ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

冷奴

2011年12月08日 | 文学

   今日はめっきり冷えました。
 明日はもっと寒いとか。
 いよいよ冬本番ですね。

 私は熱いお茶やコーヒーを好みません。
 真冬でもアイス・コーヒーや冷たいお茶を飲んでいます。
 なんだか冷たいほうが口の中がさっぱりするからです。
 猫舌というわけではないんですけどねぇ。

 そこであえて、夏の冷たい食い物を季語にした句を。

 
放蕩の ふぐり老いゆく 冷奴  角川春樹

 
私は角川春樹の句をけっこう好んでいます。
 男らしく、言い切り系の句が多いのですよねぇ。

 ふぐりとは睾丸のこと。
 放蕩を重ねた男、おそらく作者自身でしょうが、その精が衰えを見せ始めた年頃に冷奴を食う、という句で、哀愁漂いますねぇ。

 特に私は精神障害者になってから、めっきり精が衰えているので、身につまされる思いです。
 まだ老けこむには早いんですが。

 夏の句なので当然冷奴を食うのは暑い盛りなのでしょうが、私はあえて、冬、暖房の効いた部屋で食う冷奴の情景を思い浮かべたいですねぇ。

 あぁ、今日はおのれのだらしなくなった下半身を哀しみつつ、冷奴で焼酎のロックでも飲みたい気分ですねぇ。

海鼠の日―角川春樹獄中俳句
角川 春樹
文学の森
白い戦場―震災句集
角川 春樹
文學の森
漂泊の十七文字 (魂の一行詩)
角川 春樹
思潮社
いのちの緒
角川 春樹
角川春樹事務所
叛逆の十七文字―魂の一行詩
角川 春樹
思潮社

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クレイジーワールド

2011年12月08日 | ホラー・サスペンス・SF等の映画

 昨夜はSFパニック映画「クレイジーワールド」を鑑賞しました。

 近未来、ウィルスの仕業か、原因は不明ですが、突然人間同士が、友人といわず家族と言わず殺し合う現象が発生。
 世界はあっという間に無秩序状態になります。
 この地獄を生き抜いた両親と成人した息子と娘の4人家族が、生き残りを賭けて存在するかどうか分からない避難区域を求めて彷徨います。

 車を盗み、走る途中でガソリンスタンドを発見。
 食糧など様々な物資を盗み出し、再び車にもどろうとしますが、機関銃で武装した男たちが車からガソリンを盗んでしまいます。

 ガソリンスタンド裏の森林地帯に逃げ込む家族。
 感染者なのか自分たち同様生き延びた者なのかはわかりませんが、機関銃を持った男たちを警戒し、森の中を彷徨います。

 しかし、謎の男たちに次々殺される家族。

 最後は父親一人になってしまいます。

 そして精根尽き果てた頃、森の中であるグループが感染を逃れてひっそりと暮らしている一軒家にたどり着きます。
 グループは父親を縛り、感染者かどうかを見極めようとします。

 その後、父親は驚愕の真実を知るのです。

 「28日後」、「28週後」のような、分かりやすいゾンビめいた暴力衝動を抑えられなくなった感染者と違い、この映画の感染者は、外見はいたってまともで、話すことも普通であることが特徴です。
 それだけに感染者なのかどうかを見極めるのが困難で、それが世界を破滅に導いた原因であるとも言えます。

 敵が誰だかわからないという意味で、見えないゲリラと戦っているようなものです。

 残虐シーンもなく、むしろ牧歌的な美しい森林を彷徨う家族は、キャンプを楽しむ幸せな親子にさえ見えます。

 オチは抜群に良いですねぇ。
 すっかり騙されました。
 なかなか良く出来た小品であると見えました。

クレイジーワールド [DVD]
ジョン・ファンタジア,スティーヴ・ビエイラ,アンナ・ロス,リース・モール,ビンセント・トーマス
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28日後... 特別編 [DVD]
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70年

2011年12月08日 | 社会・政治

  今日は日米開戦の日。
 今年はちょうど70年だそうです。
 最近では大学生のなかにも「日本が米国と戦争したって本当ですか?どっちが勝ったんですか?」なんて真顔で聞く輩がいるやに聞き及びます。

 にわかには信じがたい恐るべき常識の無さですねぇ。

 日米開戦の理由は、わが国がアジア太平洋諸国を侵略したからだ、とか、日独伊軍事同盟を結んだからだ、とか、第二次世界大戦でフランスがドイツに敗れた後、わが国がフランス領インドシナを占領したからだ、とか、あるいは米国がわが国に対してハル・ノートを突き付けたり在米日本資産を凍結するなどしてわが国を追い込んだからだ、とか、ルーズベルトがどうしてもわが国を叩きつぶし、さらにはナチを殲滅したかったからだ、とか、様々な論がありますが、いずれも枝葉の話に過ぎません。

 要は巨大帝国主義国家同士であったわが国と米国との利害が、のっぴきならないところまで対立してしまったから、ということが根本原因でしょう。

 当時はまだ核兵器も大陸間弾道弾もなく、大戦争をしたからといって人類絶滅にまでいたる心配がなかったため、開戦へのハードルが低かったことも一因でしょう。

 米国は枢軸国側に対して大勝利を収めた後、朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争、イラク戦争、アフガニスタン戦争と間断なく戦争を続け、その他小さな地域紛争を加えれば数知れず、今も戦っています。

  わが国が66年に及ぶ平和を甘受している間、米国は常に戦時中であり続けています。 

 しかし広島・長崎に原爆を落としたことにより、米国は大量の核兵器を保有しながら国際世論を怖れてか、あるいは核による報復を怖れてか、核兵器を使用できなくなってしまい、世界一の軍事大国と言われながら、第二次大戦以降完全な勝利を収めたことがありません。

 戦争に勝てない世界一の軍事大国とは何のための軍隊なんだかわかりません。

 現在、米国は将来予想される中国との戦争に向けて、着々と準備しているように見えます。

 開拓魂と言う名の侵略根性により、米国は西海岸まで侵略した後、さらに西に進んでハワイ王国を侵略・併合し、日本を軍事的属国に組み込み、さらに進んでユーラシア大陸にまで進もうとしているかのごとくです。
 米国建国の父祖の地、ユーラシア大陸の向こう端、欧州にまで侵略の手を進めなければ気が済まないんでしょうか。

 そうは言ってもわが国は米国の世界戦略の一翼を担っており、もし対中戦争という事態になれば、最前線を担うどころか、わが国土が戦場になる可能性も大です。

 その時に備えて、わが国は少なくとも専守防衛という政策は捨てなければなりますまい。
 それは死ぬほど嫌なことですが、専守防衛を続ければ、法律守って国が滅んだなんていう笑えない事態になりかねません。

 わが国に向けて中国本土からミサイルが飛んできた場合、ミサイルがわが国に届くまで待っているわけにはいきません。
 中国本土のミサイル基地を攻撃しなければ、国民の生命を守ることができません。

 歴史は繰り返すと言いますが、本当に猿より毛が三本多いだけの我々人間は愚かですねぇ。
 歴史に学べとはよく言われますが、学んだ試しが無いんじゃないでしょうか。

 恒久平和はまだまだ遠いですねぇ。

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