駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

笑顔を見ると

2009年11月20日 | 身辺記
 事務員や看護婦の笑顔を見るとほっとする。彼女達が楽しそうに会話をしていると疲れが取れる。この六年くらい平和が続いている。基本的な業務には変化がないので、結局は人と相性だったのだろうかと思う。
 十九年間に台風で難破したのは二度ほどだが、たいていは時々木枯らしや春一番が吹いて、波風が立っていた。今もさざ波が立つことはあるが、これをなくすことはできない、生きて仕事をしている証だから。それに院長自身にしてからが、完璧にはほど遠く、忙しくていらいらする時もある。
 この平穏無事には心から感謝している。職員間に争いがなければ、仕事に集中できる。自宅に帰ってから安らぐことができる。それはひいては良質の医療に繋がって行くと感じている。
 果たしてこれは僥倖か、長年の蓄積による運営の妙の賜物か。どうもたんなる幸運というものらしい。ただ幸運を呼ぶ何かが、いくらかは身に付いた気がしている。
 
コメント
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