全豪オープンは時計の針を五年戻したようなフェデラーとナダルの決勝戦となった。いつもどちらかを応援しながら観戦するのだが、今回は困った。ナダルとフェデラー、どちらも好きな選手なのだ。第五セット、ナダルが最初にブレイクしたので、これで決まりかと思ったら違った。フェデラーの正確なショットが炸裂し、年嵩三十五歳のフェデラーが勝った。フェデラーはファンが多い、賞賛の嵐だった。何というか、本当のジェントルマンなのだ。 彼は答えた、「どうしたらあなたのような素晴らしい選手が日本でも生まれるでしょうか?」「?、国枝が居るじゃないか」。と。
ルール遵守が求められフェアプレーが賞賛されるスポーツに比べ、ルール無視我利優先の政策がしばしば支持される政治の世界では、その申し子のトランプ大統領が健闘?している。インディアン嘘つかない、ラストベルトのアメリカ原住民を守るトランプも然りだった。有言実行にトランプ語録は歓心を買うための宣伝文句で、実際に大統領になれば穏健路線になるだろうという日本の?政治評論家の観測は外れた。日頃、公約を直ぐ剥がせる膏薬程度に見なしている評論精神が露呈した。尤も、トランブ大統領が主張していたように動いてそれが奏功するかどうかは別問題で、どう転んでも社会の亀裂が深まることは間違いない。
世の中は自分さえよければとは行かないとトランプさんに申し上げたい。