駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

永田町権力の興亡、続き

2009年11月04日 | 政治経済
 NHKスペシアル永田町権力の興亡を三夜続けて見た。これは小沢一郎物語ではないかと思ったほど小沢一郎の政治家力が群を抜いていた。小沢の印象は以前に書いたものからほとんどずれなかった。実際の言辞を耳にして確認した気がする。
 権力争いの生々しさに驚いた。確かに、数百床の総合病院でも院長人事となると目の色が変わる人達がいたから、いくらか想像はできるが、それでも国家権力争いの凄まじさには圧倒された。権力の魔力に痺れて権謀術数に暗躍する政治家達が居たのだ。
 正直かもしれないが、私に高邁な思想などない、とにかく収拾を図ったとまで言われると、猿芝居に見えて鼻白むが、高い志を持続して持つ政治家も若干は居る。あまりの数合わせにそんなことでいいのかという気もするが、生死欲望に関わることは剛胆力なしには成し得ないようだ。
 政治評論家はほとんどが論外だがは政治学者も小説家も国家権力の重力に抗って、内容のある発言をして欲しいと思う。人間を描き政治的発言を好む高村薫にしてから、もう一つの発言内容だ。政治家に何かをしてもらおうとか先を示してくれなどというのは、不十分な物足りない指摘見識だ。小沢一郎が新人に選挙区へというのはそこで汲み取れ、そこに民主政治があるということのようだ。それは私でも読み取れた。
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