ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

コント『真夜中くせ玉便』

2016-01-31 09:42:29 | コント

 さて、コントだ。今回はダブル盛りの大サービス!3人で1本のコントを仕上げる。最初の1本、『真夜中くせ玉便』、もちろん、NHKの隠れた、隠れちゃいないか、人気番組『ラジオ深夜便』のもじりだ。夜眠れないお年寄りの心の支え深夜便を思い切ってねじ曲げた。だから、くせ玉便。まず、対象となる聴取者をばあさんに限定、しかも、パーソナリティは綾小路きみまろをはるかに越える毒舌でファンの心を掴んでいるって設定だ。名前も七曲、どうだ、いかにもくせ玉、曲者くさいだろう。

『真夜中くせ玉便』のオープニングはこうだ。

「時計の針が重なって、あんたと俺の逢瀬が時。待ってたぜ。「真夜中くせ玉便」変幻自在あんたの心を手玉に取る、キャッチざババア・七曲だ。眠れない?ばあさん、幸せじゃねぇか!残された時間、少しなんだから、寝てなんかいられねえぜ。やることがない?ババア、そりゃ豪儀だぜ!そのままご永眠でOKだ。寂しい?贅沢言うなよ。寂しくない年寄りがいるわけないだろ。甘えるもんじゃねえぜ。でもさ、俺、俺(囁くように)がいるんじゃないか。」と、こんな調子で、荒っぽい言葉を叩きつけつつ、ちょっぴりセクシーに眠れぬばあさんたちの心を鷲づかみする。

 七曲の語りだけじゃ番組も保てないので、アシスタントの女性アナウンサーを絡ませる。二人の掛け合いで番組は進行。「今週のグッジャブ!」とか、「七曲のつむじ曲がりへそ曲がり格言」とか、「男と女のやべぇぇぇ話し」なんてコーナーで馬鹿話を紹介しながら進めていく。リクエスト曲は伊東ゆかりの「小指の思い出」これは聴取者からの投稿、「小指と親指の叶わぬ恋」に絡めた曲。どう、絡むのか?って、そりゃ本番みてもらわなくっちゃ。

 で、曲がかかっている間、なんと七曲め、女性アナを口説いてたんだ。それもけっこう進行してるって感じ。そして、最後のオチは、電話人生相談。かかってきた電話は熟年離婚に踏み切るかどうかの悩み事。相談者の夫の身勝手な行動に七曲同情しきり、そりゃ非道い、別れた方がいいとご回答。わかりました、じゃあさっそく!と行動に移る相談者のばあさん!

 ここまで書けば、落としどころは見え見えだね。でも、言うまでもなく、コントはストーリーで勝負じゃないから。途中挟まれるボケとつっこみ、爆笑のやり取り、とんちんかんな格言などなど、見所聞き所はいっぱいだ。主役の七曲を演じるHさん、これがいかにも怪しくいやらしく、ごめん!きっとこのくせ玉男を憎たらしく魅力的に演じてくれることだろう。

 ただ、難しいのは、場所がスタジオ、役者二人はマイクに向かって話すだけで動きに変化が乏しいってこと。ここをどう乗り切るか、演出の腕の見せ所ってことだ。1月2月は2週に1回の稽古、台本を渡したんだから、しっかり自学自習して、役柄しっかり作って出てきてほしいもんだ。そこは役者の力の発揮どころってことだ。

 画像はまだない、当たり前。でも寂しいから、七曲と女子アナの『シェアハウス ブルース』の時の写真を上げておこう。

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