新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

真夏の関西旅行記 (その14)[奈良編の4]

2010-08-23 06:49:42 | 旅行記

思い出したように、真夏の関西旅行記 (その13)[奈良編の3]のつづきです。
ようやく2泊3日の小旅行の最終日、8月2日(月)にたどり着きました。
この日の必須訪問スポットは正倉院
正倉院・正倉は、その内部を観ることはいつでもほとんど不可能ですが、離れた場所から正倉の外構を観ることさえ基本的に平日のみで、勤め人にとっては厳しいところです。
私は2007年12月の関西旅行の際、正倉院の門前まで行って、この事実を知りました。
そして、自分の準備不足を棚に上げ、「なんというお役所仕事だぁ」と怒り、足下に見つけた何かのバルブのフタ(宮内庁のマーク入り)を写真に撮り、「きょうはこの辺で勘弁 しといたるわ」と毒づいたのでありました。なんとも情けない…


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ホテルをチェックアウトした私は、朝からカンカン照りの中、JR奈良駅前から路線バスに乗って出撃しました。


そして、東大寺を抜けて一路、正倉院に向かいます。
南大門付近の鹿たちは、鹿せんべいにありつこうとしゃかりきになって観光客に群れていましたが、大仏殿の裏手にたむろしている鹿たちは木陰に集まってのんびりしていました。


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で、正倉院の入口は、、、、、と、閉じている


なぜ と思ったら、まだ開門時刻の10:00になっていませんでした

もう10時近くでしたので、その場で開門を待っていますと、じわじわと観光客が集まってきました。
外構だけでも正倉院を観たいという人は私だけではないんですな。

で、10時ちょい過ぎに、立て付けのよくない扉が開かれ、いよいよ正倉院の構内へ


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門を入って100mほど歩くと、ちょっと開けた場所に出て、そこで視線を左に移すと、


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おぉ、ついに正倉院・正倉とご対面です。


いやぁ~、想像していたよりも大きく、立派で、美しいプロポーションの建物でした。

でも、写真に撮るのはかなり難しい…。
大きい建物ですので、塀の内側では、かなりの広角レンズでないと全体をフレームに収めることはできません。私のデジカメ(コンデジ)でも無理でした。

また、壁と屋根のコントラストがきつすぎて、うまく撮れません。

屋根に露出を合わせると壁が真っ暗だし、壁に露出を合わせると屋根や空が真っ白に飛んでしまいます。

8月2日当日の速報記事「ついに…です」に載せ替えた写真が一番よく撮れていましたので、もう一回載せましょう。


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以前、こちらの本を読んで正倉院を勉強いたしました。


正倉院 (中公新書) 正倉院 (中公新書)
価格:¥ 840(税込)
発売日:2008-11

その聞きかじりによりますと、正倉院・正倉の建物は向かって右から北倉・中倉・南倉の3つの部分に分かれているそうです。そして、おなじみの校倉造なのは北倉と南倉で、中倉は板壁になっています。

そういえば、法隆寺にある国宝・綱封蔵(こうふうぞう)は、こんな格好をしています(2007年に決行した天皇賞観戦&奈良旅行の際に撮影)。


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手前の木が邪魔でよく見えませんが、建物の真ん中が吹き抜けになっていて(屋根はある)、塗り壁に囲まれた二つの蔵は、吹き抜け部分から出入りする構造(双倉:ならびくらというらしい)になっています。

つまり、塗り壁を校倉造にして、吹き抜け部分に板壁を取り付ければ、正倉院・正倉とそっくりになるわけで、事実、正倉院・正倉も、創建当時は真ん中が吹き抜けになった構造だったらしいです。


   


こうして、念願の正倉院・正倉の外構見学はほんの10分で切り上げ、今度は、これまた人生初となる東大寺・二月堂を目指しました。


と、先ほど木陰に密集して休憩していた(?)鹿たちが活動を開始していました。
よく見ると、この集団には子鹿が何頭も混じっています。
どんな動物の子どももかわいいものですが、子鹿ったらホントかわいいぞ


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更に歩を進めて、坂道を上っていくと、かなり広い空き地(お水取りの時には駐車場として使われるらしい)に出ました。
おぉ、大仏殿が見えると、ずんずん空き地に入っていくと、仕切の杭にセミの抜け殻を発見


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セミの抜け殻にピントを合わせようとしたのですが、、、、残念です…


と、悔やんだところで、東大寺・二月堂ご参拝以降のことはまた後日。


つづき:2010/08/26 真夏の関西旅行記 (その15)[奈良編の5]

コメント (2)
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