湘南徒然草

湘南に生まれ、育ち、この土地を愛し、家庭を持ち、子育てに追われ、重税に耐える一人の男の呟き。

河川の氾濫に思う

2020-07-08 16:43:09 | Weblog
九州では、豪雨による大きな被害がありました
洪水の後の映像を見ますと
まるで、津波の跡を見るような凄まじい光景です
巨人が暴れながら通り過ぎた跡のようです
自然の力の前に、いかに人間が無力であるかを思い知らされます

私が子供の頃は、大水(おおみず)という語が
わりと日常的な言葉でした
河川の氾濫は、毎年のように繰り返され
そのたびに、田んぼは茶色い水の池になっていました

川が氾濫し、堤防が切れたところから田んぼに水が流れ込む様子も
あるいは、氾濫した水が舗装道路の上を流れて、田んぼに注いでいる様子も
この目で、確かに見てきました
その道路上を、流れる水に足を浸しながら
学校から家に帰ってきたこともありました
今から思うと、ずいぶん危険なことを平気でやっていたものです

増水した河川の水は、カーブでは外側の水位が上がります
水面が斜めになって流れる濁流は、けっこう迫力があります
そういう状況を、実際に見て知っています
外側に、より大きな力がかかるわけですから、堤防も決壊しやすいでしょう
河川はどこでも、堤防は同じ高さになっていますが
カーブしている部分は外側を高くした方がいいかもしれません

現在の状況と私の子供の頃との違いは
多くの田んぼが埋め立てられてしまったことです
遊水地の働きをしていた田んぼが、埋めたてられてしまったため
大量の降水があった場合、とんでもない洪水になる可能性があります
河川改修が進み、川底は低く浚渫されてはいますが
私には、いつも不安が消えません
コメント
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