Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

後光(アミダイロウミウシ)

2018-11-12 19:37:41 | ウミウシ

後半は曇りがちでしたが、気温は夏日まで上昇。

週が明けても凪の海が続いてますやんばるです。

今夜から明日の前半にかけて雨交じりの空模様になりそう。

それと共に少しだけ寒気の影響を受けそうです。

風は南東のち南西。晴れのち曇。

■■

例えば順番を決めたり、例えば担当を決めたり、あるいは数が限られているものを分配したり…。

そんなときに、じゃんけんと共によく用いられるのが『あみだくじ』ではないでしょうか。

人数分だけ縦線を引いて、それを適当な横線で繋げて梯子状にする、あのあみだくじのことです。

あみだくじが一般化したのは江戸時代の末期のようですが、その始まりは室町時代まで遡ることが出来るのだとか。

ただしその初期のあみだくじは、現在僕たちが知るものとはかなり違っていたそう。

初期のあみだくじは、縦線が中心から外に向かって放射状に引かれていたのだとか。そして横線はなかっただのだそう。

選ぶのは外の端で、中心側には金額が書かれていて、その金額を当てるというものだったよう。

たぶん中心部は隠されていたのでしょうね。スクラッチ的な感じのくじだったのでしょうか。

あみだくじは漢字にすると阿弥陀籤。つまりあみだは阿弥陀如来のことです。

阿弥陀如来はサンスクリット語で『アミターバ』ですが、これは『量りしれない光を持つ者』という意味です。

それでその光を表現すために、多くの阿弥陀如来像や阿弥陀如来図の阿弥陀如来は、背後に光背と呼ばれる後光が造られたり描かれたりしています。

中心から外に向かって放射状に引かれた何本もの線。これが阿弥陀如来の後光のようだったので、あみだくじと呼ばれるようになったのだそうですよ。

けっこうありがたい感じの由来を持つくじだったのですね…。

■■

さて…

〈イロウミウシ科アオウミウシ属アミダイロウミウシ Hypselodoris iacula 18年4月23日 沖縄島安和〉

和名は今年新称されたもの。

このアミダは、あみだくじのあみだでしょうか。

体表面を走る白色線が、あみだくじっぽいですけど。

だとしてもそもそものあみだくじではなく、現代型のほうですね…。

 


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