ALQUIT DAYS

The Great End of Life is not Knowledge but Action.

悠久

2013年12月05日 | ノンジャンル
12月に入って、もう今年も終わりかと
夜空を眺めてみれば冬の空は高く、星の光も
明るく見える。

無限の宇宙の広がりと、悠久な時間とに思いを
馳せれば、何ともちっぽけな存在が、わずかな時間を
あくせくと過ごしていること自体に虚しさを感じる。

だが、同時に、自身がその無限の時空の中に、
確かにある存在だということに、感慨も深いのである。

ヒミコという天体は、いわば三つの銀河が重なり合おうと
している。だが、その光は、130億年昔のものである。

まだ太陽系すら存在していない時より、その光は旅を続け、
地球にたどり着いた今、その光は130億歳となる。

現実に、今の時点での状況はわからない。
これからの観測は、その歴史を紐解くことになる。

地球が46億歳。その時間の3倍近くの年月を経て
辿り着いた光。

私たちは、確かにこの光の中で存在し続けてきたのだろう。
そして自分が自分である以上、そこには変わらない自身が
脈打っているに違いない。

私たちは、生まれては死に、死んではまた生まれる、
星の化身なのである。