百姓であるならば、やはり自己採取した種を自らが持っていたいと思っている。
グローバルな視点でみると、アメリカのある会社などは、種子で世界の農業を占有したいと考えているという。
現在、遺伝子組み換え作物が作付けされている国のアメリカ、アルゼンチン、カナダ、中国などの作付けは、そのアメリカの多国籍企業がそのほとんどを支配している。その会社の戦略は、除草剤を販売し、それと同時に、その除草剤に強い遺伝子組み換え作物を開発し、独占的地位を築くことにある。
その会社をはじめ、他の多国籍農薬企業が、アグロバイオ事業に軸足を移し、種子事業に力を注ぎ、次々と世界中の種子会社を買収して自分たちの傘下に組み込みはじめている事実もある。
一方で国内をみると、我々の手元に残っている種子も、結構、在来種が少なくなってきている。種子として販売されているものは、病気に強く、収量が上がる西洋種か混在種がほとんどで、昔からある在来種は家庭菜園どまりで、流通を通して市場に出ることはほとんどない。誰が望んでいるのか、誰かの思惑なのか、『もう一度食べたい!!』ものが、もう食べられない。百姓は売れるものしかつくらないのか、つくりやすいものしかつくらないのか、あまりにもすべてのものをお金に換算し過ぎた結果、種子さえも取上げられ、百姓は何処へ行くのか。
※年始の毎日新聞の記事『もう一度食べたい:杓子菜・日本ほうれん草 師走迎えるたび思い出す味』http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/shoku/news/20061227ddm013100085000c.html
グローバルな視点でみると、アメリカのある会社などは、種子で世界の農業を占有したいと考えているという。
現在、遺伝子組み換え作物が作付けされている国のアメリカ、アルゼンチン、カナダ、中国などの作付けは、そのアメリカの多国籍企業がそのほとんどを支配している。その会社の戦略は、除草剤を販売し、それと同時に、その除草剤に強い遺伝子組み換え作物を開発し、独占的地位を築くことにある。
その会社をはじめ、他の多国籍農薬企業が、アグロバイオ事業に軸足を移し、種子事業に力を注ぎ、次々と世界中の種子会社を買収して自分たちの傘下に組み込みはじめている事実もある。
一方で国内をみると、我々の手元に残っている種子も、結構、在来種が少なくなってきている。種子として販売されているものは、病気に強く、収量が上がる西洋種か混在種がほとんどで、昔からある在来種は家庭菜園どまりで、流通を通して市場に出ることはほとんどない。誰が望んでいるのか、誰かの思惑なのか、『もう一度食べたい!!』ものが、もう食べられない。百姓は売れるものしかつくらないのか、つくりやすいものしかつくらないのか、あまりにもすべてのものをお金に換算し過ぎた結果、種子さえも取上げられ、百姓は何処へ行くのか。
※年始の毎日新聞の記事『もう一度食べたい:杓子菜・日本ほうれん草 師走迎えるたび思い出す味』http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/shoku/news/20061227ddm013100085000c.html