駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

施政方針演説を読む

2017年01月21日 | 政治経済

         

 安倍首相の施政方針演説を読んだ。戦後七十年を踏まえ新たな七十年を見据え展望する演説としては自画自賛が基調で、過ぐる七十年の理解と評価も通り一遍、未来への展望も理念が希薄で格調が高い内容とは言えないと感じた。

 言葉ではなく実行をと謳い現内閣の政策の成果を誇っているが、批判を唾棄すべきものとしながら、自らも前政権と支持しない者を陰に陽に批判している。謙虚さと寛容の精神に乏しく、首相は敵愾心の強い人だと改めて感じた。

 新農政、中小企業対策、新たなイノベーション、働き方改革、成長と分配の好循環、個性を大切にする教育の再生・・・、一つ一つ誠にもっともなことばかりでその通りと首肯したい。ただ何故か、・・・しようではありませんかと呼びかけられても、ポツダム宣言をよく知らない立法府の長の元ではなくと感じた。一体どうしたことだろう。

 太平洋の向こうではトランプ新大統領が就任演説をしたようだ。未だ全文をを読んでいないが、特に新しいものはなく選挙中の主張を少し手直しし繰り返した内容と報じられている。

 政変のある酉年と聞く、市井末端の准高齢者も身と心を引き締めて、生きていかねばと思ったことだ。

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