ALQUIT DAYS

The Great End of Life is not Knowledge but Action.

三種の神器

2019年07月07日 | ノンジャンル
これまで数えきれないほど渡航してきたが、回を
重ねるごとに、携行荷物は少なくなっていった。

初めは、あれもこれもと、結局渡航先で使うことも
なかったものを持って行ったが、今では2週間
くらいの予定なら、機内に持ち込める
スーツケース一つである。

極端なことを言えば、3種の神器ともいえる、
パスポート、財布、携帯電話さえ持っていれば、
あとはどうにでもなる。

事実、普通に出勤していて、そのまま急遽
渡航したことも多い。
無論、いつもパスポートは携帯している。

この3種の神器を断酒の三本柱に置き換えれば、
私にとっては、通院という原点がパスポート、
抗酒剤は財布、自助グループが携帯といった
ところか。

医者があきらめ、投げ出した病気である。

この3本柱によって、初めて医者も患者の回復を
期することができるようになったのである。

それは精神的依存だけではない。肉体的にも依存
している以上、いわゆる離脱症状による幻覚の
恐怖は、経験した者にしかわからない。

ブログや掲示板で断酒できるほど甘いものではない。

自身にとっては、通院は断酒そのものであり、
渡航に絶対必要なパスポートと変わらない。

簡単な話である。どれほどの弁を尽くしたところで、
パスポートなしに渡航はできない。

断酒なしに私の生きるはないのである。