駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

前期から准に格下げ?、格上げ?

2017年01月07日 | 医療

  

 

 突然正規高齢者ではないと言われても、中身に変化はなく戸惑う。確かに開業して四半世紀、平均余命が10年近く伸び元気な七十代が増えたので、従来の高齢者のイメージは変わりつつある。

 つまり、前期高齢者の呼び方も地に着いてきており、実態に前期高齢者の名称のイメージが追いつきつつあった。果たして準高齢者と呼び変えても、財務省厚労省が渡りに舟と色々な給付や扱いを外して、良いことばかりではなさそうだ。年金給付を遅らす口実にしないでという会長の釘は糠に釘だろう。

 高齢というのは老年老化と違い、古びて衰えたという意味合いは薄く年齢の数が多いという意味が主?なので、前期高齢者後期高齢者を準高齢者高齢者超高齢者としても、さほどの違いはない気がする。勿論、元気な高齢者が増え従来のイメージと乖離してきたので、変化に遅れず名称を変えるのは理解出来る。呆けを認知、分裂を統合失調というような洒落た?言葉を創り出す智慧者は老年学会には居ないのかねと突然の発表に申し上げたくなる。

 前期から準になってもあんまし嬉しくない、準には格下げの響きもある。格など気にすることもないが、準高齢者と呼ばれて元気が出るかな?。本当に必要で合理的な方策は高齢者の身体脳年齢を判定できる検査を作りだして、暦年齢でなく実力年齢で扱いを変えてゆくことだと思うが、これは実現実施が容易ではないと思う。しかしAIが出てきている世の中、いずれは実施されるだろう。

コメント (2)
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