駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

マスコミはどうかしている

2009年11月19日 | 世の中
 民主党政権になり、マニフェストに従い革新的な政策が緒に付いたが、組織には既得利権がらみの積年の垢がこびり付き、若葉マークの運転手達は四苦八苦している。しかしながらこれは想定範囲内のことであり、初心者としてはまずまず健闘している、轟々の非難には当たらない。
 しかるに多くのマスメディアは民意で生まれた政権の綻びをあげつらい引きずり降ろそうと汲々としている。まるで船長と船員が気に入らないから船底に穴を開けようとしている乗客のようだ。長すぎた前政権の残した難題を初心者が苦労して解こうしているのに、ない知恵を貸すどころか解けないと騒ぎ立て邪魔をして、成績を下げさせようとしているかのようだ。
 欠点をあげつらい、他人の不幸は密の味とほくそ笑むのは一部メディアの仕事であって、多くのメディアがそんなことをしていたら自分の不幸も招くことになるのに気付かないのだろうか。交代要員も用意できていないのに、クルーを引きずり降ろしては、彷徨える幽霊船になってしまう。冗談もほどほどにして欲しい。
 マスメディアはもっと冷静に好意的に現政権に対応すべきだ。批評分析は当然としても、駄目駄目といって生徒が伸びた例がない。悲観的な叱責ばかりの診療が命を縮め惨めなのものにするのは周知のことだ。
 ジャーナリストは歴史を紐解き、変革期に何が起きていたかもう一度思い起こし、おぞましい愚行をなぞるようなことは避けてほしい。
 あるいはマスメディアにも政権交代が必要なのかもしれない。週刊誌よさようならの声が聞こえるような気もする。

 
コメント
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