駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

人の見る目

2015年06月24日 | 人物、男

           

 為末大という男が居る。先日ブータンで彼がジュニアの選手に陸上競技指導をしている番組をチラッと見た。為末さんについては断片的な知識しか持ち合わせないが、気持ちの良い優れた指導者と見受けた。

 いつだったか、彼がツイッターで「やればできると言うがそれは成功者の言い分であり、例えばアスリートとして成功するためにはアスリート向きの体で生まれたかどうかが99%重要なことだ」と発言したら炎上したという記事を目にしたことがある。当たり前のことに、なぜ炎上するのかと思ったが、「指導者の立場として『努力は報われる』と励ますべきだろ!」
「志そうとする気持ちがないと、才能が合っても開花しないわけだし 努力することが無駄っていうのは言い方としてダメじゃないかな」
「みんなイチローや中田である必要はないし、やる事に意義はある」
「為末さんは、本当の事を言いさえすれば、成功者としての義務を果たせるもんだと思っている」(括弧内ネットより引用)などの反論が寄せられたようだ。

 他にもいくつか率直で本質に迫る発言をされているらしい。

 誰もが発言できることは素晴らしいことだが、それは誰もが同じということとは違う。粗にして野でも卑では意味がない。優れたものを見出す目と認める心が欠かせないと思う。

 とてもフォロウしきれないが為末発言は傾聴に値する気がしている。

コメント
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