細長い「いも」は3系統に分類できる。
一つは、スーパーなどで通常に売っている長さ数十センチの細長いもで、俗に「長いも」。
ナガイモは、外形はつるっとした肌で、粘りも少なく、味も薄い。
次は、50センチから100センチ程度のイモは、たいてい「山いも」の系統。
ヤマイモは、長いものように外形はつるっとした肌だが、
キメも細かく、粘りもあり、味も深い。
そして、50センチから100センチ以上の長さの「自然薯」の系統。
外形はつるっとした肌のイモでこぼこなイモもある。
キメは細かく、粘りも強く、味も濃厚。
これらとは別に、手のひら形の「イチョウイモ」系統や丸型の「イセイモ」系統もある。
うちでは、百姓を始めてしばらくしてから、「ヤマイモ」を作った。
しかし、縦に60センチ、70センチの深さにスコップで掘るのは大変な作業。
あまり増やさなかった。
・・・・・そのうち、パイプを斜め横に並べて、その中で太らせる栽培法が開発されていると知り、試行してみた。
・・・・何と、楽な収穫作業かと、こころから驚いたもの。
長いいもの収穫が待ち遠しくなった。
・・・・その後、長さ、90センチから1メートル以上のトタン板や樹脂の板を、
幅20センチから30センチに切断し、土中に斜めにおいて、
そこで「ながーーいいも」を育てる、いわゆる「波板栽培」を知った。
今、うちでは、長さ150センチと180センチの樹脂の波板を使っている。
収穫はラクで、しかも、どんなイモが出現するかと「楽しい」作業。
ところで、これらの系統のイモの春の種イモの植えつけは、桜の開花のころが基本。
しかし、今年、諸般の事情で、桜が咲き始めて2週間以上過ぎてから植えた。
種イモを掘り上げると、発芽、発根していて、イモにダメージを与えざる得ず、申し訳なかった。
そんな4日前の作業の様子を整理しておく。
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昨年12月の様子
(どの写真もクリックすると拡大。写真右下あたりのクリックでさらに拡大)
⇒ 冬に何度か収穫して

一昨日、収穫と植え付けを一気に
一番の大物
180センチの波板の下端から下に抜けていた


掘り取り・植え付け時期が遅いので
芽や根が伸びている
(こんな状態になってしまっての定植は勧められない)
・・・それより、
「自然薯の根の出方」の特徴が端的にわかるので
あえて、写真に撮った




昨年春の植え付けの時、小さいイモを並べておいた「育成」用の部分

むき出しの根や芽がかわそう・・・・
(こんなことはしないでほしい)

収穫が終わり、種イモに回す分の数を決断する。
これで、今年使う「波板の枚数」が決まる。
板数が決まると、「板の間隔」も決まる。
今年植える場所は、
米ぬかでラインを引いて、管理機で溝を作る

深さは15センチ程度

昨年までは板の間隔を20センチとしていた。
今年は、30センチにした。
この方が、畝を低くしても「板と板の間の土部分の厚み」を容易に増やせる。
結果として、板の傾斜は緩るくてもよいから、畝の高さも低くなる。
(もちろん、高い畝がだめではないけれど、手間のかかることは不要だと考える=低い畝でよい)

目印の「箸」を波板の頂部端から次の板の頂部の中間、
かつ、板幅の中間(真ん中いという意味)に立てて土をかける
(割り箸は今年は20センチ。その中間=10センチに目印)


畝立機(うねたてき)を1回まわす。
機械でここまで

種イモを置けるように整形

畝の上に種イモを並べる。
目印の「箸」の左右に一本ずつ、頂芽部が来るように置いた


小さい種イモなどは、来年定植するための「育成用」として、
畝の上はじめ部の何枚かにまとめる。
1枚の板に小さい種イモ「3個から5個」、置いた。

うねに仕上げて、水やり

こんな状態

なお、今年は、20年ぶりぐらいで、「伊勢芋」も作ってみることにした。
イセイモは大きくなっても 「げんこつ」ぐらいと収益性に欠けるけれど
粘りは極めて強い。 自然薯よりも。
(種イモ・530円で8ケ、これを3セット)

自然薯の畝の続き(端)で、2メートルほどに植えた。
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