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てらまち・ねっと



 小沢一郎氏と陸山会の事件のことは、それなりに記録しておこうと思う。
 事件の内容もだし、「検察審査会の議決による起訴」だから。
  私自身、今まで、何度か「検察審査会」に起訴することを求めた経験があるからこんな思いになるのかもしれない。

 昨日の公判後の小沢氏の会見のテレビニュースを見ると、いつも以上に同氏の一方的な説明や記者の質問に対する高圧的な回答の仕方。
 普通じゃない、そんな印象を受けた。

 今朝のニュースで、入院したことを知った。

 報道では、毎日新聞の「クローズアップ2011:小沢元代表公判(その1.2)」が読み応えがあった。
   (今後の裁判日程も詳細に記されている)

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●陸山会事件:小沢元代表、喚問拒否 離党・辞職も否定--公判後会見
        毎日新聞 2011年10月7日 
 資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡り、政治資金規正法違反(虚偽記載)で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告(69)は6日夕、東京地裁での初公判を終え、衆院第2議員会館で記者会見した。元代表は、野党が求めている証人喚問について「公判が進んでいる時に(国会など)その他で議論すべきだと思っているのか」と応じない考えを強調。離党や議員辞職についても「私も秘書も、有罪と認定されるようなことは何もしていない。そのようなことを考えるつもりは全くない」と否定した。(2、3面にクローズアップ、10面に冒頭陳述要旨、5面、社会面に関連記事)

 会見で元代表は9月26日にあった元事務担当者の衆院議員、石川知裕被告(38)=1審・禁錮2年、執行猶予3年、控訴=ら元秘書3人への有罪判決について「裁判官が自分の推測と推断で事実を認定し、それに基づいて判決を下す。前代未聞のことで、司法の自殺に等しい」と、司法との全面対決姿勢を打ち出した。

 証人喚問については「いろいろな力や干渉によって結果が左右されるようなことになってはいけないから、司法は独立している」と述べ、国会での説明を避けることへの正当性を主張。虚偽記載とされた4億円については「私のお金です。詳しく聞きたければ検察に聞いてください」と述べるにとどめた。

 世論調査などで元代表に政治的な責任を問う声が強いことについては「テレビ、新聞の世論調査が必ずしも、全国民の意見を代表しているとは思えない」と指摘。「一点もやましいことはない。今後も頑張っていく」と述べ、政治活動を続ける考えを示した。

 これに先立つ午後の公判で、元代表の弁護側は冒頭陳述を行い、事件の背景を「政権交代が現実味を帯びていた時期に『民主党つぶし』『小沢つぶし』を画策した検察の謀略により作り出された」と主張。石川被告に対し起訴後に行われた任意聴取について「検察審査会が起訴議決を行うよう誘導するものだった」と批判した。

 指定弁護士による強制起訴の一部に対しては「検察審査会による2度の議決を経ておらず、無効」として公訴棄却を求めた。

 元代表が土地購入の際に提供した4億円については「石川被告が秘書の立場で一時的に預かり、土地購入の際の銀行融資の担保に使った」との見解を示し「報告書への記載はそもそも不要」とした。

 その上で「元代表は元秘書たちが具体的にどのように利用するかは知らなかった。石川被告から銀行融資の関係書類に署名・押印を求められた時、(自分の4億円を担保に)銀行から4億円を借りる方法を選んだのだと理解した」などと説明。元秘書3人から虚偽記載の報告を受けたり、了承した事実はないと共謀を否定した。

 小沢元代表の初公判を受け、野田佳彦首相は6日の参院東日本大震災復興特別委員会で「党所属議員が強制起訴されたことは極めて遺憾。裁判を通じて説明責任を果たしていただきたい」と述べたが、証人喚問については「やり方が妥当かどうか、慎重に考えるべきだ」と否定的な考えを示した。

 自民、公明両党は同日の民主党との3党幹事長会談で元代表の証人喚問を求めたが、民主党の輿石東幹事長は「(裁判の)推移を静かに見守らせてほしい」と述べ、これを拒否した。【葛西大博、和田武士、野口由紀】

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 ◆冒頭陳述骨子◆

 <指定弁護士>

・小沢一郎・民主党元代表の4億円は陸山会に貸し付けたもの。事務担当者だった石川知裕被告は「表に出せない金」と考え、同額の銀行融資で偽装し、虚偽記載に至った

・石川被告ら元秘書たちは虚偽記載について元代表に報告し、了承を得た

・検察審査会の起訴議決と、それに基づく元代表の起訴は適法

 <弁護側>

・小沢元代表が提供した4億円は陸山会への貸し付けには当たらず、政治資金収支報告書への記載は不要

・元秘書らから虚偽記載について説明を受けたり了承したりした事実はない

・4億円を記載しなかったとの起訴内容は検察審査会の2度の議決を経ておらず無効


●小沢節全開、強気の全面無罪主張
     デイリースポーツ (2011年10月7日)
 初公判のため東京地裁に入る民主党元代表の小沢一郎被告 資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる収支報告書虚偽記入事件で、政治資金規正法違反の罪で強制起訴された民主党元代表小沢一郎被告(69)の初公判が6日、東京地裁で行われ、「罪に問われる理由はない」と無罪を主張し、裁判打ち切りを求めた。閉廷後の記者会見では、検察の捜査を「殺人以上の残酷な暴力」と激しい言葉でなじり、元秘書を有罪とした一審判決にも「司法の自殺」と批判。最後まで高圧的な態度の“小沢節”で通した。

 「この裁判は直ちに打ち切るべきだ。罪に問われる理由はない」。49席の傍聴券を求めて2146人が並んだ初公判。小沢元代表のはりあげた声が法廷に響いた。

 紺色のスーツの左胸には議員バッジ。厚生労働省の文書偽造事件で元局長村木厚子さんの主任弁護人を務めるなど“無罪請負人”の異名を持つ、弘中惇一郎弁護士(65)ら腕利き弁護団を従え、被告人席についた。

 起訴内容の認否では、準備した書面数枚を取り出し、「私個人を標的にして社会的に抹殺するのが目的と思われ、明白な国家権力の乱用だ」と、約10分間にもわたり、顔を紅潮させ、意見陳述するなど“独演会”を繰り広げた。

 初公判後の記者会見では、いら立ちを隠さず、感情をむき出しにした。


 検察の捜査について「社会的に抹殺する暗殺であり、生命を奪う殺人以上の残酷な暴力」と激しい口調で非難。元秘書らの有罪判決についても「裁判官が推測で事実認定し、判決を下すという前代未聞のこと。司法の自殺に等しい」と約10分間にわたり、法廷同様の主張を繰り返し、捜査や裁判の不当性を訴えた。

 国会の証人喚問に応じるべきでは、と質問されると、声を荒らげて「君はどう考えているの。あんたは、あんたの見解は」「三権分立は君はどう考えているの。よく勉強して筋道たった質問をしてください」と高圧的にまくしたてる“逆質問攻撃”。さらに追及の声が飛ぶと、司会の岡島一正衆院議員が質問を途中で遮り、わずか10分間で質疑を打ち切り、会見場を出ていった。

●全面無罪を主張…小沢被告「殺人以上に残酷」
       スポーツニッポン  2011年10月7日 06:00
 資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる収支報告書虚偽記入事件で、政治資金規正法違反罪で強制起訴された民主党元代表小沢一郎被告(69)の初公判が6日、東京地裁で開かれた。元代表は全面無罪を主張し、検察の捜査について「私個人を標的にして社会的に抹殺するのが目的。殺人以上に残酷」と猛批判。与党実力者の公判の行方は、政局にも大きな影響を与えそうだ。

 紺色のスーツの左胸に議員バッジをつけた元代表は午前9時半前、弁護団を引き連れ地裁へ。同10時、一番広い104号法廷に入廷すると、大善文男裁判長と検察官役の指定弁護士、傍聴席にそれぞれ一礼。起訴内容の認否では「指定弁護士が話されたような事実はありません」とはっきりとした口調で否定した。

 続いて書面を読み上げる形で意見陳述し「検察の違法捜査による調書に基づく起訴で、裁判を打ち切るべきだ」と主張。「罪に問われる理由はない。虚偽記載の事実はなく、共謀も断じてない」と語気を強めた。

 検察の捜査については、一段と声のトーンを上げ「私個人を標的にして社会的に抹殺するのが目的と思われ、明白な国家権力の乱用だ」と痛烈に批判。「社会的に抹殺する暗殺であり、生命を奪う殺人以上の残酷な暴力だ」と顔を紅潮させながら早口でまくし立て「裁判官の見識ある判断を求めたい」と8分間の意見陳述を締めくくった。

 故田中角栄元首相を「オヤジ」と慕った元代表は100回以上に上ったロッキード事件の一審公判を欠かさず傍聴。初公判の意見陳述で涙ながらに否認した“師”とは対照的に、背筋を伸ばして声を張り上げ、強気な姿勢を崩さなかった。同じく政治の師で、巨額脱税事件で起訴された故金丸信元自民党副総裁の公判も104号法廷だった。

 一方、緊張したのか、冒頭の人定質問で現住所を問われた際、本籍地と「同じです」と誤って答え、照れ笑いを浮かべて言い直す場面もあった。

 閉廷後の夕方、衆院議員会館で会見。法廷内と同様、検察批判は雄弁に展開したが、問題となった土地の購入に充てたとされる4億円の原資については「私のお金。詳しいことは検察に聞いてください」と気色ばむように言い放ち、疑念払しょくのため説明を尽くす姿勢は見られなかった。

 議員辞職や離党、国会招致に応じる考えはないと強調し、元秘書らの有罪判決については「裁判官が推測で事実認定した前代未聞のこと。司法の自殺に等しい」と非難。説明責任を問う質問は高圧的な態度で封じるなど“小沢節”で通した。

●小沢被告初公判 逃げずに「真実」を語れ 二転三転の説明はおかしい
       産経 2011.10.7 03:08
[主張]
 政治資金規正法違反罪で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告の公判が始まった。小沢被告は意見陳述の冒頭で、「違法捜査により得られた調書を唯一の証拠としているこの裁判は、直ちに打ち切るべきだ」と述べた。

 だが小沢被告は昨年9月、検察審査会の議決で強制起訴が決まった際、「法廷の場できちんと事実関係を明らかにして、何の不正な問題もないという結論を得るように全力を尽くしたい」と語っていた。あれは偽りだったのか。

 最初から裁判の打ち切りを求めるようでは、自ら真実を明らかにする気がないと宣言しているようなものだ。全面無罪を主張するなら、公判から逃げずに国民の納得が得られるよう、堂々と合理的な弁明を展開すればいい。

 ≪「4億円」出所どうした≫

 公判では、政治資金収支報告書に「虚偽記載」があったか、石川知裕被告ら元秘書3人との「共謀」の有無などが争点となる。

 石川被告ら元秘書3人が有罪判決を受けた公判では、東京地裁は虚偽記載を認定している。共謀については、石川被告が小沢被告に虚偽記載を「報告して、了承を得た」と認めた捜査段階の供述調書の信用性が激しく争われることになるだろう。

 元秘書3人の公判でこの調書は証拠採用されなかったが、小沢被告の公判では、検察官役の指定弁護士は証拠申請している。

 だが、調書の多くが採用されないなかで元秘書3人が有罪判決を受けたように、公判では調書中心から、客観証拠や法廷供述が重視される流れにある。

 石川被告らは被告人質問で言いよどみ、逡巡(しゅんじゅん)しながら心証を悪くしていった。小沢被告も、法廷での自身の言葉が裁かれる。身勝手な説明は通用しない。

 特に国民が注目しているのは、小沢被告が資金管理団体「陸山会」に貸し付けたとされる4億円の出所だ。

 指定弁護士は冒頭陳述で、石川被告が「政治活動の中で蓄えた簿外の表に出せない資金」と考え、小沢被告も偽装工作を認識していたと事件の構図を描いた。

 小沢被告は4億円について、平成19年には「献金してくれた皆さまのお金」、21年には「銀行融資」、昨年は「金庫で保管していた個人資産」と説明を二転三転させてきた。石川被告らを有罪とした判決でも「4億円を用立てた小沢氏自身ですら明快な説明ができていない」と指摘された。

 だが、小沢被告の弁護側冒頭陳述には「現金でそれだけの額は保有していたので、一時的に用立てることにした」とあるだけだ。

 この説明では、到底、裁判官も国民も納得させることはできない。やましいところがないのであれば、自ら明快で詳細な説明を尽くすべきだ。

 ≪身勝手すぎる検察批判≫

 小沢被告はまた、意見陳述で「一捜査機関が国家権力を乱用したもので、日本憲政史上の汚点として後世に残る」と検察を批判した。公判後の会見でも、検察の捜査に対して「社会的に抹殺する暗殺であり、生命を奪う殺人以上の残酷な暴力だ」と述べ、政治的、道義的責任もないと主張した。

 これらの言葉を、どう聞けばいいのだろう。

 昨年の検察審査会の議決に対して小沢被告は、「一般の素人」の判断だとし、「国の正式の捜査機関である検察の強制捜査で起訴に値するような不正な行為はなかったという結果として、不起訴になった」と、逆に検察を持ち上げていたのではなかったか。

 こうしたご都合主義ともいえる説明の二転三転が、国民の不信を招く大きな要因となっていると知るべきだ。

 野田佳彦首相は6日、参院復興特別委員会で小沢被告の初公判を受け、「裁判を通じてしっかりと説明責任を果たしていただきたい」と述べるにとどまった。

 小沢被告に求められている説明は、公判で争われる起訴内容についてだけではない。自らが率い、平成6年に解散した旧新生党からは、政党資金が関連団体を迂回(うかい)して自身の資金管理団体に移されていた。この問題についても、何ら明確な説明は行われていない。

 野田首相は党代表として「政治とカネ」の問題に決別する強い意志をみせるときだ。証人喚問を促すなどし、それが実現せぬなら、辞職勧告に踏み切るべきだ。

●クローズアップ2011:小沢元代表公判(その1) 元秘書の調書、採否焦点
      毎日新聞 2011年10月7日 
 ◇唯一の直接証拠、弁護側は反対--来年2月に決定
 資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡り、政治資金規正法違反(虚偽記載)で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告(69)の公判が6日、東京地裁で始まった。共謀したとされる元秘書3人の供述調書の採否が焦点で、土地購入原資となった元代表提供の4億円の由来にも注目が集まる。一方、強制起訴制度を巡る議論にも一石を投じる裁判になりそうだ。【和田武士、鈴木一生、山田奈緒】

 有罪無罪を左右する実質的争点は(1)陸山会の政治資金収支報告書に虚偽記載があるか(2)小沢元代表の具体的関与--に絞られる。

 (1)については、04年分報告書に記載された「小澤一郎 4億円」の解釈が問題となる。「元代表提供の4億円を隠す目的で、陸山会が受けた同額の銀行融資を記載した」というのが指定弁護士の主張だ。融資を「隠蔽(いんぺい)工作」とみるのは、元秘書3人の公判での検察側主張や判決の認定と一致する。弁護側は「融資を記載」との主張は同じだが、元代表からの4億円は「融資の担保に使った」との立場から「報告書記載は不要」と主張する。これは「元代表提供の4億円をきちんと記載し、融資を記載しなかった」とする衆院議員、石川知裕被告(38)の主張とも全く異なる。

 (2)のカギを握るのは「元代表に(虚偽記載を)報告し了承を得た」と供述した石川議員ら元秘書3人の調書の採否。弁護側は採用に反対し、地裁は証拠調べ終了後の来年2月に採否を決定する見通しだ。指定弁護士は共謀をうかがわせる状況証拠として、元代表自身が融資関係書類に署名・押印していた事実なども示したが、唯一の直接証拠である調書の採否が及ぼす影響は大きい。

 なお、元秘書3人の判決では中堅ゼネコン「水谷建設」からの裏献金を虚偽記載の背景事情と位置づけたが、指定弁護士は裏献金の立証を「必要ない」として見送っており、争点にはならない。

 ◇4億円の「由来」は
 土地購入の原資とされる4億円の「由来」も注目される。指定弁護士、被告弁護側とも踏み込んだ立証をしない方針だが、国会などで「説明責任を避けている」と批判される大きな要素。元代表が被告人質問などで説明する可能性は残る。

 元秘書3人の判決は預金を担保にした銀行融資や土地登記のずらしを隠蔽工作と判断。元代表の度々変わる説明も「信用できない」として、元代表側に4億円隠蔽に向けた強い意思があったとした。

 元代表は07年2月、陸山会の事務所費が問題になった際の記者会見で、原資の由来を「浄財(献金)」と説明。また、元代表の氏名で登記はしたが、個人資産にはしないとする「確認書」(日付は登記日の05年1月7日)を公表したが、実際には会見直前に作られていたことが、のちの検察捜査で判明する。

 09年、毎日新聞の取材に元代表の事務所は「陸山会の4億円の預金を担保に金融機関から同額を借り入れて充てた」と説明が変化。検察の捜査が始まるとさらに変遷、元代表は昨年1月、「89~02年に自分や家族名義の口座から引き出した計5億6000万円を事務所に保管し、4億数千万円が残った」と述べた。

 検察による昨年5月の3度目の聴取では「明確にひも付けできる帳簿等の記録も記憶もなく、元々現金で持っていたお金か、いずれかの銀行から出金した現金のうちの4億円」と供述は二転三転。6日の会見では「原資は私のお金。詳しく(由来を)聞きたければ検察に聞いてください」と突っぱねた。

 ◇初の刑事裁判 強制起訴、議論に一石
 強制起訴された事件は小沢元代表で4件目だが、過去3件は公判前整理手続きなどが長引き、元代表の公判は同制度に基づいて初めて開かれた刑事裁判になる。判決の行方は検察審査会を巡る議論にも影響を与えそうだ。

 東京第5検察審査会の起訴議決は石川議員の調書を重視したが、石川議員らの公判では調書の任意性が否定され採用を却下された。元検察幹部は「裁判では調書が証拠となるかは分からず、検審が調書で判断するのは非常に危険」と懸念する。

 証拠はあるが情状などを考慮し検察が起訴を見送る「起訴猶予」と異なり、検察による元代表の不起訴理由の「容疑不十分」は証拠が足りないことを意味する。元代表だけでなく、兵庫県明石市の歩道橋事故で業務上過失致死傷罪に問われた元明石署副署長や、JR福知山線脱線事故で同罪に問われたJR西日本歴代3社長も容疑不十分で不起訴の後、強制起訴された。ある元検事は「市民が証拠を評価するのは難しい」と指摘、容疑不十分を強制起訴の対象から外すべきだとの法曹界の意見は少なくない。

 尖閣諸島近くで昨秋起きた中国漁船衝突事件でも課題がのぞく。中国人船長は起訴猶予とされ帰国後の7月、那覇検察審査会は強制起訴すべきだと議決したが、指定弁護士は「船長への起訴状送達は困難を極めるだろう」と話す。送達されなければ公判は開かれず、公訴棄却となる。

 強制起訴制度に否定的な識者からは「検審は市民感情が先行している」との懸念が強いが、一方でその懸念を打ち消す議決もある。

 在日本朝鮮人総連合会を舞台とした詐欺事件を巡り、元公安調査庁長官、緒方重威被告(77)=1審有罪、控訴中=は複数の検事を偽証容疑などで告発したが不起訴になった。被告からの申し立てを受けた東京第1検察審査会は「不起訴相当」と議決し「検審なら法的な論理を飛び越えて(強制)起訴に持ち込めるのではないかとの意図が見え隠れする」と批判した。

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 ◆小沢元代表公判の日程

11年 -----------------

10月 6日 初公判

10月14日 銀行関係者らの尋問と、特捜部の聴取の際に石川知裕被告が行った「隠し録音」内容の再生

10月28日 陸山会元事務担当者の衆院議員、石川被告の尋問(11月1日も)

11月30日 陸山会元会計責任者、大久保隆規被告の尋問(12月1日も)

12月 7日 石川被告の後任の元事務担当者、池田光智被告の尋問(8日も)

12月15日 石川被告の担当検事の尋問

12月16日 大久保被告を取り調べた前田恒彦元検事の尋問

12月20日 石川被告の女性秘書らの尋問

12年 -----------------

 1月10日 小沢元代表の被告人質問(11日も)

 2月    東京地裁が供述調書の採否決定

 3月 9日 指定弁護士の論告求刑

 3月19日 弁護側の最終弁論(結審)

 4月    判決言い渡し

●クローズアップ2011:小沢元代表公判(その2止) グループ、影響力に陰り
         毎日新聞 2011年10月7日 
 ◇増税、TPPに影響も
 資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡る事件の公判が6日に始まったことで、民主党の小沢一郎元代表が抱える裁判闘争の重荷はいよいよ増す形になった。元代表と党内の小沢グループの影響力に陰りが出るのは必至。野田政権で今後本格化する環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の交渉参加や増税などの政策議論にも影響しそうだ。

 「(元代表は)党の役職や政務三役にもつけず、政策実行が無理なので、政治的な影響は大きい。(判決が予定される)来年4月まで動けない」。小沢元代表の元秘書で、有罪判決を受け控訴している石川知裕衆院議員は6日、国会内で記者団にこう指摘した。

 復興増税を巡る党内議論でも、小沢グループがまとまって執行部を揺さぶる場面は見られなかった。小沢グループにはTPP交渉への参加に反対する議員が多く、川内博史衆院議員は「増税でもTPPでも、元代表の考え方をどんどん発言してほしい。(裁判とは)全く別だ」と強調したが、別の小沢グループの中堅議員は「元代表の関心の中心は、当面裁判闘争にならざるを得ない」と話す。

 元代表の影響力の源の一つだった「カネ」を巡っても、グループ内に動揺が見える。石川衆院議員への判決で水谷建設からの裏献金が認定されたことが影響している。

 09年の衆院選当時、陸山会は民主党議員計91人に、総額4億4900万円の資金を提供した。内訳は89人に500万円ずつ、2人に200万円。法的に問題はなく、グループ幹部は「これだけの金をくれるというのはまさに親分だ」と、元代表の求心力を説明する。しかしグループ内からは「元代表のゼネコンマネーを受け取った」という世論の批判を恐れる声も出ている。新人衆院議員は「有罪が確定した場合、犯罪者からの献金ということになる。返還を考えないといけない」と不安げに語った。【葛西大博】

●民主党の小沢一郎元代表、東京・世田谷区の自宅から救急車で病院に搬送される
      FNN 10/06 23:53
 6日夜、民主党の小沢一郎元代表が、東京・世田谷区の自宅から救急車に乗せられ、病院に運ばれた。
症状などはわかっていないが、運ばれた際、意識はあったという。
小沢元代表は、心臓に持病があり、過去にも入院歴がある。

●民主党の小沢一郎元代表、腰痛を訴え救急車で病院搬送 自宅でおう吐したとの情報も
     FNN (10/07 06:16)
民主党の小沢一郎元代表が6日夜、腰の痛みを訴えて、救急車で東京都内の病院に搬送された。
小沢氏は6日夜、自宅で「左腰が痛い」と訴えて、救急車で都内の病院に搬送され、そのまま入院した。
7日未明、病院を訪れた小沢氏の秘書は、「いろいろ原因を検査しています」と話した。
小沢氏の事務所によると、小沢氏は数日間入院する見込みで、意識はしっかりしており、命に別条はないという。
しかし、自宅でおう吐したとの情報もあり、7日午後、医師が記者会見し、病状について説明することになっている。
小沢氏は6日夜、自らに近い議員と中華料理店で飲食した際に、初公判について触れ、「ずっと座っていて、お尻が痛い」などと話していた。


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09:07 from web
注目の小沢一郎氏の初公判が今日6日の10時から東京地裁で開かれる。先月9月26日の秘書3人の判決で、多くの予想に反して「全員有罪」となったので、なお一層。論点などを新聞で調べた⇒◆注目の小沢一郎氏の初公判は今日10時から/東京地裁⇒http://t.co/tG7m3hwH
by teramachitomo on Twitter

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