ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

天気は荒れ模様、お陰で日帰り旅ラン満喫!

2016-04-30 10:56:33 | ランニング

 前日のお願い、神様が聞き届けてくれたのか、大会当日は荒れ模様。いいぞ、いいぞ。これなら安心してマラソンと観光にうつつを抜かせる。なんせ、稲の育苗中、日がさせば、シートをはぐったり、ハウスを開けだり、2時間おきの水やりとかで、日中いっぱいかかりっきりになる。それが曇天、時に雨、風強く気温低い、となって苗の方はそっと静かにお休みいただくことができた。

 だから、風速6メートルの風に向かって走るなんてへいっちゃら、どんと来いってもんだよ。郡山市マラソン大会、コースは安達太良山ま峰続きの山並みに向かって西へ、ひたすら真っすぐに走る。なだらかな登りがずっと続く。登りに向かい風、きついのはきつい。てきるだけ集団の中に入って風を避けようなんてスケベ心だしたけど、まわりのランナーみんな早くて、追いついてもすぐに置いて行かれる。でもまあ、半分8キロで折り返し、帰りは同じコースを逆走するわけだから、あと少し、もうちょっとの辛抱と頑張った。

 帰路は下り中心、しかも追い風、快適なペース、おお楽しい、苦しいけど楽しい!残り5キロ地点で10キロレースのランナーと合流、速いペース、負けるもんかい!とやせ我慢でスピードアップ。でも、10キロとか5キロのランナーに付いて行くのなんて所詮無理、どんどん抜かれて行く。これ、面白くないよな。沿道の応援から見れば、ランナーはみな同じにしか見えないわけだから、なんだ爺さんやっぱり遅いや、って思ってるのは間違いない。誰だってハイスピードでデッドヒート繰り広げてる人たち応援するもの。ゴールなんて惨めそのもの、高校陸上部の選手たちなんて5キロレースだから、短距離並みのラストスパートで競い合って、観客の沸くことこと沸くこと!そのお隣を、すんません、あちしもゴールさせていただきやす、て感じでラインを踏んだ。、なんだか、10マイル=16キロレースの方は出走者も1500人弱と少なく、添え物感が強い大会だったなぁ。

 レース終了後は、地元ラーメンで腹ごしらえ、と思って入ったら、筑豊ラーメンだったりして苦笑、さらに、安積疎水開拓の歴史資料が見られるものと「安積歴史博物館」てのに出かけたら、そこは安積高校の旧校舎を利用した高校の資料展示施設だったりして笑うしかない有様。でも、戦時中日本の侵略外交を痛烈に批判した朝河寛一とか築地小劇場を育てた劇作家の久米正雄とか、芥川作家の玄侑宗久の母校だったってこと教えてもらえたから、まあまあ無駄な時間しゃなかった。博物館の開き部屋では高校の管弦楽団が練習したりしていて、不思議な空間でもあった。

 列車時刻まで残り1時間半、そろそろ駅に向かうかと歩いていたら、「開成館」というなんかそれらしき建物、こちらがお目当ての安積疎水の資料館だった。時間ない、どうしようと迷ったが、ええい、最後は駆け足になったっていいから、見て行こう。こちらは本格的な歴史資料館、開拓者の住宅とかも再建されていたり、この郡山の山沿い一帯の台地が豊かな農地に生まれ変わって行った様子など、こと細かに展示説明してあった。中でも、作家の宮本百合子がこの開拓地リーダーを祖父にしていることなどは大いに関心をそそられた。しかし、いかんせん、タイムオーバー、詳しい資料はすっ飛ばして、わすが30分で建物を後にした。送り出してくれた係りのお姉さん、ありがとうございました、って声を掛けてくれたけど、内心、なんだほとんど見ちゃいないじゃない、って呆れてるだろうな、なんて後ろめたく思いつつ駅に向かった。

 駅まで4キロ、徒歩40分。ひたすら速足で急ぐ。資料館に向かうのにも3キロくらい歩いているから、しめて7キロ、16キロ走った後の競歩精神力が大いに試された。やっぱり走った後の物見遊山てのは、気力体力ともに無理があるなぁ。体の疲れで頭の方も朦朧状態、旅ランの観光は、前日、これが今回得られた一番の収穫だったりして。

 おっとっと、記録、記録。1時間27分21秒。789位/1438人。ペース5分45秒/km。思ったより遅かった。向かい風効いたんだな、やっぱり。

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明日は大会、お願い晴れないで!

2016-04-29 09:25:00 | ランニング

 郡山シティマラソン大会、どうか、どうか、晴れないで欲しい。雨大歓迎、曇りならもっといい。晴天だけは勘弁してくれぇぇぇ!

 暑さが苦手だからかって?違う、違う。走ることに関しては、雨だろうと晴れだろうとどっちでも大丈夫!まっ、たしかにお日さん顔出してない方が楽は楽、でも、逆天気祭りの理由は別にある。苗だ。播いたばかりの米の種だ。晴れれば、シートをはぐって、のべつ幕なしに散水しなけりゃならない。シートで覆ったままにすれば、高温で焼けてしまうし、水が足りなけりゃ、乾燥でこれまたダウンだ。曇ってたり、雨だったりすれば、シートをそのままかけっぱなしにできる。安心して遠出ができるってわけだ。

 郡山には朝1番の山形新幹線で行く。8時前に郡山着、歩いて30分、会場へ。それから50分後には早くもスタートだ。距離は10マイル、16キロってとこか?だと1時間半でレース終了、晴れれば、心配だから新幹線でとんぼ返りすることになる。でも、せっかくの旅ランなんだ、ちょっとは観光だってしたいじゃないか。名物食べ物にも心惹かれるし、安積疎水の資料館も覗いてみたい。鈍行利用をモットーとする立場としては、帰りくらいはゆっくり各駅停車で戻ってきたい。そのためにも、お願い!晴れないで。ってことなんだ。

 なんだって、こんな微妙な時期に大会出場決めたんだ、そう、間違ってる。でも、エントリーした2月頃の予定では、すでにとっくに発芽が終わり、そろそろプールに水を張ってるはずだったんだ。神さんが介護で決まった日にちしか帰れず、種まきがずれ込んでしまった。仕方ないじゃないか。

 てことで、お願いします!お日さん、明日だけはご遠慮ください。

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満開!ブルーベリー

2016-04-28 08:44:20 | 農業

 今年の農作業、いくつもある目標その一つが、ブルーベリーとイチゴをたっぷりと実らせるってこと。どうせ取り立てならないほど実が着くんだから、今年は子どもたちに開放しようって思っている。完全無農薬のイチゴやブルーベリー、摘んでは頬張る子供たちの笑顔、いいじゃないか。これだって正しい農業のあり方の一つだ。

 まずはブルーベリー、ようやく満開だ!

白い花、ピンクの花、品種によって様々だ。

 昨年は過剰剪定の影響で見るも無残な収穫だったが、今年は余計な手は加えず必要な世話だけこまめにしてきた。その成果もあり、生り年ということもありで、この華やかさだ。

 3月早々、雪囲いを外し、堆肥を運んでだっぷりと敷き込み、株の周囲を藁で覆った。このところの好天続きで、ちょっとせつなげな様子も見られたけど、今日の雨はまさに干天慈雨、久しぶりのお湿りに、喜ぶ声が聞こえてくるようだ。そう、ブルーベリーは乾燥にとても弱い。根が地中深く潜り込まず地表面に浅く張るからだ。だから堆肥や藁のマルチが重要だし、晴天が続けば水やりも必要になってくる。30本近い木の根元にたっぷりと水を撒く作業は意外と時間も取り、炎天下などではハードな仕事になる。そろそろ灌水かなぁ?と思っていた矢先のこの雨、ブルーベリー、だけじゃなくこちらも大いに救われた。

 本当は、花を間引いた方が大きな実ができて好ましい。蕾のうちにもなんどか、摘蕾しようかと悩んだのだが、結局やめてしまった。子どもたちの摘み取り園にするなら小さい粒でもたくさんあった方が楽しいんじゃない?飽きるほど摘み取れるわけだから。

 同じ理由でイチゴの方も、敢えて小さな花も摘み取らない。ちっぼな花だと小指の先ほどの実にしかならないってことはわかっているんだけどね。こちらも園地開放に向けた栽培法だ。1週間ほど前、何気なく始めた草取り、気づけば夢中になってイチゴ畑すべてきれいにしてしまったので、イチゴの株の緑が元気に伸びあがっている。こちらは、去年が生り年だったようで、花の着きは少な目なようだ。

 あと1か月、大切に育てて、子どもたちに渡せるようにしよう。 

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女たちの満州、チラシできた!

2016-04-27 13:26:06 | 演劇

 相変わらず遅い!せめて2か月前にはポスター貼って、チラシ配ってチケット売りたいんだけど、どうしても公演1か月前までずれ込んでしまう。元凶は何といっても、台本仕上がりの遅さにある。重々わかってはいるのだが、・・・・3か月とか4か月前から宣伝始めていれば、お客さんの入りも少しはましなんだが、・・・・なんだか、・・・・・ばかりだなぁ。こういうの、反省なら猿でもできるって言うんだろう。

 今回のポスター原画もあすむ君に書いてもらった。タッチは昨年の『お遍路颪』と同系統、突き出た足はどこかへ疾走しようとしているし、隠れた目は、恨みの視線を据えている。中央の縄文土偶のような造形は青く燃える怒りのようにも感じられる。混乱と瞋恚、印象をまとめるなら、こんな言葉か。芝居にふさわしい原画だ。

 原画を中央上部に置き、タイトルを下半分をたっぷり使って提示している。全体に真っ白な余白部分が大きく、プロの目から見れば問題があるのかもしれないが、僕はこの割り方をとても気に入っている。これからも、できるなら彼の作品で行きたいものだ。

 さて、『女たちの満州』、こんな作品を作ってると言うと、実は私の親戚も満州帰りだとか、知り合いが満蒙開拓に行ったとか、ずいぶん多くの人から声を掛けられる。山形県は長野県と並んで、多数の開拓団員を送り出した地だってことを改めて確認させられる。折り入って話を聞いたってわけではないが、そんな人の言葉にまつわりついているのは、懐かしさとふれ難さの錯綜した心持のような感じがする。

 明らかに被害者でありながらも、侵略の片棒も担がされた複雑な立場、それが、素朴に懐旧の念に浸ることをためらわせるのだろう。戦後社会いや、それ以降今に至るまで、戦争やそれにまつわる思い出は、この入り組みねじくれた思いを、国民の眼前に正しく引き据えて来たとは言い難い。戦争は悲惨だ、その正しさを日本の側からだけ見るのでなく、隣り合う人々の暮らしまで包み込んで考える、そんな複眼的な視野が必要なのだと思う。

 戦時、ほとんどの日本人は、近隣の人々、中国人、朝鮮人、蒙古人等すべて蔑みの目で見ていた。日本民族の優位性は疑うべくもなかった。たしかに愚かな指導者たちの先導があり、付和雷同のマスコミがあり、暴力で国の鼻面を引きずりまわした軍人たちの悪逆があった。でも、それらにお墨付きを渡したのは、この国民上げての自惚れ、勘違いだったように思う。他人のせいになどできない。かと言って一億総懺悔で曖昧に頭を下げれば済むことでもない。どうしてそんな思い違いがはびこってしまったのか、何度でも問い直して行く必要がある気がする。遅ればせの反省の一つが、この舞台『女たちの満州』だ。

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準備万全、種まき順調、なわけないだろ!

2016-04-26 09:00:31 | 農業

 稲の種まき、完了した。事前準備も周到、天気も晴天、人手も集まり、ささっと終わる、はずだった。機械だって、機械屋さんに事前にチェックしてもらい、今回はすいすいだよ、午前中で終わるんじゃないか?なんて思惑はものの見事にすっ飛んだ。まっ、そうだろうね、我が家の種まき、そんな猫の昼寝の長閑さで終わるはずがない。

 やっぱり、種まき機だ。30年物のオールドタイマー、あちこち手を入れたくらいのことじゃ、頑として言うこと聞かない。最初に種を入れれば、あとは2か所の土入れと苗箱の補給さえしてれば、次々播きおわって出てくるはずなんだが、もうさっそく2枚目からつっかえた。箱の送りが上手くいかない。普通の田植え機と違って、ポット育苗では、30センチ×60センチの箱というより板に直径1.5センチ深さ2センチの穴が開いた特殊な苗箱を使う。1枚には14×32、合計448個のポットが付いている。この中に床土がまんべんなく入り、丸い突起が付いたローラーで穴の中だけ鎮圧し、そこに種が播かれ、最後に掛け土で覆って終了となる、ちょっと厄介な構造なのだ。その突起ローラーが箱の穴とどうも上手くかみ合わないのだ。箱の途中までは快適に鎮圧しつつ送り出してくるのだが、そこで空回りを始める。ひどい時には、箱のお尻部分がローラーに巻き込まれる。こうなると、両側の固定ばねを外して転圧ロールを緩めて挟まった箱を無理やり引っ張り出すという外科療法が必要となる。この重症に陥ること、数度、ついに音をあげて、機械屋さんを呼んだ。

 転圧部を分解し、調節して何度も箱を流しながら、タイミング合わせる。よしっ、これでいい。とのお墨付き、作業再開するも、やや改善されたものの同様のトラブル。仕方ない、応急手当!ってことで、ローラーを押さえるばねが効かないように、木片を挟み込み、ガムテープで固定?!ええーっ、そ、そんな、そんなことで上手く行くのか?半信半疑、通してみるとなんとか鎮圧して通過、ただし、最後はつまり気味なので、尽力で引っ張ることが必要、やれやれ、それでも機械か?なんて不満は言わない。君しかいないんだから、そのくらいお手伝いいたしますよ。

 作業再開、おっと、今度は床土を掃きとるロールブラシが回っていない。モーターの回転を伝える丸ゴムベルトが伸びてしまっている。うーん、どうする?新品を取り寄せれば間違いないが、届くのは数日後、これはあり得ない。このベルト切って短くして、ライターの炎であぶりつつくっつけると接着すると機械屋さんは言うのだが、さすが、そんな民間療法をする勇気はないようで、お店の種まき、貸しましょうか、ついつい弱気だ。

 ここで作業仲間のTさんが新提案、ベルトにテンション与えればいいわけでしょ、針金みたいなもので引っ張って。そうだ、それいいね、と機械屋さん。小屋中探し回って、あった!ありました。ぴったりの太い針金が!ちょうどうまい具合に曲がっている。これをベルトに引っ掛け機械の下部に固定する。ここもなんとガムテープ!いやあ、アイディアだねぇ、民間療法だね、その場しのぎ術だねぇ。さすが、日ごろから農機屋さんに出入りして、中古機械を修理するのが趣味というTさんだけのことはある。

 結局、2か所で人手をかけて、引く、押すの操作を手助けすることでどうにかこうにか続けて、夕刻前には終了することができた。プールの準備の方は万全、3人の男たちでスムーズに200枚の苗箱を並べ終えた。さて、水やりだ。なんせ旧式の種まき機、水まき装置など組み込まれていない。ホースで丁寧にかけてやるしかない。が、ここでまたもや、予期せぬ食い違い。散水ノズルの接続部分のねじ山がバカになっていて何度回しいれても外れてしまう。プラスチックだかなぁ、何度も着脱していて山が削れてしまったのだろう。弱った。水が撒けない。ここで、またもやTさん。ねじ込み部分にビニールの切れ端を巻き込めば、なんとか漏水しないかも知れない、おおっ、またもや在野技術、応急処置の極意!さっそくやってもらったら、ものの見事、水漏れが止まった。凄い!こういう知恵って本当に大切だ。でも、こういうやりくり算段の工夫ってどんどん受け継がれなくなってるよなぁ。IT化とか進んで、機械はもう素人の手の届くところから遠く離れてしまったから。壊れれば、すぐに買いなおす、これが当たり前の世の中、人間の創意工夫でやりくりする、古い農業機械にはそんな人間と機械との共存世界があったんだよ。旧式機械をいつまでも使い尽して行く、って、ものを大切にって意識以上に重要な事柄を孕んでいるような気がする。おっ、結構重要な原理を会得したみたいだぞ!

 

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