皆様、明けましておめでとうございます。
外国の友人たちから年末年始に届いたグリーティングカードやメール、「今年(来年)があなたやご家族にとって良いお年となりますように」だけでなく、「日本にとっても良いお年となりますように」と言う文言を付け加えてきた人が半分以上。
そして、ボランティア・センターで働いていたときの同僚から届いた年賀状には、被災地の写真が入り、「今年は絶対良い年にしてやる がんばってるぞ!日本」と言う文言が大きく書いてありました。
昨年の3月11日の悲しみと喪失感は、被災地の方々のみならず、日本人のみならず、世界にも。
被災地と関わることなく生活している人々のなかには、3月11日の地震も原発事故も風化、バーチャル化しつつある人もいるかもしれませんが、これが今もなお続く現実であることを、そして場合によっては、自分がいつ何時同じ立場になりえるということを忘れてはいけないと思います。(このブログを書いている最中も、伊豆諸島近海を震源とする強い地震(マグニチュード7)がありました。)
さて、これは震災被害というよりも、原発に向けての言葉ですが、今朝の東京新聞の『こちら特報部』に、オノ・ヨーコの言葉が紹介されていました。
「一人で見る夢はただの夢。みんなで見る夢は現実となります。」
「日本は犠牲になった危険性をよく考えないと、地球は私たち人間にも、また他の動物にも住めない星になってしまうと思います」
そして産経の記事で、元米国大統領のビル・クリントンが、
「「自然災害による被害は原発の脆弱性をまざまざと見せつけけた。しかも雇用創出という面からみても原子力エネルギーは、他のクリーン・エネルギーと比べて、雇用を創出する『A job creator』とは思えない」
と新著“Back to Work”の中で述べていることを紹介していました(原発擁護派の産経新聞ですから、クリントン元大統領のこの言葉を書いた意味もあまり好意的に書いていませんでしたが・・・)。
昨年、『絆』という言葉がもてはやされましたが、『絆』に『理性』『大きな視点』というものが加わることで、『大きな希望』になるのではないかと思います。
本年もよろしくお願いします。