駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

梅雨らしい日が続く

2015年06月12日 | 自然

              

 この数日梅雨らしい天気が続き、しとしと雨の中を登院してきた。カルフォル二アは深刻な干ばつらしく、アーモンドオレンジなどの農作物が甚大な被害を受けているようだ。幸い日本は降り過ぎて災害の起きている地域もあるが、深刻な水不足はないようで有り難い。

 洪水に見舞われるところはあっても世界全体で見ると水不足のようで、近い将来亜熱帯地方を中心に深刻な水不足が予想されている。三十年先となると手が打てそうでいて、先のことという感覚が抜けず、具体的な動きは少ないようだ。時間的にも空間的にも離れれば離れるほど重要性は低下してゆくのが人間の感覚で、それこそ千年どころか百年前に比べても科学的な予知能力は格段に進んだのに、危機が迫っていても身につまされなければ動こうとしない人が多い。

 経験が無いから、良く理解できないから無視して良いとは思えない。医者嫌いで自覚症状がないからといって高血圧や高血糖を放置しては、合併症で倒れる危険性が大きい。だから、多くの人は医院に通院治療している。尤もこれには身近に倒れた人を見聞きしている経験があるからということもあるだろう。

 いづれにしても、理解できないから身につまされないからと、人類の歴史的な知恵をないがしろにしては危険が危ない。 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする