駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

桜二分咲き

2009年03月28日 | 自然
 近くの桜が咲き始めた。この季節になるとあちこちに桜があるのに気付く、枯れ木の期間が長いので気にも留めないでいたのが、枯れ木に花が咲くという言葉通りに突然華やぐので、なんだここにもと驚かされる。
 昨年も桜について書いたが、どうも桜には心が揺れる。原風景は小学校の校庭の桜か。ああと、懐かしい光景が瞬時に脳裏を過ぎる。薄桃色の花びらのあの淡さとはらはらと散りゆく潔さ、花は桜木と日本人の心深く植えられた花だ。
 そうした民族的な素養を基調にしながら、見た場所時そして一緒に見た人を思い起こさせる力で桜に勝る花はなかろう。私が桜を見て懐かしい人達を思い出すように、私(じいちゃん)と見た桜だと思い出すだろう掌の中の小さな手の感触もある。
 米国の首都ワシントンポトマック河畔にも桜が植えられているという。団子ならぬチェリー入りアイスクリームを嘗めながら、観桜のそぞろ歩きがされているのだろうか。勝手な想像だが日本のような感興はなさそうに思う。
 写真の桜も一週間もすれば満開となるだろう。四月になったら正真正銘、日本の鄙の桜をお目に掛けたい。カメラマンの腕がもう一つなのはご勘弁を。
 
コメント (4)
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