駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

レストランの照明

2009年11月09日 | 旨い物
 レストランの照明は結構微妙だ。海外旅行に行って、意外に感じたのは欧米での低い照明度だ。昼を欺くように明るい店の経験はなく、どこもややアンダーというか暗めの印象が残っている。日本はどんな店も欧米に比べれば明るいと思うが、この十年くらい、やや暗い照明の店も出てきた。なぜ欧米の店が暗めなのかよく分からないが、女性が美しく見えるとかという洒落た理由よりも、単に明るい照明の習慣がないというか節約習慣が身に付いているだけのような気もする。それに夜は暗いものだと受け入れているのかも知れない。残念ながら三つ星レストランには行ったことがないので、高級店の照明は知らない。
 個人的な考えを言えばイタリアンは明るく和食とフレンチは中くらい中華はやや暗い照明が合っているように思う。色合いはイタリアンは原色を取り入れた白色系、フレンチは淡い暖色調、和食には薄黄色から茶系統、中華は茶色から落ち着いた濃い赤が合うように感じる。さてどんなものだろう。昼飯はともかく、夕食は何と言っても落ち着いて食べられる雰囲気がありがたい。
 レストランは食事だけでなく他の要素も大切で、誰と何をどの店では一つのイベントなので、店の設え客の扱いは料理と同じように大きな重みを持っている。イベントとは大袈裟なと思われるかもしれないが、ある年齢になると何処で誰と何を食べたかということは大切な思い出になっているのに気が付くので、自然味だけでなく心地よい時間を過ごせる店を志向するようになる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする