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天使/L'ANGE

2021-07-28 17:05:06 | 映画(映画館)
L'ange@早稲田松竹/監督・映像特殊効果:パトリック・ボカノウスキー /出演:モーリス・バケ、ジャン=マリー・ボン、マルティーヌ・クチュール、ジャック・フォール/1982年フランス

天井から吊るされた人形、繰り返しサーベルを突く、仮面の男。メイドが運ぶ牛乳の壺は、テーブルからゆっくりと床に落ち、割れる。凝視している男。男は、鼻歌を唄いながら風呂に入り、身だしなみを整えポーズをとる。せわしなく本を探し運び続ける図書館員たちは、皆同じ風貌をしている密室の裸女めがけて襲いかかる、棍棒を持った男たち光線が降り注ぐ中、人々は階段を昇る…。 

カンヌ映画祭批評家週間で衝撃を与え、世界のアートシーンに登場した『天使/L'ANGE』は、『アンダルシアの犬』の再来かつまったく新しいアヴァンギャルド映画と絶賛された。この作品にはダリ&ブニュエル、マン・レイ、コクトー、アンガーといった旧来の「アヴァンギャルド/実験映画」とは一線を画した作法がある。散文的な物語から離れ、どの1コマを切り出しても絵画となり得るような映像そのものの追求。特殊合成・特殊効果のほとんどをボカノウスキー自身が行い、完成までには5年という歳月が費やされたが、その美は洗練され、35年以上の月日を経た現在でも新鮮な輝きを放つ。



有吉弘行のラジオ、彼の結婚発表の前後はフリートークやアシスタントを務める芸人との絡みなど安定感があって楽しく聞いていたが、6月の後半くらいから急激につまらなくなり、もう止めようかなと思って迷いながらも聞いてみた7月18日の回。冒頭からタイムマシーン3号とアルコ&ピース、アルピーの平子と酒井、石橋貴明と上島竜兵、それぞれ比較して片方をおとしめるという安易な笑いの取り方をしていて呆れてしまい、2度と聞くまいと。

そもそもロンハーなどは人に順位を付ける企画が多いし、以前から彼はアンジャッシュ渡部が「寺門ジモンとは人としてレベルが違う」と発言せざるをえないよう誘導したり、カズレーザーに対しても似たイジリがあったな。蔑まれるような位置から悪口(毒舌)を武器にのし上がり、品川祐や熊田曜子のように彼から斬られることでかえってキャラが鮮明になって長く芸能界に残れる、人の運命を左右できるような立場になったことでおごりたかぶる。結婚計画がすっぱ抜かれ、一時精彩を欠いたが、テレビ・芸能・広告界にとって便利かつ必要な人材ということで、冷却期間を置いて無事譲渡されるよう根回しが行われたのだろうか。彼が2時間も3時間も歩くのは孤独になるためだと思っていたが、もう逃げ場はない。落日のテレビを背負っていってください。私はもう関わらない。



We can change!! オバマ現象が起きなかったらトランプ現象も起きなかったといわれているし、私もそう思う。現実に差別が残り、しかも世はスマホ(バカホ)、人の時間が換金される圧は強まっている。看板だけ黒人にしてみたけどかえってアメリカの野蛮さが露呈する結果に。

大坂なおみの記者会見の問題も、男のエリートの記者は「女のスポーツなんて価値は低い。俺らが価値を与えて大金稼がせてやってるんだ」っていうマウンティングを兼ねて下世話な質問を浴びせてくるんでしょ。大会組織委が聖火最終ランナーに起用したのも同じだ。差別をなくそうだなんてこれっぽっちも思っちゃいない。オリン「ピッグ」でっせ。ふざけてんのか。くだらねー順位とかを知らせてくるな。早く終れ。でも壮大な無駄のツケは税金の形で私たちが払う。有吉のことも同じだ。私は関わらない、テレビを見ないでやがて死ぬ。でもテレビや広告の「意味のある時間・価値のある人生を!!(そのためにお金を使ったり勉強や部活をがんばって稼げる人間に!!)」っていう押し売りはツイッターやユーチューブなどますます人の脳を汚染。やまゆり園の事件やブレイビクの事件を引き起こす。


意味や価値から逃れられる抽象的な映像でよくできているが、そこは映像なので64分でも少し飽きる。人に順位を付ける大がかりなお祭りの喧騒から逃れる自己満足ともいえる。フィッシュマンズのLong Seasonやライヒの18 Musiciansはこれから何度も聞くだろう。でもこの映画のことは競技場の維持費とか誰か選手の不祥事とか折に触れ脳裏をかすめるくらいで2度と見ることはないだろう。
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