「真夏の関西旅行記(その1)」から時計を半日ほど前にずらして、旅行記を書き始めます。
2泊3日の今回の旅行、初日の私の動きは8月3日の記事「無事に帰ってきました」に書いたとおりでして、とにかく歩き回りました。この日の私の歩数は22,064歩。あのくそ暑い中、よくも歩いたものです。
これでも、「食品サンプル博覧会」と舞洲スラッジセンターを断念したのですから、当初のもくろみがなんと無謀だったことか…
さて、今回の関西入りは羽田⇒伊丹の飛行機を使いました。ちなみに、帰りは贅沢に新幹線。今年初めに福岡に行ったとき、飛行機から富士山がなんともきれいに見えたのですが(記事はこちら)、今回も富士山を見ることができました(ただし頭だけ…)
この時は福岡行きと違い、富士山の南側の空路だったんですな。なんともラッキーでした。
伊丹空港からリムジンバスで梅田に出た私は、まずは荷物をホテルに預けるべく、大阪駅に向かいました。
阪急側から大阪駅側へ横断歩道を渡ろうと、信号待ちをしていた時、こんなアナウンスが流れました。
まもなく信号が変わります。青信号になってから渡りましょう。
ですと。大阪の人はせっかちらしいですからねぇ(私に言わせれば東京の人だってかなりせっかち)。
ところが、このアナウンスが流れるや否や、「もうすぐ青信号になるンや。クルマも来んし、さっさと渡ろうかぁ」と、まだ赤信号だというのに、多くの人が横断を始めるではありませんか。
はっきり申し上げて、このアナウンスは逆効果だと思います
さて、無事にホテルに到着し、身軽になった私はいそいそと最初の目的地、名前を聞いただけではどこにあるのか判らない「国立国際美術館(NMAO)」に向かいました。
ホテルからのルートは、
玉川駅⇒地下鉄・千日前線⇒阿波座駅⇒地下鉄・中央線⇒本町駅⇒地下鉄・四ツ橋線⇒肥後橋駅⇒徒歩(10分)
のはずだったのですが、どうしたことか私は地下鉄・千日前線を一駅乗り越して、西長堀駅で降りてしまいました。
結局、
玉川駅⇒地下鉄・千日前線⇒西長堀駅⇒地下鉄・長堀鶴見緑地線⇒心斎橋駅⇒地下鉄・御堂筋線⇒本町駅⇒地下鉄・四ツ橋線⇒肥後橋駅⇒徒歩(10分)
という、非常識なルートをたどることになってしまったのでありました。
それでも何とか肥後橋駅にたどり着き、地上に出て、土佐堀通りを歩いていますと、こんな建物が目に入りました。
背の高いビルに囲まれたレトロなビル…。
こんなビル、私、大好きです。
自宅に帰ってから調べると、1937年に建てられた「船町ビル」という名前の、ちょっとは知られたビルのようです。
ところでこの界隈、肥後橋だぁ、江戸堀だぁ、土佐堀だぁ、肥前橋だぁと、日本各地の地名に由来する地名がすごく多い。
さすがは大阪(大坂)だと思いましたヨ。
それはともかく、途中、昼食を摂った後、肥前橋を渡り、ようやく「国立国際美術館(NMAO)」に到着しました
ふお~ 地上にあるのはパイプと入口だけぇ~
美術館の「ごあいさつ」によれば、
竹の生命力と現代美術の発展・成長をイメージした外観デザイン
だそうです。
う~む、そうかなぁ~
さて、NMAOでの私のお目当ては、こちら。
「横尾忠則全ポスター」展です。
地上にある入口から館内に入り、会場の地下3階まで、エスカレーターを乗り継いで、下へ下へと潜ります。
と、壁には「ジョアン・ミロ風」の巨大な陶板壁画が…。帰ってから調べると、まさしくジョアン・ミロご本人が大阪万博のガス館のために制作した「無垢の笑い」の現物でありました
この辺りにも、今回の旅行の準備不足が露呈しております
で、フライヤーによれば、「国内で初めてとなる、横尾忠則の全ポスター展を開催します。」とあるこの展覧会、50年以上にわたる横尾さんの活動を網羅するもので、出品点数は800点を超えるというめまいを覚えるような展覧会でした。
おかげで、出品目録はA3サイズ三つ折りの用紙の両面にわたるもので、しかも字が小さい…。
改めて、「横尾忠則全ポスター」展の感想を書こうと出品目録を見つめていると、気が遠くなってしまいます。
そんなわけで、以下、「真夏の関西旅行記(その3)」に続きます