駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

人は保守的

2009年11月14日 | 身辺記
 人は本質的に保守的に出来ている。動物否生命はとまで言っても良いかも知れない。革新を意気込む性向に富めばともかく、殆どの人は苦境に陥らなければ、現状維持に安住する傾向を持っている。
 新薬が出て、こちらの方が良いからと変えましょうと勧めても今のままで良いという患者さんは結構居る。新薬に変えても、前の方が良かったと、元に戻すことを望まれる患者さんも多い。新しい平衡状態に達する前に、以前の定常状態が懐かしくなるらしい。
 夫婦二人きりになり、時々週末小旅行に行くのだが、さてどこにと云いながら、結局東京京都に行くことが多い。大阪にはあまり、名古屋には殆ど行かない。名古屋には悪いが、大宅壮一の名言の通りだと感ずるからだ。横浜神戸には時々行く。一泊旅行では移動時間は4,5時間に抑えたいので新幹線を利用することが多くなる。女房が都会志向で、だんだんそれに馴らされたし、我関せずとほっておかれる都会の方が気が休まるのだ。
 もう少し長い休みが取れるようになれば、新しい場所を試みたいとは思っているのだが。
 早稲田の卒業生が本当にそうか検討するのも面白いと思うが、一般に進取の精神の人はまあ多く見積もって7,8%程度ではないか、人類に貴重な人達ではある。
 所謂第一人者は必ずどこかにこの進取の精神を持っている。但しそれは仕事に於いてで、日常生活はまた別のようだ。イチローは毎朝必ずカレーを食べているそうだから食生活は超保守的らしい。
 私は第一人者ではないが、進取の精神には少しく恵まれているようだ。先生大学はどちらなどと気になさる方には早稲田ですと答えて、嫌な顔をされている。
コメント
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