駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

静観することも時に必要

2017年11月28日 | 町医者診言

    

 横綱日馬富士暴行事件報道が溢れかえっている。敵役?の貴乃花親方が居るせいか、誰にも分かりやすい先輩が後輩をぶん殴る事件で詳細がいまだ不明のせいか、視聴率が稼げると報道は過熱している。個性的で記者が取っ付きにくい貴乃花親方は当初悪者扱いだったが、ややニュアンスが変わってきているがどうしたわけだろう。

 確かに貴乃花は個性的で分かりにくい人のようだ。しかし記者と親しく口を利かないからと悪く書く傾向があるのはスポーツ芸能記者の悪弊と申し上げたい。警察の取り調べが進んでいるわけだから、それが終わるまで静観するのが良いと思う。相撲協会がそれでは沽券にかかわると独自の調査見解を急ぐこともない。急いては事を仕損じる。興味本位の追及は解明を遅らせ、解決をこじらすだけと思う。

 それよりももっと重要なことがある。いつまで森友かと日本人特有?のうやむやをここまで粘って、会計検査院の法外値引き根拠不明の結論が出たわけだから、国会で落とし前を付ける必要がある。安倍首相や夫人の関与を証明することは不可能だろう。身代わりと言っては語弊があるが、担当だった官僚に不当値引きと記録保全不備責任を取ってもらわねばなるまい。そうして今後、記録は十年残す決まりを作ればよいと思う。野党は首相や首相夫人の依怙贔屓を責めるのはこの辺りでやめたらどうかと思う。証明困難だからだ。灰色は灰色のままにして、外交経済教育などの問題で論戦を戦わしてほしい。金持も力もない野党、権力者の向う脛を蹴り上げたくなるのは分かるが、ここは知恵比べ合理性と先見性で戦っていただきたい。

 ミーハーなことを言うが、ちょいとイケメンでも声に力の足りない前原氏と違い、枝野長妻コンビはイケメンにはほど遠いが声に力があるので、タッパと声でまやかす安倍首相と互角で戦えると思う。

コメント
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