駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

怪しげな者ではござらぬ?

2015年03月09日 | 身辺記

               

 時々旨いもの発見のために新しい店に入る。カウンターに座りお決まりの内お値段の安いメニューを戴く。まずまずの味だともう一度訪れることになる。元来無口なせいか、勤め人には見えないせいか、不思議な客という印象を与えることが多いらしい。先日まずまずの店を見付けた。本当に合格かどうか、もう一度訪れてみた。二度目だと言うことがすぐ分かったようで、それとなく何をしている人間かを探るような質問をしてくる。まあ、適当に言葉を濁していたら、「言っちゃあまずいお仕事ですか」とまで言われてしまった。そうだと言いたかったのだが「言うほどじゃあないので」とはぐらかしてやった。

 大した店でなければそれでお終いなのだが、中々の味だったから困る。素知らぬ顔をして三度目を食べに行く。今度は当たり障りのない話を少ししただけで、やれやれと先に店を出る。女房が支払いの時「お名刺をと言われたわよ」という、「生憎持ち合わせないので」と断ったけどとあきれている。

 余程怪しげな人物に見えたのだろうか?。何十回も通う馴染みの店でも私の名前しか知らない店もある、聞かれてぼんやりと答えればそれ以上聞いてこないものだ。いつか問わず語りにわかればそれで良いではないか。患者さんにもそうしている。困った?大将だ。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする