ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

エンタメって政治は排除なの?

2024-05-06 09:49:46 | 映画
朝ドラ『虎に翼』、なんか、話題沸騰だねぇ。



基本、朝ドラと大河は見ないんで、どんなドラマなのかわからない。見てないくせに、わからないくせに、なんか言うんじゃないよ、って、まっ、その通りなんだが。

どっかのプロデューサーだかのいちゃもん、ドラマはエンタメに徹しろ、エンタメに政治は無用、とかって、おいおい言っちゃっていいの?そんな暴論。

政治や思想が絡んだら、エンタメにならない!ってなんとも凝り固まったエンタメ教信者様だなぁ。

政治を描いた名作映画、ドラマ、日々楽しませてもらってるんだけど。いっぱいあるけど、例えば、昨日見終わった『補佐官』、見応えあったよねぇ。



日本で言ったら政治家の筆頭秘書?ってとこなのかな、スピーチライターでもあり、分析官でもあり、もめごと処理屋でも、要するに政治家の信頼厚き懐刀ってところかな。
補佐官が後継者に指名されるってシステムらしい。議員の世襲がほとんどない韓国だからだな。つまり、議員の徒弟制度?丁稚奉公してのれん分け?あるいは跡継ぎ。
で、この物語の主人公は、公明正大な国を作るために、議員になることを目指すんだが、清廉な姿勢に徹するより、与党の有力議員の力を利用しようとするんだ。敢えて、汚濁の中を泳ぎ切ることを目指す。

陰謀あり、策略あり、政治的課題の数々が利用され、相手を出し抜く手段になる。政界の権謀術数、手練手管、昨日の敵は今日の友、目まぐるしく展開する物語全10話、見事に引き回された。
これって、エンターテインメントじゃないのか?

韓ドラお得意のラブロマンスも淡白、笑いは一切なし、でも、見る者をとことん楽しませてくれる。目標に到達するに手段を択ばぬ姿勢は正しき選択なのか?古くて新しい人生のテーマを共に悩み、それぞれの信念に基づき行動していく登場人物たち。

このいちゃもんプロデューサーのエンタメって、なんなんだろ?ずいぶん狭っ苦しいものじゃないのかねぇ。思い込みとしちゃ、お笑いだったり、恋愛だったり、友情とか会社ものだったり、あるいは暴力とか、ヤクザとかも含むんだろうけど、
どうして政治は締め出すの?社会の課題、例えばジェンダーとか、多様性とか、貧困とか、格差とか、性暴力とかも描いたら、もうそれはエンタメでなくって、主張とか論説に入れられるものなのか?

なるほどなぁ、こういう人たちがテレビドラマ作ってるから、物足りないんだよな、きっと。韓ドラ見る時、感じるのは、現実の課題を決して避けていないってこと。政治とか社会問題ょ扱って、一級のエンタメドラマになってるってことだ。

一介の気象学者が、たまたま期限限定の大統領になって、様々な難題を解決しつつ、ついには大統領本選に挑戦する『サバイバー60日間の大統領』、



争議の応援で社屋の屋上でテント生活をするハチャメチャな民衆派弁護士が、ソウル市長選に乗り出して行く『クイーンメーカー』、
イタリアから戻ったマフィアの息子(韓国からの里子)が隠した大金を取り戻そうとするうちに、ビルの立ち退き反対の住民運動に巻き込まれて行く『ヴィンチェンツォ』、
どれも、もう、めちゃくちゃ楽しめるエンタメドラマだよな。

日本の支配からの独立を目指す義兵ものなんかも欠かせないぜ。
『ミスターサンシャイン』、『剣の詩』。



東学農民戦争を丁寧に描いた『緑豆の花』なんて、韓国、朝鮮を知る上でも必見だが、これも見事にエンタメになっている。

映画だと、北朝鮮の首席暗殺のために集められ訓練されたならず者部隊が、時代の変化の中で捨てられ、自暴自棄の行動に出て破滅する『シルミド』、
創氏改名を強いられ、さらには朝鮮語そのものの使用さえ禁じようとする圧政者、むろん日本、の強圧に抗して、朝鮮語の辞典編纂に命を懸ける者たちの姿を描いた『マルモイ』、



これなんて、もろ政治だし、思想そのものだよな。
でも、すごく面白いし、感動する。

で、思うんだが、こういうテレビマンが作る番組見て、喜んでるわけだから、若い衆、政治にゃ顔を背けるわけだぜ。

政治?つまんねぇ。
社会問題?知るかそんなもん。
松本人志、いつ戻ってくんだよ?

世の中ますます悪くなって、ドラマはいよいよ低俗になる、この循環!
どうするんだよ、この先?!
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ネトフリよりアマプラを見始めた件につき

2024-04-09 10:06:59 | 映画
Netflix渾身の力作?『三体』、知的なパズルみたい!引き寄せられて、さぁ、どうなるんだ今夜は?

えっ、なに?この先、まだできてないの!?

まさかぁ、そりゃないだろ。一気に最後まで浸り切れるもんだって思ってたぜ。
まぁな、原作は3分冊の超大作だってことだから、そうは簡単にドラマ化できないってことか。にしてもなぁ、

どうすりゃいいのよ、今夜から、何見りゃいいのよ、明日以降?

韓ドラのお勧め、ちょこっと覗いてみたけど、どうもなぁ、ラブロマンスばっかりだし、まっ、いいものはいいんだが、ジイサンが身を乗り出すほどのものじゃない。
いやきっと、もっと歴史や現実に切り込んだ見応えある作品もあるんだ、絶対。でも、そこにたどり着くのが容易じゃないのさ。
頼む、誰かジャンル別のお勧めドラマサイト作っちゃくれよ。

ネトフリホーム画面をあっち行き、こっちうろちょろしてみたが、どうもジャストフィット作品にぶち当たらない。

仕方ない、アマプロか?

こっちの方が、これぞって作品は多い。安心の名作がずらーっと並んでるからね。紹介のあらすじも分かりやすいし、☆マークの評価があるのも助かる。だって、こちとら初心者だしミーハーだし。時間たっぷりあるわけじゃないから、ガセ・駄作は掴みたくない。

アマプラページ覗くたびに、これ見たい!って作品をウオッチリストに入れて来たから、そいつら片っ端から見りゃいいんだ、が、

なんたって、映画!長いんだぜ1本が。

寝る前のくつろぎのひと時、ゆったり身を任せるにゃ、2時間半は過重負担、過剰労働?なんだぜ。
しかも、ネトフリドラマと違って、1夜完結!明日は明日、また探すのかよ、って、うろつかにゃならん。これけっこうな苦痛。10日とか2週間とか、見るもの決まってる安心感に惹かれるんだ。

が、ドラマのどっぷりまったり感もマンネリでもあるし、ここらで往年の名作連夜で緊張感あふれる鑑賞タイムを過ごすのもいいか。

で、見たのが『秋瑾 』、中国清朝末期、辛亥革命直前に活躍した女性の伝記映画だ。「秋風秋雨、人を愁殺す」って遺句は何故かずっと心に引っかかっていたが、これほどの凄まじい生き方をした女性と知らなかった。だって、日本留学中に記念にとった肖像写真がこれだぜ。


 
右手に短剣!映画の出来はさほどではなかったが、秋瑾のもろ革命家人生には圧倒されたし、その時代の雰囲気もいくらかつかめた。そう、そういう新たな知識や知見が得られる作品が欲しいのさ。

そして、昨夜も圧倒的な出会い!

『シルミド』知る人ぞ知る、韓国映画の名作だ。



20年前の作品だけど、まったく古びちゃいない。
だってなぁ、テーマは「国家は民をつかい捨てる」だし、今も韓国・北朝鮮の緊張関係は続いてるから。
この作品の魅力はそのテーマの重さ以外にもあるんだが、今はまだ整理できずにいる。いつかまた感じたところを上げるつもりなので、今日はここまで。

ってことで、しばらくはアマプラとのお付き合いが続きそうだぜ。
に、しても、深夜までってのは辛い!



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超お勧め!「映画で学ぶ韓国現代史」

2024-03-06 09:46:19 | 映画
いい音楽ない?
これは!って映画、ドラマ教えてくれよ。

もうコンテンツあり過ぎ!迷うってえか、呆然と立ち止まっちまうぜ、Netflixで新しいドラマ探す時なんて。たしかに贅沢な悩みだけど。

ネットで検索してみりゃ、文字サイトだって動画だって、お勧めがいっぱい!これ見なきゃ!韓ドラ、これ決め手!とか、一押し新作!とか、ここで早くも戸惑っちまう。

でも、これって、多くの人向けなんよな。例えば、恋愛ものでなくっちゃ、とか、アクションよアクションとか、怪奇もの身の毛もよだつベス5!とか。まっ、どれも嫌いじゃないけど、心底から出会いたいぃぃぃ!ってのはそういうもんじゃないんだよな、俺の好みはさぁ。

頼む、誰か俺好みの映画・ドラマ紹介してくれぇぇぇぇ!無理か?

おおっ、こ、これは・・・津田大介のポリタスでアーカイブ「映画で学ぶ韓国現代史」偶然の出会いってあるもんだぜ。



www.youtube.com/watch?v=T-ytjfMtcxk

知らんなぁ、深澤真紀?なんせ世の中に疎いもんで勘弁。大学の先生でコラムニスト、ふーん。「草食男子」って言葉流行らせた人?ほほぅ。その深澤さんがゲスト、韓国の歴史を韓国映画でたどる、だってよ、おっ、これだよ!これぞ俺様仕様の映画紹介だぜ。

1919年の三・一独立闘争から2022年の文在寅 政権の終わりまで、ほぼ100年間の韓国の動乱の歴史と数々の事件を、35本の映画で見つめ直しつつ辿って行く、って壮大な!?企画だなぁ。

紹介される映画の本数は、なんと35本!ひたすらしゃべり続けること3時間超!すげぇ。オタク的博識を軽い語りで超高速回転ずしでまくしたてつつ、韓国のワサビ効きすぎ!の歴史に寄り添ってくれた。

ついついあっけにとられ見終わった1回目、いかん、紹介映画書き留めとかなくっちゃ、で、途中倍速で2度見した。

中にはすでに見たものも何本か、『スイングキッズ』とか、『タクシードライバー』とか、『パラサイト』とか、でも、ほとんどはお初にお目にかかるものばかり、そのどれもこれもが、キャハッ、おもしろそう!あるいはは、ぜぜぜったぁぁい、見なきゃね!の作品たちだった。

時代の重たい現実を、しっかり映画に描き切り、それがたくさんの観客を動員できるって韓国の映画事情、これは羨ましいねぇ、それに引き換え日本はなんなんだよ?そのへだたり、考えなきゃな。

それもさぁ、史実を追うお勉強映画、あるいは国威発揚のプロパガンダなんかじゃなくて、超面白のエンタメとして成り立っているって、もう、胸元に突きつけられた匕首よ、かの国の映画人の実力と文化的洗練度がずんずん迫って来る。あぁ、もう!

紹介される映画、多くはアマゾンのプライムビデオ入っているみたい、ええい、片っ端からお気に入りに入れておけ。よっしゃ、これで俺様仕様の膨大な韓国映画コレクションが出来上がったぜ。

楽しみ、楽しみ、

まずは、最初の激賞映画『密偵』からだな、うーん、しばらく夜更かしの日々が続くぜぇ!



あっ、このポリタスの韓国特集、3月16日までだから、さっ、早く見ないとよ。

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ヤジの圧殺はまさくし安倍的世界!

2024-02-09 10:53:22 | 映画
で、見て来たのさ、結局。
迷った挙句、朝から車飛ばしてね。『ヤジと民主主義』。



うん、やっぱり、見るべき映画だった。

ヤジで連行、の衝撃の場面が何度となく映し出されて、これでもか!って感じ。そうさ、こういう時代になっちまってるってこと骨の髄まで染み渡らせようぜ。

ヤジで連行、プラカードで包囲の現場は数々あったんだが、そのうち札幌の勇気ある抵抗者二人の若者にスポットを当てて描いている。

勇気あるなぁ!

圧倒的多数の安倍様旗振り隊のまただ中で、臆することなく「安倍辞めろ」って声を上げられるなんて。その後、多数の警官に無理やり現場から連れ去りされながらも声を上げ続けるなんて、俺、出来るかなぁ?

しかも裁判だぜ。訴えられてって受け身渋々って訴訟じゃない。道警の不当警備の違法性を問う果敢に攻めの訴えなんだ。

こんな若く明るい抵抗者を持てたことが、救いだな、ほんと、ありがとう。なんて、他人任せにするなって!

にしても、旗振り、安部礼賛のプラカードを掲げに集まった人たちの多さに圧倒される。
間髪入れずヤジを圧殺に動いた警察官たちの顔、じっと見ちまったなぁ。
彼らには、自分たちの行為が独裁国家の臣民とほぼ違わないって自覚はないんだろうか?
異なる意見は踏みつぶす、反対の声は圧殺する、崇敬する安倍様のご機嫌を損ねるものは世の中から取り除く。赤木さんは命まで取り除かれちまった!
当然ながら、国会での議論もせず、数の力で次々に問題法案を押し通し、不都合な事態にはウソの連発で乗り切って行った安倍政治。

連行される被害にあった青年が言った言葉。
「ヤジの圧殺は安倍的政治と一体のものだ」
そうだな、本当にそうだ。

事件が起きたのは安倍様絶頂期。あのまんま、理不尽な反民主主義的社会が広がり、近代ばかりか現代の歴史も改竄されるかと思うと、恐ろしい。いや、もう、国葬の時にゃ悲壮な気分で、さすがに「国葬反対」のスタンディングしたけどな。

が、安部様は、銃弾に倒れた。

暗殺という行動も民主主義とは相いれない許されない行為にゃ違いないのだが、安倍様の死は、安倍様世界の異様さ、いかさま性を一気におっ広げてくれた。

統一教会との緊密な連携と彼らの反共政治、家父長信条の具現化に大量の議員たちがはまり切り頼り切っていた。
裏金ぽっぽで、違法な資金集めに精を出し、金まみれの政治を大々的に推し進めていた安倍派の実態も明るみに出た。
ただし、どちらも安倍派だけでなく、自民党全体をむしばむ宿痾だったけどな。

今、この病巣が誰の目のにも明らかとなった。安倍様がこの世をお立ちあそばした負の大成果だ。あとは、周りから寄ってたかって、患部を切り取ろればいいのだが、
安倍的支配は、岸田的支配へと引き継がれ、周囲の人々やその声は、見ない、聞かない、取り入れないへとバージョンアップされてしまっている。

しかも、支持率なんかクソくらえ!の鈍感力までプレインストールと来た。

若い二人やそれを支える弁護団、支援者、そして、このドキュメンタリーを撮影し公開に力を発揮してくれた人たち、彼らのひたむきな思いを受け継いでいかなくっちゃな。

取り囲んで連行しようとした人たちも、それを傍観しあるいは暗黙に声援した人たちには、
「論理なんて要らないんだ!」彼女の言葉。

そういう恐ろしい社会が始まってるってことを、みんなさっさと気付いてくれよ!
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迷っている!

2024-02-08 13:50:41 | 映画
ドキュメンタリー映画「ヤジと民主主義 劇場拡大版」、見に行くかどうか、迷っている。

何故か?

だって遠いんだもん、映画館。

車で片道1時間半、上映は朝一と夜の部。今の暮らし方じゃ朝の回は無理、じゃ、夜9時過ぎ、国道を運転して帰るのか?
乗らんなぁ、気持ち。
高齢者、夜目の低下にご用心!

一緒に行くって言ってた神さんも、東京で見たから止め、ってことになって、なおのこと、萎えた。往復100キロを一人で、それ、ガソリンの無駄使いだろ。列車で行く?時間の無駄使いだろ。

映画は必見の内容なんだ。
ヤジ過剰警備をめぐる問題を鋭く追ったものだ。安部元首相の街頭演説の際に一言、二言、生声でヤジ飛ばした人、小さなプラカード掲げようとした人など数人が、あっという間に警察官に取り囲まれ遠くまで連れ去られた、拉致された?って異常な事態とその後の裁判の経過などを丁寧に追ったドキュメンタリーだ。



街頭演説だぜ。たかだか数人だぜ。生声とプラカードだぜ。そんなのヤジって言えるかって、以前に、その程度のヤジを嫌がる人間は政治家なんてするな!ってことだろう。ほら、安部だって国会審議の最中ヤジってたじゃないか。政治にヤジはつきもの。
首相のお言葉は静粛に拝聴し、賛同の拍手のみが許されるって、恐ろしいぃぃぃ!おらそんな社会嫌んだぁぁぁ!支持者のみの屋内集会とかじゃないから、何度も言うが、街頭演説だから。



日本の民主主義はこんなに危い地点に行きついちまってるってこと。それを事実を追いながら問いかけてくれている。こりゃ見ないわけにゃいかんだろ。作った人たちや上映してくれる映画館を応援しなきゃダメだろ。



ただなぁ、

事件の内容はあらまし知っているし、監督の山崎裕侍さんの詳しいお話しも日刊ゲンダイの動画で聞いてるしねぇ、あと必見の理由としては、さらに詳しい裁判経過等の現状と、映像のインパクトなんだ。
これは確かに、大きい。連れ出された女性がその後執拗に婦人警官に付きまとわれた映像他、衝撃的なシーンがたくさん提示されるに違いない。警察の側のバカげた主張はともかく、過剰警備の指示がどのように下って来たのかとか、裁判所はどのように判断したのかとか、うーん、知っておきたいことは山ほどあるなぁ。

だから、悩む。

前回見逃した『NO 選挙 NO LIFE』の時は降り出した雪に怖気づいて取りやめたが、今回はここ数日雪降りの予報は出ていない。台本書きも一段落ついたことだし、無精がらずに行ってこい!って、声が重い腰を上げさせてくれるかどうか?

うーん、悩むなぁ!
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