入ってしまう。だいたいあの鼻に掛かった不明瞭に聞こえる発音を聞いただけで、こりゃ無理と逃げ出したくなる。まだドイツ語の方が仕事柄、頑張れば(頑張れないのだが)なんとかなるかなあと甘い幻想を抱ける。
まず日本を離れることに抵抗をお感じにならないようだ。そしてなんというか、フランス否どうもパリが非常にお好きなようだ。奥様も「私はフランス語はちっとも駄目よ」。とおっしゃりながら西洋文化の中に浸ることがお好きなようだ。「遊びにいらっしゃいよ」と誘われたので、「はあ、いつか」。と答えたのだが、今度の連休は準備が遅れ、パリ行きは上手く割安切符が取れなかった。そのうちと思ってもなかなかなのだが、今から心づもりをすれば何とかなるだろう。
それにしても夢を叶える。凄い力だ。
いつものワインの代わりに冷酒を飲みながら四方山話をした。貧乏性の私は「毎日、何をされているのですか」などと、ぶしつけな質問をしたのだが「別に何もしていませんよ」。と笑っておられた。どうもご主人の方が台所に立つ頻度が多いらしく、市場に買い物に行って昼食などを作るのを楽しんでおられるようだ。彼は四十近くになってからフランス語を勉強され、日常生活に全く不自由しないほどの力を付けられた。英語しか話せない(これは若い時に身に付けた)私は恐れ入ってしまう。だいたいあの鼻に掛かった不明瞭に聞こえる発音を聞いただけで、こりゃ無理と逃げ出したくなる。まだドイツ語の方が仕事柄、頑張れば(頑張れないのだが)なんとかなるかなあと甘い幻想を抱ける。
まず日本を離れることに抵抗をお感じにならないようだ。そしてなんというか、フランス否どうもパリが非常にお好きなようだ。奥様も「私はフランス語はちっとも駄目よ」。とおっしゃりながら西洋文化の中に浸ることがお好きなようだ。「遊びにいらっしゃいよ」と誘われたので、「はあ、いつか」。と答えたのだが、今度の連休は準備が遅れ、パリ行きは上手く割安切符が取れなかった。そのうちと思ってもなかなかなのだが、今から心づもりをすれば何とかなるだろう。
それにしても夢を叶える。凄い力だ。