駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

非婚の理由

2017年01月20日 | 小考

        

 電車でしばしば女子高生と乗り合わせる。彼女達は坐っていれば教科書?を読んでいるか、携帯をいじっているか、うたた寝をしている。立っているとおしゃべりをしていることが多く、三人以上でおしゃべりする場合には、内向きに円を作っておしゃべりする。まるでライオンに狙われた牛が七八頭内向きに円を作って後足を外に向け、近寄ろうとするライオンを蹴ろうとする円陣のようだ。勿論、彼女達は怪しげな親爺をはね飛ばそうというのではなく、仲間と顔を向け合って話したいが為だろうと思う。正直に言えば混み合った車内では、どうかなと思うのだが、年頃の彼女達の習性のなせる業だろう。

 なぜ結婚したか?それは恋をしたからで、振り返れば内なる衝動と勢いということになるだろう。おそらく恋というものは子孫を残したい家族を持ちたいという秘めたる情熱が特定の異性に焦点が合って発火し、強い求心力を生み出す現象だろう。結婚には社会的な側面も大きいが、根本には子孫を残したい家族を作りたいという情動があると思う。だから?親が決めた場合でも、鬼も十八番茶も出花で結果的に上手くゆくことも多いのではないかと推測する(この辺りのことには疎く、的外れならお許し願いたい)。

 婚姻は男女平等のようだが、実は女性の方が鍵を握っているような気がしている。こうしたことの専門家ではないのでどの程度当たっているかはわからないが、日本の少子化考えるには欠かせない視点と思う。単に若い男性の収入だけの問題ではないと思う。円陣を作っておしゃべりをする女子高生の生態に迫る必要があるかも知れない。

コメント
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