日本共産党 前玉野市議会議員 松田たつおのブログ ニュース

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「払いたくても払えない」─国保料

2009年12月23日 | 玉野市政
 2009年12月議会の一般質問で「高すぎる国保料」問題を取り上げた。
 09年6月8日付毎日新聞の第一面トップ記事で「保険料格差3.6倍」「所得200万円モデル世帯 所得の25%超も」という見出しで高騰する国保料を取り上げている。
 このモデル世帯は、「世帯所得200万円で、40歳代夫婦と未成年の子ども2人の4人家族、固定資産税は5万円」という設定で、全国の都道府県の比較、国保料の高額な市町村などを掲載している。
 08年度の保険料の高額な市町村順位では、大阪府寝屋川市が504,030円で最も高く、保険料が低額な市町村順位は東京都青ヶ島村で139,900円。3.6倍の格差が生じている。
 全国の都道府県08年度保険料平均額では大阪府が最高額で386,697円、最低額が東京都の225,484円、岡山県は高い方から6番目、356,389円の平均保険料額となっている。玉野市の場合、このモデル世帯で試算すれば、保険料は385,250円となる。
 岡山県平均値より2万8千円も高く、全国平均額325,165円より6万円も高い保険料である。
 所得金額の19.2%にもなり、国保料の支払いのため2ヶ月間の生活所得(1ヶ月166千円)を全額当てても、払えきれない保険料となっている。
 毎日新聞の解説記事では、「国保料の地域格差は、国費投入を削減しながら、自治体に財政健全化を迫ってきた国の政策の結果だ。」「84年に国保への国庫補助を削減。保険料に介護保険分を上乗せした00年度には、滞納者への給付の一時停止措置も義務化した。しかし、保険料上昇が滞納につながる悪循環も招き、08年度には滞納世帯が20%を突破した。(毎日新聞の)調査では、自治体から、国に対する批判も多かった。抜本対策を示さない限り、国は不作為のそしりを免れない。」としている。
 私の質問で保健福祉部長は、滞納世帯は09年11月末で1,502世帯(14.6%)、短期保険証の発行は3ヶ月349世帯、6ヶ月251世帯、資格証明書の発行は18世帯と、答えている。
異常に高い国保料。早期に国が責任をもって「払える保険料に」抜本的に改善するよう、声を上げ国民的な運動にして、保険料の大幅引き下げを実現しなければならない。同時に、玉野市としても一般会計からの国保会計への繰入を実施し、保険料の引き下げ、低所得層への申請減免の拡充に踏み出す必要がある。