Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

筋肉美(トウゾクテッポウエビ)

2018-11-16 19:39:48 | エビ・カニ類

南寄りの風でしたがそれっぽさを今一つ感じられなかった本日のやんばるです。

まあでも空模様は尻上がりに気持ち良い感じになりました。

空を見上げて、雲が描く模様を見てると、ああもう夏じゃないなぁ…と思えたり。

もっとも気温は夏日まで上がりましたけど。

風は南東のち南西。雨のち晴れ。

■■

『筋隈』、『一本隈』、『むきみ』、『公家隈』、『般若隈』に『鬼女隈』、さらには『亡霊隈』や『土蜘蛛』などなど…

これらの言葉にピンとくる方は、きっと歌舞伎好きなのでしょう。

これらは歌舞伎独特の化粧である『隈取』の種類です。

役柄に合わせていろいろな隈取があるのだそう。

隈取は、初代市川團十郎が坂田金時の息子である英雄坂田金平役の初舞台の時にしたのが始まりなのだとか。

人形浄瑠璃の人形のかしらにヒントを得て創作したのだそうで、顔の血管や筋肉を誇張するために描かれたものなのだそう。

何だが特殊メイクのようにも感じたり。

最初の隈取は派手で荒っぽいものであったようですが、その後仁王像などに代表される仏像の誇張された筋肉美や、能面の洗練された表情の表現などを参考にして発展していったのだとか。

そして前述のようないろいろな隈取の型が出来上がっていったのでしょう。

ただ大体の型はあるものの、隈取は役者一人一人が書き入れるものなので、一人一人出来上がりが違うのだそう。

楽屋に絹本を持ち込んで、役者に隈取を写し取ってもらったものを蒐集する歌舞伎の贔屓もいるのだそうですよ。

■■

さて…

〈テナガエビ科テッポウエビ属クマドリテッポウエビ Alpheus sp. 18年9月19日 沖縄島安和〉

この横縞模様が隈取ということなのでしょうね。

〈同種同個体 同日 同ポイント〉

誇張された筋肉美を感じたりします?

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする