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巻き添え食ってたまるかよ

借金15億円あなたの夢をあきらめないで

2007-10-19 22:58:50 | メディア・芸能
ことし女性フォーク・デュオ「あみん」がひさしぶりに活動再開したじゃないですか。かつてオラ高3時の1982年、彼女たちの「待つわ」が100万枚超の大ヒットとなったのだ…歌詞の「♪わたし待つわ いつまでも待つわ 他の誰かにあなたがふられる日まで」という一節に、取り澄ました顔して怖ろしいなあと思ったものです。

あみんはすぐ活動を止め、2人のうち主に曲を書いていた岡村孝子はソロ活動を始めて〝OLの教祖〟と呼ばれるほどシンガーソングライターとして成功、ついにはプロ野球で巨人の4番を務めたこともある石井浩郎選手と結婚! OLが好むような作風のとおり幸せまっしぐらのように見えていたが…その内実とは。

彼女の実父はタクシー会社を経営するかたわら愛知県岡崎市の市議会議員としても活動、事業欲はそれにとどまらず地元に大きなラブホテルを建てて自ら経営し、娘の孝子を取締役の一人に据えていた。ところがこのラブホの経営が次第に傾き、岡村孝子も連帯保証人となって地元の信用金庫から受けた15億円の融資の返済が滞るように。

孝子はラブホテルの取締役を退任するが、借金返済のために父娘が考えついた手段というのが、市会議員で役所に顔が利くというコネを利用し、特別養護老人ホーム設立を計画、役所の認可を受けて10億円以上の補助金が国から拠出される話がまとまりかけたものの、補助金をラブホの借金返済に充てようとしたことがバレて立ち消えに。

ついには実家の豪邸が差し押さえられ、ラブホは人手に渡り、石井とも離婚して東京の自宅マンションを売却…それでもおそらく残った借金は金利だけでも相当きついものではなかろうか。そんな岡村窮余の一策となったのが昔の相方・加藤晴子に頼み込んでの「あみん再結成」という。

女子大生デュオとして話題を集めた頃は、曲を書いて主旋律を歌い、顔もかわいい岡村孝子に対し、ハーモニーをつけるだけの加藤晴子は添え物に過ぎなかった印象があるが、今や勝ち組マダムとして立場が逆転。必死の岡村の隣りで余裕ぶっこいて歌う…。ファンの夢を壊さないため、自己破産という選択肢を取れなかったのでしょうか。♪あなた~の~夢を~あきら~め~ないで~~生々流転……

デブタレの内山信二くんも善良そうな顔の裏では複数の女を手玉に取りつつ老人介護事業の会社を立ち上げていたと聞くが、やはり岡村孝子の件から想起されるのは落日のグッドウィル帝国を率いる折口雅博でしょうね。コムスンの不正発覚⇒介護事業から撤退、派遣労働者から天引きしていたデータ装備費の返還訴訟などほころびが広がってグッドウィルの株価は急落。折口と彼の資産管理会社のみでグッドウィルグループの株の3割強を保有するというが、折口と親密な関係を築いて巨額を出資してきたみずほ銀行は担保として押さえていた株の価値が下落するにつれ手のひらを返して追い担保を要求、今や折口の豪邸や別荘などほとんどの資産に銀行の根抵当権が。結局は、世間からの非難の矢面に立つ折口雅博よりも、担保があるから地元の名士だからといって巨額を貸し付けて、手を汚さず儲けを吸い上げる銀行の連中が一番汚ないんじゃないのかな?

しかしまあみなさん老人福祉に着目して、きれいごと言いつつ税金や老人の財産を食い散らかそうと企てるんでしょ。誰もが年をとることは避けられない、金があるといっても老人は金に頼るしかない弱者でもある。組織に守られて、老人を食い物にしようとすることは、自分たちの未来を食ってるってことでもあるのでは。

想像力の欠落した行為の報い。「若いやつは自分が年くった時のこと想像できねェモンだ。俺が年くってわかったのは、若い時期は短いってコトだ。年老いてからのほうが人生長いンだ」って『闇金ウシジマくん』の登場人物も言っとったね。風俗嬢に説教するおやじですが。

イラスト:安田成之


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