駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

光のどけき春に

2009年03月26日 | 自然
 雨上がりの今朝は空気は澄んでいたのだが肌寒く、足早に出勤した。道すがら春を確認した。もう先の曲がり角ではなく目の前に春が来ている。なぜわかったか、それは光だ。光の強さか色合いか、光の変化に春の記憶が呼び起こされた。勿論、風にも微かに春を感じたのだが、鼻がさほど利かず、目の不自由な人ならきっと感じるだろう春の香り混じりの肌触りは私には定かでなかった。
 普段はあまり意識しない光の変化に気付いて、なぜ可視光線が今の波長範囲になったのかと疑問が湧く。なんでもそうなるようになっていたからだと言われると鼻白むが、恐らく原始の時代には紫外線や赤外線よりも可視光線の波長が生存に有利だったのだろう?。
 人間には分からないが今年は太陽活動が活発になる周期に入っているのに黒点がほとんど現れず、微かに太陽が沈滞しているのが観測されている。百年に一度でなく四百年に一度の天変地異の到来だと言う人もいる。針小棒大というか十分な科学的根拠のないことで騒ぐのは愚かしいと思うが、物理的な現象と人間社会は別だといっても、全く無関係とは思えず、余りよい気はしない。
 芽を付けた桜の枝越しに差す光に春を感じ、あそこに行きたい、あれも食いたいと希望?を膨らませながら、平成は平らかに成るとも限らないなと静心を些か乱される。
コメント (2)
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