やっとこういう記事がでてきました。
出国を禁止され、政府に未来を奪われるウクライナの若い男性たちの苛立ちと絶望(クーリエ・ジャポン) - Yahoo!ニュース
ロシアによるウクライナ侵攻後、ウクライナでは戒厳令が出されて18歳から60歳までの男性は出国できなくなった。家族が引き裂かれるなどの問題が起きていたが、出国禁止令にはいくつかの例外があった。
独メディア「ドイチェ・ヴェレ」によると、シングルファーザー、3人以上の子どもを持つ男性、障がい者は出国を許された。また、海外の大学の学生、人道支援輸送の運転手、海外に永住権を持つ者も国境を越えられた。
出国したい男性らは、これらの例外事項を元に合法的に出国する方法を必死に探った。それらをシェアするインスタグラムのアカウントは、2022年7月時点で1万4000人以上のフォロワーがいたほどだ。 他にも合法的に出国するための情報を共有するテレグラムチャンネルもあり、健康上の理由から兵役が免除されるべきだと証明する文書をウクライナの男性に提供するようなサービスも存在していたようだ。
しかし、独誌「シュピーゲル」によると、9月14日以降、海外の教育機関に留学する学生の出国が禁止された。この規制変更に落胆し、苛立つウクライナの男性は少なくない。
(中略)
最後の手段は命がけ
どうしても出国したい男性らは、もはやロシアの占領地を経由して国外に出るしかない。しかし、そのリスクは非常に高く、命がけの危険な行為だ。各地にある検問所でウクライナ人は尋問され、検査の末にロシアに忠実な者だけが通されることになっている。 ポーランドの大学に行くはずだった、マリウポリ出身の21歳のアルトゥールという男性は、クリミアを通って出国を目指すことを決意した。彼はまずキエフからクリミアの首都シンフェロポリ行きのバスに乗った。 ロシアの占領地に入ると1日に何度も尋問された。その都度下着姿にさせられ、携帯電話のデータを見せなければならなかった。それでも彼は無事にラトビアに渡り、その後ポーランドへ移動して留学を実現した。しかし、同じバスに乗っていた乗客のなかには、尋問の末に連行された人もいたという。 「学生が安全に人生を築く権利を奪ってはいけません」と、ウクライナ政府の政策に苛立つ彼は言う。
ウクライナで海外に永住権がある人は、二重国籍を認める国の親や配偶者がいる人か、ユダヤ人(イスラエル人)か、富豪くらいではないでしょうか。
そうであれば、実質18世紀のプロシアと同じでは?
18世紀のプロシアの徴兵制度。
徴兵された兵士をカントニスト (Kantonist) と呼ぶ。徴兵対象者は農村および都市の若い男子で、とくに貧しい農村出身者が実際に徴兵されるうちの多数を占めた。貴族はもちろんであるが、一定以上の資産保持者 (高額納税者) 、土地を所有する農民の長男 (後継ぎ) 、牧師、教師、医者とその学生、国が重要とみなしている分野で活動する職人、商人、などは除外された。また、ベルリンなどの大都市は都市がまるごと徴兵を免れる特権を有していた。これはその税収と産業による物品供給に優先が置かれていたからであるが、このために王はベルリンを内心嫌っていたという。
留学生の出国を認めなくなったのは、頭脳集団の流出を防ぐという面もあるのではないかと思ってしまいます。
参考:
水、電力不足のウクライナ-寒空に水を汲みに行く市民、半袖のゼレンスキー大統領 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)