今年の1月1日の中部読売新聞の一面のトップはフェロシルト問題でした。
何か象徴的なものを感じました。
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しばらくするとリンク切れになるので、引用しておきます。
フェロシルト原料有害物質 38万トン四日市で投棄
石原産業73~76年 市が環境調査へ
土壌埋め戻し材「フェロシルト」の不正処理が問題となっている大手化学メーカー・石原産業(大阪市)が、フェロシルトの原材料としていた産業廃棄物「アイアンクレー」を、三重県四日市市内の元養鰻(ようまん)池など6か所に計約38万トン埋めていたことが同市の調査で分かった。埋め立てた時期は、改正廃棄物処理法の規制を受ける前だが、有害物質が含まれていることから、市は11日から土壌や地下水の調査を実施し、必要に応じて石原産業に改善を求める。
池や水田 6か所に
アイアンクレーには有害物質が含まれているため、1977年に廃棄物処理法が改正された際、遮水シート、排水処理施設を備えた管理型最終処分場で処理することが義務づけられた。
同社はアイアンクレーの処理費を削減するため、98年、アイアンクレーに含まれる廃硫酸だけを中和してフェロシルトを開発したとされるが、三重県の産廃税導入を控えた2002年からは、アイアンクレーそのものを原材料にしていたことが分かっている。
埋め立てられたのは、廃業した養鰻池や海岸、稲作ができなくなった水田などで、73年から76年までに持ち込まれた。同市が旧楠町役場に残っていた資料を調べて判明した。吉崎地区では、水田など約4万5000平方メートルに埋め立てられ、民家や公民館が建っている。同自治会の坂倉淳一会長(64)は「土壌や地下水に影響があるのか不安だ」と話している。
同市の小崎清嗣生活環境課長は「調査の結果、住民の安全や生活に影響が出るとわかれば、排出者の石原産業、埋め立て業者の責任を問いたい」としている。
同県のフェロシルト問題検討委員会座長を務めた平田健正・和歌山大教授は「六価クロムが検出される可能性がある。法による規制前とはいえ、石原産業には排出者としての責任がある」と指摘している。
アイアンクレー チタン鉱石から酸化チタンを取り出した後に残る汚泥と廃液を混ぜて固めた産業廃棄物。ケイ酸、アルミナが主成分で、鉛、ヒ素、クロムなどの有害物質が含まれている。酸化チタンは自動車や家電製品などの塗料に使われる。
(2006年1月1日 読売新聞)
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