駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

昔は綸言汗の如しと言ったが

2017年11月17日 | 町医者診言

 

 綸言汗の如しとは皇帝が一旦発した言葉(綸言)は取り消し たり訂正することができないという中国歴史上の格言だが、以前は政治家の不用意な発言を諫めるためにしばしば使われた。今は使われない、使う意味がなくなった。

 大げさでなく政治家の発言の半分近くはまやかしで食言は数え切れない。国民のそれを見極め評価する力量も弱っているように思われる。

 批判を受け止め反省するどころか、証拠もない非難で逆落としにしようとする政治家が居るようだ。犯罪者呼ばわりは無礼を通り越している。言葉は撤回すれば元に戻るものではないから綸言汗の如しという格言があったのだ。議員としてだけでなく社会人としても問題があると思う。

 しばしば指摘してきたが、敵愾心の強い人は危険だ。非難を根に持ち倍する意趣返しをする心性では平和を招くことは難しいと思う。昔、卒業式で仰げば尊とし我が師の恩と歌った。なんだかそうした心が薄れた世の中になったような気がする。元より、自分の価値観が絶対などとは思わないが、消えゆく老兵に今の政治家には胡散臭い人物が相当数紛れ込んでいるように見える。

 昨日、チラっと前原さんが話しているのを見た。前原さんや豊田さんはいったんは政治家を辞め、マスコミから消えて何か地味な手仕事をやられたらどうか、それくらいの間違い失策をされたと思う。世の中をああしようこうしようという前に自分に落とし前を付けられてはと申し上げたい。

 根に持ち意趣返しは・・と書いたが岸本佐知子さんは例外で叶うものなら、ねにもって、二言三言返していただきたい。

コメント
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