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よろず世の中86

                    よろず世の中

               86・福島の除染計画進まず・2―2

                   来月除染開始に暗雲

南相馬市でも市側の説明に住民側が納得せず、いまだに決まらない。既に除染計画を策定した同市は、来月2月の作業開始を予定するが,見通しが立たないままだ。

                  地区ごとに作れ

仮置き場を作らないと市全体の面的な除染は進まない。一日も早く設置をお願いいたしたい。今月中旬、同市原町区で、開かれた仮置き場の説明会。

桜井勝延市長が訴えたが、候補地近くの住民約40人からは反対意見が噴出した。「なぜ放射線量の高い山の方から線量の低い海の方に汚染の可能性がある土壌を運ぶのか地区ごとに仮置き場を作ればいい」

「今でも風評被害で農作物が売れない。仮置き場が来たらますますひどくなる」

候補地になったのは海に近い約28ヘクタールのゴルフ場跡地。現在は市有地で、近くには農地や住宅がある。
 
               市は「理解お願いするしか・・・」

環境省と市の出席者は「放射線を外部に出さないようにする」などと安全対策を説明したが、住民の不信感はぬぐえなかった。

「国や市が安全だと言って今まで安全だったためしがない」。とそんな痛烈な声も浴びせられた。

終了後、桜井市長は「7地区の説明会をすべて終えた上で感触を見て練り直しも含めて考える」と説明したが、いつまでに結論を出すのかは明言を避けた。

南相馬市は昨年11月、除染計画を作成した。警戒区域の小高区を除く原町、鹿島の両区を対象に生活圏は2年間、農地は5年間かけ、放射線量の半減を目指す。

来月実際に作業を始める予定で、取り除いた土などは、原町区と鹿島区に1か所ずつ設ける仮置き場に保管することになっている。

「除染作業は大規模になり、千人単位の人出が必要」と市の除染対策室は言っている。

除染スタートに備え、市はすでに業者の募集を始めているが、契約のメドは立たない。仮置き場が決まらなければ、作業に踏み出せないからだ。

2万人が市外へ
南相馬市にとって除染は市の将来を左右する切実な問題となっている。福島第一原発事故前、約7万1600人だった人口は1月26日現在、約43400人にまで激減。2万人以上が市外への退避を続けている。

小さい子供がいる家庭からは「除染が進まないと帰れない」との声が多く寄せられている。避難している市民に帰還を促すためにも、一刻も早く除染に取り掛かることが迫られている。

市除染対策室の羽山時夫室長は、「業者は除染作業に乗り気で、仮置き場さえ決まれば、一気に除染が進む可能性がある。候補地を別のところにするのも難しく、今の候補地でお願いしていくしかない」と言う。 終わり









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釈尊のことば105

                  釈尊のことば

               105・成果に執着しない。

あなたへ。私は成果に執着しない。
ゆえに、「田に種をまいたのに今年は不作で、ほんのちょっぴりしか収穫できない。あ~あ」というストレスは全く生じない。

あるいは頑張った仕事を評価されなくても「あ~あ、世の中の人たちは見る目がないな」なんてひがむ苦しみは決して生じてこない。 ゆえに、私は幸せ。
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