言うまいと思えど

　名を明かしていないので、露骨な人の批判は避けてきたが、この人は例外だ。時の最高権力者ということになっており、反論の機会も数多くお持ちなので、その点ではやましく感ずることもない。
　支持率の低下の原因は、おそらく国民がこの人はどうも賢くない、ひょっとして愚かなのではないかと疑い始めたからだろう。十％前後の支持率で解散権は俺の特権だとしがみつくのを見ているとワルの要素もあったのかと心配になる。
　閣僚からもいつまでもだらだら解散しないのはいかがなものかという批判が出ている。自分たちが支持した首相だから適任ではなかったと判明しても支持するというのは本末転倒、国民を守るのが議員の役割仕事と思う。船を座礁させて、国民を巻き添えにしないでいただきたい。
　百年に一度の危機というなら、殿を諫める人物がでてきてよいのではないか。