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てらまち・ねっと



 先日、「ソフトバンクが米携帯3位と5位を買収」というニュースが流れた。 
   (関連)2012年10月12日ブログ ⇒ ◆ソフトバンクの挑戦/米携帯3位と5位を買収へ 2兆円超

 その日、アメリカの当の買収されるかもという会社は株価が大幅に上昇した。
 他方で、日本のソフトバンク株価は、財務悪化を懸念して大幅に値下がりした。
    しかも、日本の株価全体が下がった現象。  

 それは想定済みのようだ。
 ともかく、買収については、「米大手買収に外資規制の壁 ソフトバンク、3分の2超取得は困難か」(産経)、とされている。
 米国の規制が厳しいから。

 とはいえ、ソフトバンクが国内で10月1日、イー・アクセスを約1800億円で買収することの効果についての話は面白かった。
      特に「総務省の電波政策をコケにした ソフトバンクの電撃買収劇」(週刊ダイヤモンド)などの記事。
 
 ところで、今自分で使っている携帯はAU。山の中などでも一番つながりやすいから。
 ネットにもつなげるようにしていて、出先でノートパソコンをつなぐ。

 それと、ずっと以前からウィルコムも使っていた。が、町ではつながりが早いけど、山では不便。
 数年前、ソフトバンクに買収されて、つながりが大幅に改善された。町ではずっと早いし、田舎でもまあまあ。

 そんなことから、一応ソフトバンクのユーザーでもあるので、今の動きはなお興味深い。
    中でも、イー・アクセスの買収でプラチナバンドが・・・というところ。

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    プラチナバンド ソフトバンク公式ページ




 ● プラチナバンド (ソフトバンクモバイル)  ウィキペディアから
プラチナバンドとは、ソフトバンクモバイルの第3世代移動通信システム携帯電話・SoftBank 3Gの一部機種で利用できる、900MHz帯のW-CDMA方式によるサービスである。
2012年7月25日サービス開始。
NTTドコモのFOMAプラスエリアやKDDI・沖縄セルラー電話連合(各au)のいわゆるN800MHz帯(新800MHz帯)の類似サービスである。

SoftBank 3Gにて使用している2GHz帯および1.5GHz帯は電波が届きにくい。そこでビル影や山間部などでの電波状況の改善を目的にサービスが開始された。

ソフトバンクモバイルには「通信が切れやすい」といった苦情が多く、同社の電波品質の悪さがサービスを解約する理由の1位としてあげられていた[1]。このプラチナバンドの提供により、電波状況が改善されると同社は見込んでおり、「以前よりプラチナバンド(相当の帯域によるサービス)を提供しているドコモおよびauと同等程度の電波品質となる」と主張している。

ただし、あくまで2012年7月時点ではサービスが開始されただけのため、サービス開始時点ではごく一部の地域のみ利用可能となっただけである。基地局や設備配置などのエリア整備の進捗に伴って、このサービスの提供範囲は広がる[2]。・・・・・・・(略)・・・


●総務省の電波政策をコケにした ソフトバンクの電撃買収劇
         【第745回】 2012年10月10日 週刊ダイヤモンド編集部
 ソフトバンクは10月1日、イー・アクセスを約1800億円で買収すると発表した。
業界3位と4位が統合することで、業界2位のKDDIに並ぶことになる。


犬猿の仲とされたソフトバンクの孫正義社長(左)とイー・アクセスの千本倖夫会長が買収発表で握手した
 業界関係者によれば、イー・アクセスの身売り話は年明けごろから浮上していたという。だが、大手通信事業者らとの交渉は価格などをめぐり難航していた。

 そこにソフトバンクが時価総額の約3倍に当たる破格の値段を提示したことで、イー・アクセス側も納得。本格交渉から約1週間の電撃発表に至った。

 ソフトバンクがそこまで欲しがるのは、イー・アクセスの使用している周波数帯がiPhone5の使用できる帯域と合致していたからだ。高
速通信サービス「LTE」のネットワーク整備でKDDIに対し劣勢に立たされており、イー・アクセスの持つ帯域と基地局が是が非でも必要だったのだ。

 それだけではない。実はソフトバンクはタダ同然で手に入れたものがある。効率よく遠くに電波を飛ばせる700メガヘルツ帯の周波数だ。
 俗に「プラチナバンド」と呼ばれ、土地でいえば「銀座の一等地」に当たる。


 総務省は、地上デジタル放送への切り替えなどに伴い使わなくなった電波を携帯電話向けに割り当てようと電波の再編を行っている。

 中でもプラチナバンドは、その名の通り希少価値を持ち、世界的にはオークションで数千億円の値がつく代物だ。総務省はオークション導入を進めているが、今回のプラチナバンドは比較審査で選んでいた。

 結果、ソフトバンクは今年3月に900メガヘルツ帯を獲得。そのため、700メガヘルツ帯は6月に、NTTドコモとKDDI、イー・アクセスが分け合った。

 そこでソフトバンクは奇策に出た。イー・アクセスを丸ごと買収することで二つの帯域を手中に収めたのだ。孫正義社長は「国民の財産がより多くの人に活用されるのはいいことだ」と言ってのけた。

しかし、これでは公正な競争を図るためにと数年がかりで進めてきた電波政策は台無しである。業界関係者は「2社の株主は喜んでも国民の便益は損なわれた。総務省の無策が露呈し、行政の公平性の問題に火が付くだろう」と言う。

 ある総務省幹部は「経営統合に関するうわさの情報で政策決定はできないので、正直、割り切れなさはある。割り当てをこのまま許すのか再度議論する選択肢はあるだろう」と含みを持たせる。

 今回の買収価値については、市場関係者らはおおむね「妥当」とみている。買収方式は株式交換のため現金が伴うわけではなく「株式の希薄化は限定的」(外資系アナリスト)で、売却ではないため節税もできるとあって実にうまいやり方だ。だが総務省がコケにされたまま収まるかは微妙な情勢だ。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 小島健志)

●孫社長、スマホ時代は“つながりやすさ”と“速さ”が鍵
              content 
 ソフトバンクモバイルは10月9日、2012年~2013年の冬春モデルとなる新商品11機種を、10月10日以降に順次発売すると発表した。ソフトバンクとして発表するスマートフォン6機種すべてが最新のAndroid 4.1を搭載し、下り最大76Mbpsの高速通信サービス「SoftBank 4G」に対応。また12月15日からテザリングにも対応する。

 同日都内で開かれた記者発表会では、ソフトバンクグループ代表の孫正義氏によって冬春モデルや新サービスが紹介されたほか、テレビCMでお馴染みの「白戸家」のメンバーや、新CMに登場するアーティストELTの2人も会場に駆けつけ、発表会を盛り上げた。

 ソフトバンクは9月21日に、アップルのスマートフォン「iPhone 5」を発売したが、同じくiPhone 5を発売したKDDIとの間で、LTEの通信エリアや基地局数、キャンペーン施策など、さまざまなアピール合戦を繰り広げたことは記憶に新しい。

 そのためか孫氏は会見の冒頭、「最近とても感じていることがある。それは競争というのは本当にすばらしいことなんだなということ。我々はモバイルの世界で日々競争しており、競合であるKDDI、ドコモはネットワーク、端末、サービス、料金体系などで一生懸命頑張っている。我々も何としてもそれを超えるんだ、何としても多くの顧客に喜んでもらおうというつもりで日夜努力を続けている」と語る。

スマホ時代に重要なのは“つながりやすさ”と“速さ”
 続いて孫氏は、ソフトバンクの通信エリアについて言及。スマートフォン時代においては「ネットワークが鍵になる」と語り、単に電波がつながるということだけでなく、“つながりやすさ”と“速さ”の両方を兼ね備えることが重要なポイントになると強調する。

 その上で、“つながりやすさ”については、障害物などがあっても電波が届きやすく屋内でもつながりやすい“プラチナバンド”(900MHz帯)の対応エリアを2012年末までに一気に拡大していくと説明。実際、プラチナバンドサービスを開始した7月25日以前は、都内では約40%、郊外では約20%だった弱電スポットの改善率が、サービス開始から2カ月後の9月25日時点でいずれも約80%まで向上しているという。

弱電スポットの改善率
「ソフトバンク Wi-Fiスポット」の品質改善   KDDIとのLTE基地局の比較



 “速さ”についての取り組みとしては、「ソフトバンク Wi-Fiスポット」が10月8日時点で32万スポットを超えたことを発表。5GHz帯への対応や、バックボーンの高速化、ログイン時間の短縮化といった品質改善も実施されているという。

 iPhone 5向けに提供されている高速通信サービス「SoftBank 4G LTE」の通信エリアも拡大しており、10月時点でKDDIの「au 4G LTE」の対応エリアは541の市区町村であるのに対し、ソフトバンクは1090と約2倍のエリアに対応していると優位性をアピール。また、実際にソフトバンクの社員が新幹線に乗って測定した調査でも、全国レベルで同社のLTE電波の方がより多くキャッチできたと説明した。

イー・アクセスのLTE基地局を合算して約3万局に
 「あまり他社との比較を一生懸命やっても人間が小さく見えてしまうが、これも先ほど話したように、競合というものがお互いを切磋琢磨させるという意味で、我々は前向きにそれを捉えている」(孫氏)

 同社では現在約9000箇所のLTE基地局を設置しているが、2013年の3月までにこれを2万局まで増設。さらに、先日子会社化したイー・アクセスの基地局を合算した約3万局の基地局でLTEサービスを提供していくという。「世界でみてもトップレベルのLTEエリアが展開できる。日本はすでに世界最高レベルだが、さらに高いレベルのネットワークを作りたい」(孫氏)
・・・・・(略)・・・

●プラチナバンドの拡大効果もアピール
世界最高水準の「つながる&速い」ネットワークを拡大 - ソフトバンク・孫社長が会見

                Phile-web編集部 2012年10月09日
 ソフトバンクモバイル(株)は、12年冬から13年春にかけて発売される「SoftBank 4G」対応スマートフォンや新サービスの記者発表会を開催し、同社代表取締役社長 兼 CEOの孫正義氏が今後のサービス展開を語った。

ソフトバンクモバイル 孫正義氏はじめに孫氏は、iPS細胞の研究により今年のノーベル医学生理学賞を受賞した山中伸弥教授を話題に上げ「久しぶりの嬉しい号外ニュースだった。山中教授は“できることを、やり遂げる”ことにこだわった人。私もこれまで様々なことを、“やりましょう”という言葉を掲げて実践してきた。難しいと思われることは、“できるはず”と言うだけでなく、“やってみせる”ことが大事」とコメントした。

また、ソフトバンクのサービスについて「KDDI様、ドコモ様という良きライバルと競争してきたことでここまで成長を遂げてきた。
多くのお客様に喜んでいただくため、切磋琢磨できることは素晴らしいこと」と語り、コンペティターとの競争により、これまで様々な取り組みを成功させてきたことをアピールした。

孫氏は「世界最高水準のネットワークサービス」を提供するため、「つながる」だけでなく「高速通信」も実現したネットワーク網拡大への、現状の取り組みについて報告を加えた。

世界最高水準のネットワークサービス拡大を宣言
「つながる」だけでなく「高速通信」も実現したネットワーク網拡大への取り組みを加速させるひとつめは今夏からサービスが始まった「プラチナバンド」の現状について。
「ソフトバンクのネットワークがより“つながる”ように、プラチナバンドの拡大を急速に進めている。年末12月までには基地局を3万局へと一気に広げる」と孫氏は目標を語った。
現状の実績についても、「10月初旬までに弱電スポットの改善率がめざましく上がっている」とし、プラチナバンドの拡大効果が表れていることをアピールした。


プラチナバンドの普及により弱電スポットが急速に改善されているというデータを紹介ソフトバンクWiFiスポットについても、5GHz対応やバックボーンの高速化、ログイン時間の短縮などの取り組みにより、ユーザー体験の品質が大きく改善しているという。

「SoftBank 4G LTE」「SoftBank 4G」のサービスがスタートした孫氏は続けて「SoftBank 4G LTE」のサービスに関する現状を報告した。「現在iPhone 5のために敷設したLTE対応のネットワークは市区町村カバー範囲を広げている。KDDI様の541市町村に対して、当社は1,090市町村と、より広いエリアでLTEの高速通信が可能な環境を提供している」とし、孫氏は「全国エリアでつながるLTE」を強調した。

10月までに4G LTEで1090の市町村をカバー
東海道新幹線の各駅所在地を縦断。4G LTEの対応状況を調査したデータを紹介し、ソフトバンクのサービスが全国をカバーしていることをアピールしたまた10月にソフトバンク(株)が発表したイー・アクセス(株)の完全子会社化の効果についても言及。「今回の経営統合により、ソフトバンク4G LTEのサービスと、イーモバイルが持っているLTEネットワークサービスの両方をお客様にご利用いただける環境が構築可能になる」とメリットを強調。孫氏は「ソフトバンクのLTE基地局は、来年3月までに2万局を目標に増設する。
これにイーモバイルLTEの1万局を足して、来春には一気に3万局の基地局設置を達成したい」と述べた。


ソフトバンクとイーモバイルのLTEサービスをつないだ「Wエンジン」サービスを提供していく
LTE基地局も来春に3万局達成を目指す
LTEサービスについては「現状でiPhone 5を世界で最も快適に使っていただける、トップレベルのネットワークサービスを展開しているという自負がある。今後もさらに磨きをかけていきたい」と抱負を語った。

AXGP方式対応の通信サービス「SoftBank 4G」についても、世界標準のTD-LTE方式との互換性をアピール。
グループ会社であるウィルコムのマイクロセル方式による基地局網のメリットを活かして、きめの細かい高速通信ネットワーク網を提供できる強みについても説明を加えた。

実測値でも高速であるという調査結果を紹介。SoftBank 4Gの優位性をアピールまた第三者機関による調査データも示しながら「SoftBank 4Gサービスの通信速度は、実測値でも他社の高速通信サービスを上回っている」とし、今回の発表会で紹介したAndroidスマートフォン(関連ニュース)の全機種が「SoftBank 4G」対応であることをアピールした。

本日開催された発表会には、今秋から放送が開始される「SoftBank 4G LTE」のテレビCMに出演するEvery Little Thingの持田香織さんと伊藤一朗さんもゲストとして登場。ユニット名の「ELT」が「LTE」に近いことから、CMは「LTEにユニット名を改名してみては?」と提案されるというコント風の内容になっている。

SoftBank 4G LTEの新CMにELTが登場
持田さんは「あこがれのソフトバンクのCMに出演できてとても嬉しい。今後はLTEとして活動していきたい」とコメントし会場を沸かせた。共演する上戸彩さんも「ずっとELTさんのファンだったので、新しい仲間として加わっていただけることをとても嬉しく思う」とし、ELTのふたりにエールを贈った。
・・・・・・・(略)・・・

●LTE 世界展開へ 国内でもブーメラン効果狙う ソフトバンク
        
 ソフトバンクが経営不振に陥っている米スプリント・ネクステルの買収を決断したのは、世界規模で導入が進みつつある高速データ通信サービス「LTE」で競争力を高めるためだ。
今後、「アジアへの進出も考えている」(業界関係者)とみられ、新興国でも近い将来の本格導入が予想されるLTEで、グローバル展開を視野に入れているのは確実。世界の覇権を狙う第一歩となりそうだ。

 ソフトバンクは今月1日にイー・アクセス買収を発表したばかり。だが、孫正義・ソフトバンク社長は10日、ミニブログ「ツイッター」に「目標が低すぎないか。平凡な人生に満足していないか」というつぶやきをアップした。矢継ぎ早の大型買収によって、携帯電話市場参入以来、繰り返してきた「NTTドコモを抜く」という大言壮語と思われていた発言も、ぐっと現実味を帯びてきた。
 スプリント買収が実現すれば、グループ契約数が3倍の9千万件に増え、世界に11社ある契約数1億件以上の大手携帯事業者の仲間入りも目前だ。LTE対応のスマートフォン調達力で優位になるほか、日米をまたぐ基地局設備の投資効率も格段に高まる。

 森行真司・SMBC日興証券シニアアナリストは「顧客が1億件に近づけば、設備投資などで大きな相乗効果が見込める。スプリントのLTEサービスが本格化すれば投資回収は可能」とみる。
こうした効果でNTTドコモやKDDIを上回る価格競争力を手に入れることができれば、国内のLTEの顧客獲得にもつながる。いわば、海外投資を国内強化に使う、ブーメラン効果も狙う。


 日本の携帯電話市場はすでに1人1台以上普及しており、今後の成長には限界がある。国内首位のドコモでさえ契約数が6千万件程度と、世界市場から見れば小さい。30年後に株式時価総額を200兆円に伸ばすとぶち上げるソフトバンクにとって、国内にとどまっていれば大きな成長は見込めず、世界に打って出るのは当然といえば当然だった。

 だが、過去にドコモが米国大手に出資して失敗したほか、米国市場でも競争は激烈。
 買収後、思惑通り世界市場で戦うことができるか課題は多い。
(芳賀由明)


●米大手買収に外資規制の壁 ソフトバンク、3分の2超取得は困難か
     
産経 2012.10.12 21:59
 ソフトバンクによる米携帯電話3位スプリント・ネクステル買収検討に、米国の外資規制というハードルが浮上してきた。
同社株の3分の2超取得を目指すが、現行制度上では25%以上の取得は困難とみられ、買収手法に工夫が必要となりそうだ。
また、巨額買収による財務悪化を不安視し、12日の東京株式市場ではソフトバンクの株価が急落した。


 スプリント買収のハードルは高い。米国の通信会社の買収には、国家安全保障上の懸念の有無を審査する外国投資委員会(CFIUS)と、連邦通信委員会(FCC)の認可手続きが必要だ。そのうえ、電波を保有する携帯電話事業者への外資規制はより厳しく、直接投資で20%、間接投資でも25%しか株式は保有できない。

 2000年にはNTTコミュニケーションズ(NTTコム)による米インターネット関連会社の買収手続きで、CFIUSが“待った”をかけ、買収が遅れた事例がある。総務省は「政府が(約3割)出資しているNTTと完全民間会社は事情が違うのでは」とみるが、インターネット関連会社と、米国第3位の通信事業者を買収するのでは当局の審査は一層厳しくなるのが必至だ。

新たな懸念材料もある。米下院が8日、通信機器世界第2位の中国華為技術が米国の国家安全保障上のリスクとなっていると認定。華為技術の通信機器が国防や企業のネットワークでスパイ行為を行う脅威があるとの報告書を公表した。
 ソフトバンクグループと、同社が2月中に完全子会社化するイー・アクセスの両社は華為技術の通信機器を基地局設備などに導入しており、米国議会が問題視する可能性は高い。
 一方、12日にはスプリントに加え、ソフトバンクが、米携帯5位のメトロPCSや、その他の米通信会社の買収も検討しているという憶測が報じられた。
 スプリントだけでも約1.5兆円、すべてを合わせると2兆円を大きく超える買収額に市場関係者は、「事業シナジーを見いだすのが容易ではなく、2.5兆円以上の純有利子負債拡大の可能性が高い」(モルガン・スタンレーMUFG証券の津坂徹郎アナリスト)と指摘。同日のソフトバンク株の終値は、前日比486円安の2395円と17%近く下落した。買収の行方に不透明感が広がりつつある。

最大1兆5000億円融資で協議 3メガ銀がソフトバンクに 米社買収資金で
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/121012/fnc12101218310020-n1.htm
2012.10.12 18:30 [企業経営]
 米携帯電話3位のスプリント・ネクステルの買収を検討しているソフトバンクに対して、主力取引銀行のみずほコーポレート銀行などメガバンク3行が融資の交渉を始めたことが12日、分かった。ソフトバンクは同5位のメトロPCSコミュニケーションズの買収も視野に入れており、2社買収になれば、融資額は最大1兆5千億円規模に上る見通しだ。
 3メガバンクはソフトバンクの買収案を精査し、融資を前向きに検討する方針。1年間を短期の融資でつなぎ、買収が完了した後で長期の協調融資に組み替える案が有力だ。
 ソフトバンクはスプリント社の発行済み株式の3分の2超を取得し、経営権を握る方針。スプリントの株価に一定額を上乗せした取得価額を設定する見通し。
 2社を買収する構想に対しては、金融機関の間では慎重な見方も強い。


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