ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

雪掘って青菜!

2020-12-31 09:41:30 | 暮らし

 年末、年始は大雪だってよ。まっ、それもいいんじゃねえか、支払い関係もすべて終わったし、越冬準備も万端整ってる。正月お節は、年寄り3人、軽~く形だけ。せめて、ごまめだけでも作るかなって、どうしてごまめ?何故か思い出しちまったんだなぁ、正月お節って言えば、ごまめ!はぁ?

 そうそう、も一つ残ってた!雑煮用の青菜を掘り出さなくっちゃ。そのうち、そのうち、って先延ばししてきたら、すっぽり雪に埋まっちまった。4~50センチはあるだろうな。ちょい大変だけど、大雪が来る前に掘り出しちまわないとな。

 はて、どこだっけ、茎たちと小松菜の畝は?畝らしいふくらみ、何列もあってどれだか分からんぞ。ここらだった気がするが・・・ありゃ、出て来るのは雑草と土ばかり。違った。

 そうか、この間掘り出したキャベツの隣りだった。なんとなぁ、3カ月近くも見続けた畑になのに、雪に埋もれたらさっぱりだぜ。ここ、ここだよ、絶対。

 ほうらな、これ茎たちだろ。この列を見失わないように掘り上げていきゃいいのさ。なんか、雪の重さにひしゃげて、あの生き生き旺盛な茎たちとは思えないがぁ、丁寧に雪をどければ、うん、たしかに茎たちだ。隣りの小松菜はぁ、やっぱり、虫食いひどくて可食部はほとんどなし。雑煮用にゃ最適とは言い難いが、まぁ茎たちで我慢しよう。

 葉や茎を痛めぬよう、わずかに雪を残すように雪ブロックを取り除く。薄っすら緑が見えてきたら、そっと雪を掻きわけて株を救い出す。ショベルで根っこをザクッと切って、取り上げる。

 2メートルほど掘って、いいだろこのくらいあれば。正月三が日の雑煮にゃ十分だ。熱湯でさっと湯がいて、あとは冷蔵庫で保存。

 さぁ、降ってくれ!積もってくれ!雪に埋もれた正月だぜ。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

急増のコロナ死者を悼んで、コント?

2020-12-30 11:02:42 | コント

 こうまで急速流行するとは思わなかったぜ、コロナ第3波!「日本人は命令されなくても3密回避のマスク着用、民度が違うんだ」なんてたわごと、言ってないで、しっかり備えをしとけばよかったのに。ベッドは増やさない、(いやそれどろこか減らす施策に予算付けてる)、医療従事者への手立てもしない、PCR検査は相変わらずの少数しみったれ実施?!挙句は国会議員が検査前に亡くなるわ、待機施設で軽症者が朝にはご遺体。ある意味、政府による故殺じゃねえか。

 毎日数字で届く死者の数。そこには一人一人掛け替えのない人生の終焉があるってことを想像しようぜ。十把一絡げにコロナ死、じゃ犠牲者だって浮かばれない。って、ことで、死者にお線香をあげるつもりで、コント?を一つ。菜の花座公演『ディスタンス』の中の1話だ。

 

第13話『孤独な死』 

            病院の遺体安置所。コロナで死んだ男、台上に横たわっている。服装は、病院のパジャマの上にビニールの納体袋ですっぽり覆われている。苦しがって、顔の前のビニールの合わせ目から無理やり顔を出す。

男     く、く、苦しい!ふう、死ぬかと思った。なんだよ、ビニールなんかでくるみやがって!俺は生ごみじゃねえぞ。入院中の患者に、なんて扱いだい。

            体を撫でまわして、

あれっ?管とか付いてねえなぁ。誰だよ、抜いちまったのは。あれなかったら呼吸できねえんだぞ。コロナで肺やられてんだからな。咳き込み続いて、息すんのも容易じゃねえんだ。

わかってんのか?咳が続いてそのわずかな合間に空気吸う苦しさ。胸、締め付けられるんだぞ。熱で頭ん中スズメバチが飛び回ってそこら中に毒針刺してやがんだ。つれぇんだよ!苦しいんだよ!助けてくれよ。

って、咳?出てねえなぁ。胸、苦しく、ない。頭、ぽわぁんとしてるけど痛かない。

あれっ、あれれ、あれれれれっ!

ってことは。ってことはだよ。俺、死んだんだ。

あらら。ダメだったんだ。なんとなぁ!あっけねぇなぁ。死んじゃったよ、俺。

死んだ、死んだんだ。・・おらは死んじまっただぁ、おらは死んじまっただぁ、天国行っただぁ

            と、踊る。ふと気づき、

・・・って、ここ、天国じゃねえし。

それに、この恰好。死装束ってないのかよ。白い着物とか、三角の布とか。ベッドにいた時のまんま。ビニールでぐるぐる巻きしやがって。きっと死に水だって取ってないんだろうな。

こんなんで、成仏しろってのかよ。いっくら感染の恐れありったって、酷いだろ。

もしかして、このまんま、焼き場直行?坊主のお経もなし?それって、それって、生ごみの焼却処分と同じだろうが!

地獄だよ、行先は絶対地獄だ!嫌だよ、地獄。助けてくれよ、天国、天国だろうが、行くなら。

天国良いとこ一度はお出で、酒は美味いしねぇちゃんはきれいだ・・・

           踊る。が、むなしくなって、

そりゃ身寄り頼りなしの天涯孤独のジジイだよ。でもさぁ、友達とか知り合いくらいはいるんだぜ。線香の1本も手向けたいって人だっているんだぜ。

大切な女(ひと)、だっているんだぜ。

一目会うこともなしかよ。お別れもなしかよ!

このまま、骨になるのかよ!

俺が何したって言うんたよ。

良いことしてもいないが、悪いことだってしてないぜ。

なのに、俺が何したっていうんだよ!

会いてえなぁ、女将!一緒にビール飲みてぇなぁ。食いてえなぁ煮込み!

                    第13話 完

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鬼滅、鬼滅に幻滅!

2020-12-29 09:54:43 | 世の中へ

 今年の話題、コロナに鬼滅!たしか、流行語大賞もさらったよな。興行成績もダントツ一位で、『千と千尋・・』を抜いたとかって。

 うーん、なんかなぁ、もやもやするんだぜ。作品の出来?そこんとこは判断留保、ネトフリで2回分見て、止めたから、評価するとか批評するとか以前、まっ見なくたっていいや、の好き嫌いのレベルで遠ざかった。映画版がブレイクする前の話し。アニメはねぇ、どうも人間の描写が門切り型で型にはまってるのが気に入らないし、ストーリーも勝手にぶっ飛んでたりして、もういいよ、ってなっちまう。まっ、好きな人にはそこが魅力なんだろうけど。

 気に入らんのは、国民こぞって熱中!?無我夢中ってことだぜ。良く出来た作品かも知れんが、何千万人んが見た!って、おいおい。他にだって見るべきものは山ほどあるんじゃないか。ってぇか、なんだってみんなと一緒になりたがるんだよ。付和雷同?とまでは言わんけど、あまりに画一的じゃねえか。みんなが見るから見とかなくっちゃ、とか、みんなが感動するなら感動して当然、みたいな行動様式って、究極、赤信号みんなで渡れば怖くない、ってあれじゃないの?自分ってものを譲り渡しちまってるってことだぜ。

 紅白のお祭り騒ぎもそうだけど、国民こぞって!って没個性、いつになったら抜け出せるんだろうねぇ。世の中、多様性の時代に舵を切ったはずじゃないのかい。へん、俺は俺、流行もんなんかに引きずられるもんか!って自惚れってえか、自尊ってぇか、独りよがりってぇか、唯我独尊の心境を大切にしなくっちゃダメなんじゃないか。

 少なくとも、誰もが絶賛するものには、取りあえず、躊躇する。飛び込む前に、足を止める、考える。周りを見渡す、比較する。そう、世間様や流行ってもんを相対化して見る。価値の基準は俺様じゃ。そこは簡単にゃ譲れない、頑固に意固地にこだわろうぜ。それが独創性ってもんだし、個性ってもんだ。

 世界全体、多様性への流れの一方、フェイク信奉の一体性へ動きも強力だ。他人の言動を安易に信じず、よそ様とご一緒・安心の魔力に抗し切る俺様ってもんを磨こうじゃねえか。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

落ちてくれよ!屋根の雪

2020-12-28 16:48:50 | 暮らし

 意表を突いた大雪、ちょっと待て!しばらくいらんから、雪は!って巷の要望をしっかり受け止めて、その後、暖かく平穏な日々が続いてる。母屋の屋根は急傾斜なので、降るそばからどどっ、どどっと落ちて軽くの軒先に届くくらい。こりゃいかん!と、さっそく軒下雪の除雪も行った。

 曲家の直角部分に玄関を付けるという、雪国知らずのおかげで、玄関前は常に2方向から落雪、山を崩して除雪機使って庭奥に吹っ飛ばした。

 どうにか家回りは片付いたんだが、旧鶏舎だぜ、問題は。暖かな日差しを浴びて、ずるりずるりと滑り落ちてきて、よしっ、落ちろ!もう一息。声援むなしく、先に落ちた雪の山につっかかって、雪庇のまま固まっちまった。

 いかにも、すぐに落ちそうだろ?誰だってそう思うぜ。どうにかこうにか屋根につながってるって感じだもの。

 ところがだ。これがなんとも執念深いんだ。だらりと垂れさがって、落ちそうで落ちない。まるで雪のオブジェのようだ。そうそう、雪のしなっこさを誇ってるようにも見える。いっくら晴天続きだって言っても、このまま放っておけば、さらに積もって、除雪はますます厄介になる。ここは一丁、ぶっ飛ばしておくか。

 でも、除雪機持ち出すこともないだろう。天気も良いし、人力除雪で頑張る。

 スノーダンプ、うはっ!雪、重すぎ、固すぎ。1回試して、すぐにアルミスコップに交代。自重でしっかり締まっているので、スコップを左右前後に入れて、ブロックにしてから掘りとって横に捨てる。イヌイットの雪室作りの要領、って今そんなことしないか、彼らも。軒下の空間に落としてもいいんだが、まだ冬も半人前、この先大物が何度となくやって来るだろう。その時のために軒下空間はあけておこう。

 なぁに、軽く30分さ、って始めた手掘り作業、いやいやかかるぜ!軒にへばりついた雪がまったく落ちない。こいつぁ、あてが外れた。雪の粘っこさを甘くみた。暖かいと言っても、日差しほどには気温が上がっていないんだろう。未練がましく屋根にへばりついてるやつはそのままにして、どうやら、下に落ちた雪だけはどかせた。まさか、12月からこんな重作業を強いられるとは思わなかったぜ。

 鶏舎の軒が低い、ってのが致命的欠陥だよな。そこまで考えなかったもの、作った頃は。そろそろ柱も傾き始めたことでもあるし、来春は建て直しか?その時は屋根を2尺高くして、傾斜の向きも雪が飛ぶ方向に変えて、・・・なんて、やりっこないよな、今さら。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クリスマス過ぎたからシュトーレンを焼こう!

2020-12-27 10:26:34 | クッキング

 ひねくれ者め、ってわけじゃないんだ、年末のシュトーレン。

 我が家のお歳暮セットの一品に入ってるからなんだ。他にモチ3種と米も一緒に送るんでね、どうしたってクリスマス後、大晦日直前のこの時期になるってわけよ。

 さて、今年のシュトーレン、ついバターの準備が不足して慌てて買いに走る、なんてドジもあったが、他の材料、ドライフルーツやナッツ類、アーモンドプードルなんかは事前準備怠りなしで、目指した高品質のものが焼きあがった。そうだ、イーストも糖分多め生地用のものを取り寄せて使えたしね。

 たっぷりのバターと砂糖と卵、生地も上等、中身もフルーツはレーズン2種類、カリフォルニアとサルタナ、マンゴーにアプリコットにクランベリーたっぷり。あっ、いけね!自家産ドライブルーベリー入れるの忘れた。うーん、残念。ナッツもクルミにアーモンドにカシューナッツとこちらもどっさり仕込んだ。

 多糖分用だったら、こんなもんか?とイースト量を小麦粉の4%にしてみたが、この寒さ、さすがに少なすぎたようで、最初の発酵に3時間、成型後のホイロに1時間半かかっちまった。でも、慌てない、慌てない。合間の時間は米の精米と餅つきに費やして、じっくり膨らむのを待った。イーストは生き物、あちらさんの好みや都合ってもんもあるさ。

 焼き時間も190℃~200℃を愚直に守って30分、中までしっかり火も通り、表面も美しく焼きあがった。

 ここまで上手に行ったんだ、仕上げも手抜きせずに、って表面に塗るバターもたっぷり何度も重ね塗りして、放冷。冷めたら、粉糖を振りかけて完成なんだが、ここでも、一手間、荷造りの直前に化粧を施すことにした。粉糖かけて袋に詰めると、1日経つ頃にゃシュトーレンの水分で溶けてしまうからだ。

 と、言うことで、今年は思い通りのシュトーレンが仕上がった。じっくりと発酵を待ったので、中もふっくら、もちろん、ご飯も入っているから、しっとり感もあって、日持ちもするだろう。去年までのどっしり重めのものとは一味違ったさっくり感になった。

 フルーツケーキのような重厚さか、このブリオッシュのような軽やかさか、どっも悪くないって思うんだが、もらった人たちはどうだろうね。

 明日、パンを焼いて、それもセットに入れて発送する。ずいぶん手が混んでるよな。金はかけずに手間暇かける、これが我が家のお歳暮だ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする