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てらまち・ねっと



 農水省の状況がだんだんと明らかになる中、いつものように農水の大臣が傷を深める。
 ともかく、新聞の見出しだけでも面白い。

●事故米転売:太田農相、事態軽視?「じたばた騒いでない」
●事故米「人体に影響ない」と農相
●「毒ギョーザに比べればたいしたことない」 太田農水相発言にネットで怒り爆発

●「工業用糊に限り販売」 農水省の説明は大ウソだった
   「食用に転売される可能性にうすうす気が付いていた・・・」

●事故米を12社に転売、レストラン主食の可能性も
●給食米から基準値2倍のメタミドホス検出、事故米転売で
●子どもが食べるのに…──給食米から残留農薬、保護者ら憤り 
●事故米、給食に流通 関西の病院や老人ホームに

●汚染米は港で排除、輸出国に返品…農水省方針

 ところで、東京では集会が組まれるようなので、詳細が出たらまた報告しよう。

  (関連) 9月11日ブログ ⇒ ◆米問題/農水省が一番悪い/農産物検査制度  
   9月12日ブログ ⇒ ◆汚染米不正 農水省に批判拡大 調査、なれ合いの温床 / 食品偽装
  9月18日ブログ ⇒ ◆事故米/農水省調査結果/会社の反応は/ 国提訴へ/ 汚染米公表先の社長自殺

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●事故米転売:太田農相、事態軽視?「じたばた騒いでない」  毎日 08.09.13
閣議出席のため首相官邸に入る太田誠一農相=2008年9月12日午前9時57分、藤井太郎撮影
 太田誠一農相は12日、衛星放送「BS11デジタル」の番組収録で、汚染米の転売問題に関連し「(汚染米から検出されたメタミドホスは)低濃度で、人体への影響はないと自信をもって言える。だから、あまりじたばた騒いでいない」などと発言した。転売問題では、農林水産省の検査体制や汚染米の売却先に関する情報公開が不十分だとの批判が強く、事態を軽視しているともとれる発言が更なる反発を招く可能性もある。

 太田農相は、今回の汚染米から検出されたメタミドホスの濃度が中国製冷凍ギョーザ事件の約60万分の1であることなどを説明し「私が言うと、いいかげんに問題を扱っていると言われそうだから、あまり安全だと言わないが、でも安全なんだ」などと述べた。同農相は収録後、記者団に対し「国を揺るがす大問題で、省を挙げて取り組んでいる。軽視しているのではなく、沈着冷静に対応しているという意味だ」と説明した。
 太田農相は就任後間もない8月10日にNHKの討論番組で、食の安全について「消費者がやかましいから徹底する」と発言し、批判を浴びた経緯がある。【工藤昭久】

●事故米「人体に影響ない」と農相  2008年9月12日21時18分 読売新聞
 太田農相は12日、BS11の番組収録で、工業用の「事故米」が食用に転用されていた問題に関連し、「(検出農薬は)中国製ギョーザ事件のギョーザに比べ60万分の1の低濃度。人体に影響がないことは自信をもって申し上げられる。だからあまりジタバタ騒いでいない」と述べた。
 収録後、農相は記者団に「軽視しているということではない。冷静沈着に対応しているということ」と弁明した。

●「毒ギョーザに比べればたいしたことない」 太田農水相発言にネットで怒り爆発  j-castニュース2008/9/12
残留農薬や毒カビに汚染された「事故米」が食用に転売されていた事件で、酒造メーカーや米菓子メーカーのほか、2008年9月11日には老人ホームや病院の患者の食事、12日には幼稚園の給食にも使われていたことが分かった。しかし、08年9月12日に記者会見に現れた太田誠一農水相は、緊張感のない笑顔を浮かべ、「焼酎は(毒が)無害化されることもある」「ギョーザ事件と比べれば60万分の1の量」などと「他人事」のように発言。ネットでは「発言自体が信じられない!」と、農水省や太田農水相に対する怒りが爆発している。・・・・

●「工業用糊に限り販売」 農水省の説明は大ウソだった  j-castニュース 2008/9/11
農薬や毒カビに汚染された「事故米」が食用として出回っている事件で、農林水産省の説明に大きな疑惑が浮上している。農水省は「事故米」を、工業用糊や、木材の合板や集成材の接着剤の原料使用に限り販売を許可していると説明していたが、実は、国内では接着剤などの原料に米を使用することは殆どないことがわかった。使い道のない米を穀物業者に販売していた形になり、今後農水省の責任が厳しく追及されるのは必至だ。

糊に使うのは「事故米」でなくタピオカや小麦
問題を起こした三笠フーズの場合も「工業用糊加工品」に用途を限定することを条件に販売したという。しかし、工業用糊メーカーの大手ヤマト、不易糊工業、住友3MにJ-CASTニュースが取材すると、いずれも、澱粉糊のうち「米を原料にしているものはない」という答えが返ってきた。また、「米を原料に糊を作っているメーカーがあるという話は聞いたことがない」のだという。ちなみに澱粉糊はヤマトがタピオカ、不易糊工業はコーンスターチを原料にしている。

また、森林総合研究所によれば、合板を作る際や、集成材に使う接着剤の原料に小麦を使う例はあるものの、米を使ったものは見たことがないそうだ。工業用糊や接着剤に使われないとなると、「事故米」を工業用糊などに使用を限定、という農水省の「前提」が全く崩れてしまう。

「三笠フーズ」を発端とする今回の「事故米」の食品使用問題では、2008年9月10日に、新たに食品・資料販売会社「浅井」(名古屋市)、肥料製造会社「太田産業」(愛知県小坂井町)が米穀の仲介業者に転売していたことが発覚。食用に転用されている可能性が強まっている。

今回の「事故米」は、日本政府が世界貿易機関(WTO)のルールで輸入を義務づけられたミニマムアクセス(MA)米で、年間約77万トン輸入している中の一部。農水省のホームページには、

「MA米によって国産米の価格・需給に影響を与えないよう、加工用中心の輸入・販売を行うなどの措置を講じている」
と書かれている。

「何でも工業用に回すというわけではありません」
08年9月10日のテレビ朝日系「報道ステーション」では、東北の穀物業者が匿名でインタビューに応じていた。

「農政事務所からカビの生えた270キロの米があるという話があり、食用以外なら何でも処理していいと。それで、堆肥にするということで私が買った。(事故米は)手を出す人がいないので、お金にならない」
穀物業者に直接の依頼があるのは驚きで、それだけ「汚染米」の使い道は少なく、在庫が膨らみ、農水省は頭を痛めていた様子がうかがえる。

農水省の報道担当はJ-CASTニュースに対し、「三笠フーズ」に「事故米」を販売したのは「三笠フーズ」が工業用穀物も扱っていたため、契約通りに加工すると考えたからだと話した。しかし、「事故米」が工業用糊としては需要がないのでは、と指摘したところ、これまでの農水省の発表やJ-CASTニュースの取材に答えたこととニュアンスが一変した。

「台風で水に浸った事故米は食用としてすぐに出荷するように、事故米も臨機応変に、何でも工業用に回すというわけではありません」
という理解不能の説明だった。食用に転売される可能性にうすうす気が付いていた、といわれても仕方がないような対応だ。

●事故米を12社に転売、レストラン主食の可能性も  2008年9月13日00時29分 読売新聞
 接着剤製造会社「浅井」(名古屋市)が有機リン系殺虫剤「メタミドホス」やカビに汚染された事故米を不正に転売していた問題で、同社から事故米862トンを購入した「ノノガキ穀販」(三重県)の野々垣勝社長(45)は12日、東海地方や関西の食品加工会社など12社に全量を食用として転売したことを明らかにした。
 出荷先にはレストランもあり、主食用として使われた可能性が高いという。
 野々垣社長によると、浅井から購入した事故米のうち、メタミドホスに汚染された中国産もち米570トンは愛知、岐阜、三重県、京都府の菓子製造会社と米穀販売業者の計4社に、水ぬれやカビなどのうるち米292トンは別の8社に売った。
 野々垣社長は「1キロあたり50~130円で仕入れ、70~160円で売った。若干安かったが、価格からも食用だと考えていた」と述べた。

●給食米から基準値2倍のメタミドホス検出、事故米転売で  2008年9月12日22時03分 読売新聞
 9月2日に調理され、冷凍保存されていた京都市・上賀茂保育園の給食。中央の赤飯に事故米が使われていた=菊政哲也撮影
 米穀加工販売会社「三笠フーズ」(大阪市)が工業用の「事故米」を食用に転売していた問題で、京都市は12日、同社から転売後、同市内の上賀茂保育園と介護老人保健施設「洛和ヴィライリオス」に「給食用」として納入された中国産もち米から、国の基準値の2倍にあたる0・02ppmの有機リン系殺虫剤「メタミドホス」を検出した、と発表した。

 一連の問題で、実際に食べられていた事故米からメタミドホスが検出されたのは初めて。
 三笠フーズは「基準値を下回ったものだけを出荷している」と説明していた。京都市は検出値について「事故米だけを主食に、一生食べ続けない限り、健康には影響はない」としている。

 同市が、事故米の納入先として調べていた10施設のうち、在庫があった3施設からサンプルの提供を受け、市衛生公害研究所で検査していた。残る1施設からはメタミドホスは検出されなかった。

 これまでに、給食会社大手「NI」(東京都)を通じ、近畿2府4県の病院など119か所に事故米(計734キロ)が流れたことが判明しているが、上賀茂保育園はこの流通経路とは別で、同社の仕入れ先である食品卸会社「大和商会」(堺市)から直接、仕入れていた。
 同保育園によると、大和商会を通じて買った問題のコメは、昨年12月~今年8月の間で計13キロ。昼食として、赤飯やシューマイなどに調理され、1~5歳の園児約140人と職員約30人が食べたという。また、洛和ヴィライリオスによると、NI近畿支店から今年5~8月の間に計10キロを購入。高齢者や職員ら、延べ約790人が赤飯やおはぎとして食べたという。
 NIは1972年9月設立。食品大手「N」(大阪市)とは無関係。

●子供が食べるのに…──給食米から残留農薬、保護者ら憤り  日経 2008/09/13
 メタミドホスが検出された米を食用として口にしていた保育園などの関係者や保護者らからは、「子供が口にするのに」「あぜんとした」と憤りの声が上がった。

 「購入・使用したもち米が三笠フーズの事故米と判明しました」。上賀茂保育園には12日午後、検査結果を記した張り紙が急きょ張り出された。午後7時半からは保護者向けの説明会が開かれ、保健所職員らが健康被害がないことなどを話した。

 同園によると、メタミドホスが検出されたもち米は8月末に納入され、今月2日の昼食時に園児約140人が赤飯として食べた。園は以前から食育教育に力を入れているといい、池田岩太園長(44)は「あぜんとした。子供たちの口に入る食材にメタミドホスが残っているなんて……」と憤りをあらわにした。

 保護者らも不安そうな表情。2人の子供を迎えにきた母親(32)は「これほど食の安全が叫ばれているのに、給食に事故米が使われていたなんて」。別の母親(37)は「(転売問題は)人ごとだと思っていた。再発防止を徹底してほしい」と語気を強めた。

 一方、介護老人保健施設(京都市)。入所者100人の平均年齢は85歳超で、施設関係者は「お年寄りの体調を考えて日ごろから食事に気を使ってきたのに……。非常に憤りを感じる」と腹立たしげだった。

 同施設の給食を作る業者によると、三笠フーズのもち米は今年5月以降、計6回納品された。入所者の誕生日会などに赤飯として提供されていたといい、担当者は「おめでたい料理の食材にメタミドホスが入っていた。おわびするしかない」と声を落とした。

●事故米、給食に流通 関西の病院や老人ホームに  j-cast 2008/9/12
米粉加工販売会社「三笠フーズ」(大阪市北区)が工業用に限定された事故米を「食用」に転用していた問題で、同社が販売した事故米を含む中国産もち米約700キロが給食大手「NI」(東京都)に流通していたことがわかった。2008年9月11日、各紙が報じている。
基準値を超える有機リン系の農薬成分・メタミドホスが検出されたため事故米とされた中国産のもち米が、赤飯やおこわなどの食用として、近畿2府4県の病院や特別養護老人ホーム計119カ所に流通していた。多くはすでに消費されている。健康被害の報告はないが、汚染米が食用に流通したことが初めて判明し、被害が広がる恐れが出てきた。

●汚染米は港で排除、輸出国に返品…農水省方針  2008年9月12日 読売
 米穀加工販売会社「三笠フーズ」(大阪市)が工業用の「事故米」を食用に転用していた問題を受け、農林水産省は、輸入時にカビ毒や基準値を超える残留農薬が検出された場合は、原則的に事故米として流通させない方針を固めた。
 同省によると、政府が関税・貿易一般協定(ガット)のウルグアイ・ラウンド合意に沿って輸入している「ミニマム・アクセス(MA)米」は港の検疫所で検査が行われている。検査でカビ毒や基準値以上の農薬が検出された場合、〈1〉廃棄〈2〉輸出国に返品〈3〉工業用に使う「事故米」として輸入――という対応が取られていた。ただ、廃棄と返品については、検疫所が商社に指示するだけで、実際にどういう処分がされたか国は実態を把握していない。
 事故米として工業用に輸入された場合は、国内で売却後に、加工業者からの連絡で、各地の農政事務所が加工現場に立ち会い、チェックする仕組みだった。
 ところが、三笠フーズの問題では、農林水産省が2003年度以降、計96回もの立ち入り調査を行いながら、不正を見抜けなかった。このため、今後は検疫で汚染が確認されれば、原則、輸出国に返送させる方針に転換した。同省では、輸出国への返送にかかる経費をどうするかなど、細部の詰めを急いでいる。
 MA米を国内に輸入後、国が保管中にカビが発生するなどした事故米についても流通制度の見直しを検討する。

●残留農薬  厚生労働省 /食品関係用語集
 「残留農薬」とは、農薬の使用に起因して食品に含まれる特定の物質を意味します。 農薬が残留した食品を摂取することにより、人の健康を損なうことがないよう、食品衛生法に基づき、全ての農薬について残留基準(いわゆる一律基準を含む)が設定され、これを超えるような農薬が残留している農産物等は販売禁止等の措置が取られることになります。(「ポジティブリスト」も参照)

●財団法人 日本食品化学研究振興財団  
農薬等の基準値

品目名: メタミドホス
英 名: METHAMIDOPHOS
留意点: アセフェート由来のメタミドホスを含む。
食品名 基準値(ppm)
  米(玄米) 0.01



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