ウクライナのマレーシア航空機の撃墜(墜落)事故ですが、真相はまだ闇の中です。
ただし、アメリカを筆頭に西側メディアは事故直後からロシアに全責任があるかのような報道をしています。
それだけでなく、犠牲者がでていないアメリカが日本や欧州に「ロシアを一緒に責めようよ」と言ったり、事件当初から「ロシアの責任」と言い張り、その後も執拗にこの事件に首を突っ込んでいます。
「真実追及」ならまだしもですが、「真実」などどうでもよいようです。
アメリカ国内でさえ、Robert Parryというイラン・コントラ事件の記事を書いたジャーナリストなどがこれに疑問を呈したりもしていますが、
ConsortiumNews.com (2014.7.20)
What Did US Spy Satellites See in Ukraine?
http://consortiumnews.com/2014/07/20/what-did-us-spy-satellites-see-in-ukraine/
米国は当然こうしたことを検証する気もないです。
(ここまで必死だと、「BRICSが開発銀行設立をすることを米国は是非とも阻止したいと思っている米国が怪しい」という声が出ても、不思議はない気もします。)
同じくロシア批判をしている英国は、フランスと同じく今もロシアに武器を売り続けています。
ところでこのマレーシア航空機ですが、ウクライナを通るのをやめ、今度は、シリア上空を通ることにしました。
IBtimes (2014年7月23日)
マレーシア航空17便撃墜後、飛行ルートが危険なシリア上空に変更
http://jp.ibtimes.com/articles/59630/20140723/766528.htm
存続のためとはいえ、これもあきれるしかありません。
クアラルンプールから欧州に行く人は、利便性を考えれば、マレーシア航空機・シェア便を使うでしょう。
(マレーシア航空17便も、KLMとのコードシェア便だった模様。クルーは皆マレーシア航空の人だったそうですが、そうだとすると直前に「ルートが危険」と搭乗を拒否したのはKLMのクルー?)
戦争になると、人の命の重さは軽くなりますが、そういう意味ではもう世界は第三次世界大戦にでも突入しているようなものかもしれません。
命の重さといえば、本当に怒りを覚える記事をもう一つ。
ハフィントン・ポスト (2014.7.14)
イスラエル人の一部には、ポップコーン片手にガザ空爆を見物している不届き者もいる
http://www.huffingtonpost.jp/2014/07/14/israelis-eat-popcorn_n_5583299.html?utm_hp_ref=japan
プリーモ・レーヴィの本の題名を思い出します-
「これが人間か」。