昨夜BSのプライムニュースで「2017年の世界情勢 歴史視点から読み解くトランプ現象の大波」を見た。プライムニュースは一つのテーマを専門家や関係者をゲストに招き時間をかけて議論し理解を深めようとする優れた番組で、時間があれば見るようにしている。
専門家にもトランプの影響を予測するのは難しいのだが、ゲストの五百旗頭真 熊本県立大学理事長と細谷雄一 慶應義塾大学法学部教授は共にさすが専門家だなと感心する世界情勢とトランプ現象の読解を披瀝された。勿論,優れた分析解説が出来ても、どうなるかを予測するのは非常に難しい。というのはこうすれば良いと言う道を示せても、ポピュリズムを利用しながら損得で動く指導者とポピュリズムを生み出す人達は相手への配慮を欠き全体のことが視野に入らないから行き過ぎ衝突する恐れがあるからだ。思想や規範に価値を置かない損得勘定のトランプはしたたかに計算して動いてゆくだろうが、いつまでどこまで持つかはわからない。
損得だけで動く人が少数であれば社会は避ける譲る懲らしめるなどの緩衝作用で、摩擦や被害を小さく出来るが多数になると社会や国の破綻が生ずるかもしれない。終わりの方で五百旗頭さんは破綻回避にドイツと日本の役割が大きくなるからメルケル首相と安倍首相に期待すると言いながら、慌てて?安倍さんは右寄りだったが今はプラグマチックだから大丈夫?と注釈を入れられた。演ずればそれが実態ということか。