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てらまち・ねっと



 北海道に行っているうちに、小沢一郎氏の政治資金規正法違反容疑(2007年分)の不起訴処分についての検察審査会の初の結論が出た。

 数日が経過して、小沢氏本人や周辺の動向が整理されてきた。
 選挙で大敗した原因について、小沢氏による「二人擁立」が裏目に出たことが、改めて指摘されている。つまり、小沢退陣論。

 菅さんが消費税のことを持ち出さなければ、「二人擁立」が成功したと予想するのか、否と見るか。
 自民党の巻き返しを見ると、「二人擁立」は成功しなかったと見るのが妥当として、
  「1人区に集中すべきだった」という反省らしい。

 なるほど、と思う。

与野党が注目するのは、小沢氏が強制起訴されるか否かの結論となる東京第5検察審査会の議決。今秋の結論が有力視されているが、9月の党代表選での小沢氏側の行動に影響するからだ。民主党内には「第5検察審査会の結論が出なければ、独自候補は擁立できない」とする声がある一方、「結論が出ないからこそ、小沢氏本人が出馬する」とさまざまな憶測が飛び交っている。 (7月16日 毎日)

 でも、そんな「勢力争い」より、公約の実現に「精力を注ぐべき」だと思う。

(関連) 2010年4月30日ブログ ⇒ ◆「起訴相当」の検察審査会批判はおかしい/小沢告発に裏があろうと 

   2010年2月5日ブログ ⇒ ◆小沢一郎/不起訴で検察審査会行きは間違いなし/新しい議員会館・小沢フロア・「小沢ガールズ」

   2010年2月3日ブログ ⇒ ◆小沢と検察、これで終止符か/不起訴の可能性と報道されている

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●特捜検事が意見陳述、19年分の小沢氏不起訴処分めぐり 東京第1検察審査会
    産経 2010.7.8 11:20
 小沢一郎前民主党幹事長の資金管理団体の平成19年分の政治資金収支報告書について、小沢氏の政治資金規正法違反容疑の不起訴処分について審査している東京第1検察審査会が、東京地検特捜部の担当検事を呼び、意見を聴いていたことが8日、分かった。不起訴とした理由などについて説明を受けたとみられ、今月中にも1回目の議決が出される可能性が出てきた。

 小沢氏をめぐっては、16、17年分の同容疑について、異なる構成メンバーの東京第5検察審査会が先に審査しており、今年4月末、11人の全員一致で「起訴相当」と議決。再捜査した特捜部が5月に再び不起訴としたため、2回目の審査を行っている。改めて「起訴すべき」と議決すれば、東京地裁が指定する弁護士によって、強制起訴されることになる。

●政治とカネ 前原氏「小沢氏は説明責任を果たすべきだ」
        朝日 2010年7月16日20時18分
 検察審査会が小沢一郎・民主党前幹事長について「不起訴不当」と議決したことに関し、前原誠司国土交通相は16日の閣議後の記者会見で、小沢氏が衆院政治倫理審査会に出席して事実関係を説明すべきだとの考えを示した。

 前原氏は「(小沢氏は)通常国会の時には、政倫審に出て説明しても構わないと言っていた。自身の身の潔白を主張されるのなら、しっかりと説明責任を果たすべきではないか」と述べた。

 このほか、千葉景子法相は「この間、政治とカネの問題について、必ずしも(国民に)すべて納得いただいたかどうか。まだまだ問題が残っているかと思うが、どう対処するかはそれぞれの立場で検討することだ」と語った。川端達夫文部科学相は「政治とカネの問題が、国民に厳しい批判を受けたのは、参院選も含めて事実だ」と指摘した上で「司法の場でやるものは司法の場で、国会では国会の議論がある。内閣として見守るしかない」と述べた。

 一方、民主党執行部が実施している参院選敗北の意見聴取で、静岡県連会長の牧野聖修衆院議員は同日、小沢氏の選挙での責任と「不起訴不当」の議決の政治責任を指摘し、「小沢氏に離党勧告をすべきだ」と枝野幸男幹事長に要望した。

●雲隠れ小沢氏に批判相次ぐ 「大敗に責任、離党勧告を」「代表選不出馬なら引っ込め」
      産経 2010.7.16 22:48
 今月8日の参院選の遊説以来、公の場に現れずに“雲隠れ”している民主党の小沢一郎前幹事長に対して、同党の反小沢系議員から16日、痛烈な批判が相次いだ。

 同党静岡県連会長の牧野聖修(せいしゅう)衆院議員は党本部で開かれた参院選をめぐるヒアリングで「小沢氏が強引な(複数区での2人擁立の)選挙戦略をやって失敗した。万死に値する。1人区に集中すべきだった。責任をとらないなら離党勧告すべきだ」と主張した。牧野氏は終了後、記者団に「小沢氏は政治とカネの問題でも逃げ回っている」と批判した。

 渡部恒三元衆院副議長も民放テレビ番組で「41年間つきあっているが、彼は都合の悪いときは出てこない」と指摘した。

 さらに、「9月の党代表選に立候補しなさい。自ら出られないなら、もう引っ込みなさい。こそこそ権謀術数をめぐらせるのはやめてください」と述べ、小沢氏に対して、代表選に出馬しないなら政界を引退するよう勧告した。

 前原誠司国土交通相も記者会見で、東京第1検察審査会が小沢氏に対し「不起訴不当」を議決したことについて、「(小沢氏は)自ら『(衆院の)政治倫理審査会に出て説明しても構わない』と言っていた。身の潔白を主張するなら説明責任を果たすべきだ」と述べ、国会で説明するよう促した。

 民主党の反小沢系議員の間では、参院選の敗北と菅政権の迷走に対して、高みの見物を決め込み、検察審査会から厳しい議決を出されても姿を現さない小沢氏への反感が募っているようだ。

 菅直人首相は16日夜、記者団に対し、牧野氏らの発言について「いちいちコメントすることはない」と述べるにとどめた。

●<スコープ>『不起訴不当』で反小沢側攻勢 民主代表選へ対立激化

    東京 2010年7月17日
 民主党内で、九月の代表選に向けた攻防が本格化してきた。これまで小沢一郎前幹事長に近い議員が、参院選惨敗の執行部責任を追及してきたが、小沢氏に対する検察審査会の「不起訴不当」議決を受け、菅直人首相の再選を支持する議員側が反撃。党内分裂に発展しかねない状況だ。 (後藤孝好)

 枝野幸男幹事長や安住淳選対委員長ら執行部は十六日、党本部で、参院選を総括するための地方組織からの意見聴取を続けた。

 前日までの聴取では執行部批判が目立ったが、この日、批判の矛先は突如小沢氏に。静岡県連会長の牧野聖修衆院議員は「大敗の原因は小沢氏にある。思い上がりで(改選二人区に二人擁立する)拡大路線をとったことが大きな失敗だった。離党して責任を取るべきだ」と言い放った。

 「不起訴不当」議決が十五日公表されたことで、「反小沢」側が勢いづいたことは確かだ。前原誠司国土交通相は十六日の記者会見で「小沢氏は、衆院政治倫理審査会に出て説明しても構わないと言っていた。国会でしっかりと説明するのが大事だ」と指摘。

 岡田克也外相は同日のメールマガジンで「菅首相が就任する前、『政治とカネ』問題などで国民の信頼は失われていた。ここまで(議席を)戻した首相を評価すべきだ」と強調した。

 反小沢の代表格である渡部恒三元衆院副議長はテレビ番組で「陰でこそこそ変なことをやるよりは(九月の代表選に)小沢氏自ら堂々と立候補しなさい。出られないようなら、もう引っ込みなさい」と突き放した。

 首相サイドは“口撃”のほか、代表選日程でも、九月五日を軸に調整することで、攻勢に出ようとしている。小沢氏が強制起訴される可能性がある、もう一つの検察審査会の結論が出る前は、同氏が動きづらいことを見越して「相手の準備が整わないうちにやってしまう」(党関係者)との思惑からだ。

 もっとも、小沢氏に近い議員も黙ってはいない。

 十六日の意見聴取では、北海道連代表の三井弁雄国対委員長代理が机をたたいて安住氏に「今さら何を言っているんだ。私の意見を今まで聞いたのか」と怒った上で「当たり前のことを当たり前にやってほしい」と執行部刷新を迫った。

 参院選惨敗を受け、党再生への結束が求められる中、代表選を意識する菅、小沢両氏サイドの対立はエスカレートする一方だ。

●陸山会事件:小沢氏側「起訴相当」出ず安堵
        毎日 2010年7月15日 21時53分 更新:7月16日 0時38分
 民主党の小沢一郎前幹事長の資金管理団体を巡る事件で、東京第1検察審査会が07年分の収支報告書の虚偽記載容疑について「不起訴不当」と議決したことで、強制起訴につながる「起訴相当」ではなかったことに小沢氏側からは安堵(あんど)の声が漏れている。ただ、焦点は、4月に東京第5検察審査会が小沢氏の強制起訴につながる「起訴相当」を出した事件。今秋にも結論が出ると見られ、政府・民主党内には推移を見守るムードが広がっている。

 小沢氏に近い高嶋良充参院幹事長は、国会内で記者団に「小沢前幹事長は、一つの問題を大きくクリアされたものと思う」と語り、小沢氏が抱える懸案が軽減したとの認識を示した。小沢グループに所属する衆院議員の一人も「(不起訴不当の議決は)小沢氏に風が吹いている」と歓迎した。

 これに対し、菅直人首相は15日夜、首相官邸で「私の立場であれこれコメントすることは控えたい」と述べるにとどめた。枝野幸男幹事長も記者団に「私から申し上げて圧力のようなとらえ方をしたりするのは良くない」と沈黙を守った。

 野党側は与党を揺さぶる。自民党の大島理森幹事長は「参院で野党全体として過半数をいただいたので、そういう所で協議していく方法もある」と述べ、小沢氏を参院で招致することをほのめかした。

 ただ、与野党が注目するのは、小沢氏が強制起訴されるか否かの結論となる東京第5検察審査会の議決。今秋の結論が有力視されているが、9月の党代表選での小沢氏側の行動に影響するからだ。民主党内には「第5検察審査会の結論が出なければ、独自候補は擁立できない」とする声がある一方、「結論が出ないからこそ、小沢氏本人が出馬する」とさまざまな憶測が飛び交っている。【念佛明奈】

●小沢一郎「不気味な」沈黙 「次の一手」は連立仕掛け?
   時事 010/7/16 18:46
嵐の前の静けさなのか。参院選で大敗した菅執行部に対し、小沢一郎・前幹事長が沈黙を守っている。早くも2010年9月の民主党代表選に向け水面下で動き始めたのか、それとも参院与党過半数割れの現状を打開すべく連立を仕掛けて復権しようとしているのか。囲碁好きでも知られる小沢前幹事長の「次の一手」に注目が集まっている。

「党は(小沢氏に)離党勧告すべきだ」。10年7月16日、民主党静岡県連会長の牧野聖修衆院議員は党本部でこう語り、前原誠司・国土交通相も16日、「(小沢氏は)国会でしっかりと説明されることが大事だ」と閣議後に述べた。

9月の民主党代表選へ自ら立候補?

小沢前幹事長を巡る状況を伝える7月16日付け朝刊
7月15日には小沢氏に対し、検察審査会が07年分の資金管理団体の収支報告書虚偽記載事件に関し、「不起訴不当」の議決を公表した。前原大臣らの16日の発言は、小沢氏が「政治とカネ」の問題を説明しようとしないことへの不満が党内にくすぶり、表面化した形だ。それでも小沢氏の沈黙は続いている。参院選後半の7月8日の街頭演説を最後に公の場に姿を見せていない。

「不起訴不当」議決の影響を報じた7月16日付各紙朝刊は、民主党内のさまざまな声を伝えた。「起訴相当」ではなかったことから「小沢氏に風が吹いている」(毎日)との受け止め方がある一方、検察の不起訴処分に改めて疑問が示されたことを重く見て「小沢氏はもう身動きがとれない」(産経)と、全く逆の見方も出ている。

さらに、04年と05年分の虚偽記載事件に関し、2度目の検察審査会議決が待っており、10年9月にも結論が出る見込みだ。議決次第では強制的な起訴が確定する可能性がある。

取りざたされている小沢氏の「次の一手」のひとつは、9月の民主党代表選への自らの立候補か、小沢氏の息の掛かった対立候補擁立だ。ほかに、新党立ち上げや、連立の組み替えを仕切ることで復権する、などの説が出ている。小沢グループは、党内の4割近い150人前後の最大規模をほこる。

「(代表選)出られない。引っ込みなさい」
小沢氏と「41年のつき合い」という民主党の渡部恒三・前最高顧問が7月16日に吠えた。正午過ぎ、小沢氏に対し「こそこそやるより自ら立候補したらいい」と促した直後、「いやあ、(立候補は)ない。出られない。引っ込みなさい」と引導を渡した。情報番組「ひるおび!」(TBS系)に生出演した際の発言だ。「出られない」根拠は示さなかったが、「陰でこそこそするのはやめて下さい」と、小沢氏が自身の代わりに「腹心」らを代表選にかつぐ動きにも釘を刺した。

小沢新党の立ち上げについては、「(小沢氏が議員に渡した金は、小沢氏が個人的に工面したものではなく)党の公認料だと分かってきたし、ほとんどの人はついていきません」とあっさり否定した。さらに、連立工作についても、自民とも公明ともパイプがなくなってきたと指摘し、今回参院選で躍進したみんなの党の渡辺喜美代表とも「連絡がない」と話した。渡部氏の発言は、小沢氏の「次の一手」をことごとく否定した形にもみえる。

こうした状況について、かつて「小沢氏の懐刀」と称された平野貞夫・元参院議員に質問すると、「代表選をどうするとか、そういう低次元ではないところで小沢さんはいま考えを巡らしているのではないか」との見方を示した。

平野さんは、今回の参院選期間中の菅直人首相の言動に対し、私見だと断った上で、「消費税を巡る発言の揺れや党首討論での野党党首への逆質問に終始した姿勢」が「与党内だけでなく、与党と野党の信頼関係をもめちゃくちゃにした」と激しく批判する。議会政治の中で「最も大切な」政党同士の信頼関係が失われたことに無自覚な国会議員が多すぎる、とも指摘し、「小沢さんはそこをどう復活させるか、大きな一手を考えているだろう」。


審査会の決定の要旨は読売新聞が詳しく載せている。
  2010年7月15日21時23分 読売新聞/ 小沢氏「不起訴不当」検察審の判断部分全文

ここでは、少し短いけど分かりやすくまとめている産経新聞を記録。↓
●【小沢氏「不起訴不当」】第一検察審査会の議決要旨
     2010.7.15 21:03 産経
 民主党の小沢一郎前幹事長の資金管理団体「陸山会」の政治資金規正法違反事件で、小沢氏を「不起訴不当」とした東京第1検察審査会の議決要旨は次の通り。

 【容疑内容】

 小沢氏は資金管理団体である陸山会の代表者であるが、会計責任者の大久保隆規、元私設秘書の池田光智の2被告と共謀の上、平成20年3月ころ、東京都選挙管理委員会において、19年分の陸山会の収支報告書に関連政治団体からの寄付計1億5千万円、小沢氏への借入金返済4億円を記載せず、関連政治団体からの架空寄付計7千万円の虚偽記入をしたほか、「本年の収入額」欄に8千万円過少、「支出総額」欄に4億円過少の各虚偽の金額を記入して総務大臣に提出した。

 【審査会の判断】

 1、証拠関係の検討

 小沢氏は否定するが、元私設秘書で衆院議員の石川知裕被告と池田被告は、収支報告書提出前に小沢氏に原案を示して説明した旨供述している。「小沢先生の決裁を得た」という以上、小沢氏がある程度は内容を理解していることが前提と考えられる。

 検察官も指摘するとおり、年約450万円という金利負担を伴う経済的に合理性のない銀行からの4億円の借り入れの目的は、石川被告が供述するように原資隠蔽(いんぺい)以外にあり得ないことは、誰しも考えることである。

 加えて、4億円もの大きな金額の借り入れに際し、手形に自ら署名していることについて、何の説明も受けることなく求められるままに書類に署名した、というのも不自然である。

 検察官は、この事情が収支報告書への不記載とどこまで結びつくか疑義があるとするが、小沢氏が提供している資金について、その原資を隠蔽するという動機があったことは、石川被告の供述から明らかである。

 小沢事務所に水谷建設から資金提供があったという事実について、水谷建設関係者は、水谷建設から小沢事務所に資金提供をした旨供述するところ、その供述は具体的であり、その本人のみしか知り得ない事情も含まれていて、その信憑(しんぴよう)性はかなり高いものであるといえる。

 この資金提供の事実の存否は、一見すると本件の虚偽記載等とは直接結びつくものではないが、4億円の原資を隠蔽する必要性があったことの根拠に十分なりうるものである。

 2、結論

 以上のとおり、検察官が嫌疑不十分の理由としてあげる事項については、小沢氏との上下関係からみて、秘書が独断でなしうるとは考えられない事柄であったり、小沢氏のおかれた客観的状況と整合しない無関心を示す事柄であると言わざるをえない。

 当検察審査会としては、こうした見地から次の各点について再捜査を求める。

 (1)本件動機に重大なかかわりがあると思われる水谷建設からの資金提供について、これを否認する石川被告に対する取り調べを含むさらなる追及をすること。

 (2)大久保、石川、池田の3被告と小沢氏について、自分の行動を記録しているはずの手帳やメモ等の提出を求め、事実関係の裏付けをとること。

 (3)小沢氏に対する取り調べは回数もわずか3回であり、調書の内容も「秘書がそんなことを言っているとは信じられない」で終始している感があるなど、追及不足という印象を免れないので、改めて、詳細な取り調べを行うこと。

 これらの再捜査を経ない限り、検察官の不起訴処分を支持することは到底不可能であり、本件不起訴を不当と考える次第である。


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