駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

名医とは誰のこと

2015年03月21日 | 医者

            

 三寒四温とはよく言ったものだ。暖かくなったり寒くなったりしながら、少しずつ暖かくなってきた。一週間もすれば桜がほころびそうだ。春分の日の連休でちょっと遠出をした。

 医者というのは、改めて言うまでもないことだが、大変な仕事なのだと今更ながら書いておきたい。何が大変と言えば、やはり人の命に関わる仕事だからだ。

 よく名医と言われるが、世に言われる名医はどこまで頼れるか怪しい?気がしている。名が売れていても手を下さない医師は名医とは言い難い。それに大体、我々は名医と言うことは少ない。勿論、褒めて言うこともあるが多少揶揄を含んでいることもある。よく出来る、力がある、信頼できる、手術が上手い、・・は大丈夫、・・は駄目・・はやめた方がいいなどと評価することの方が多い。

 病気というのは重篤で難しいものからほおっておいても治るものまで色々で、これは素人には中々分からない。そして、病気はありふれていても、向き合うのが難しい患者さんがいる。医者が医者を見ていると難しい重くなる病気や難しい患者を上手に避けておられる先生がいる。口は達者でもこういう先生は名医とは言わないだろう。重い病気や難しい病気病人でも、矢面に立って手を下せる医師を我々は・・・なら大丈夫と言っている。

 

コメント (2)
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