ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

いいよ!ごはんベーグル

2016-01-30 12:21:50 | 暮らし

 障害者自立支援施設でのごはんパン講習、いよいよ最終回。今回はワッフルとベーグルを作ってみた。もちろん、どちらもごはん入り。そりゃ、ごはんパンを売りにした方がいいに決まってるさ。でも、どうもあちらの担当者は気乗り薄の感じ。もちもち感が苦手なのか、本格小麦粉パンへの執着か、まっ、どうでもいいんだけど、素人さんがパン屋さんの土俵に上がって勝負になるわけないんだけどね。それと、ものを売るには物語が大切なんだ、たとえばこのごはん!これがキーワードになる。そのことも繰り返し強調してきた。

 さて、ワッフルの方は、ブログでも何度か書いてあるので、その美味しさと将来性は折り紙付き、基本のラム酒風味のプレーンワッフルを作ってもらった。続いてすぐにベーグルの仕込み。こちらはパンと同じなので、生地を作ったら200回叩かなくちゃなんない。さすがに3回目なので、職員の人たちは手慣れてきた。でも、片手が不自由なお二人には難しい作業。特にベーグルは油脂類が入らないので、生地がどうしてもべたつく。このべたつき生地を片手で叩きつけるには、かなりの訓練が必要だろう。でも、最近の障害者アスリートの活躍など見ていると、人間不自由な部分があっても、努力で確実に乗り越えて行けるようだから、これから何度も練習していけば、克服できるだろう。一人、若い女性の参加者、とっても感動してくれて握手した手を1分近くも離さなかったくらいだら、その気の入れ方をごはんパン作りに注入していけば、きっと巧みなパン職人になれると思うよ。

 ベーグルは塩味の生地を一つ仕込んで、成形の段階で、プレーン、ケニア紅茶入り、味噌チーズ、シナモンレーズンの4種類を試した。二つ三っつ実際にやってみせて、後はすべて職員の人たちにお任せした。女性2人、丁寧な仕事で、ぼくなんかよりよっぽどきれいに仕上げてくれた。

 どちらも発酵時間が短いから、さっさかと作業が進むさ、って思惑はものの見事に外れた。ワッフル焼くのとベーグルを茹でるのがちょうどバッティングしてしまったんだ。そうだよな、パンならオーブンだけだが、ベーグルとなるとガス台も使うんだもの。それも、すばやく茹でてすぐにオーブンへ入れなくちゃならない。3口あるガスレンジは1口がワッフル、2口がベーグルで修羅場と化してしまった。でもまあ、ベーグルは片面1分ずつ、しかも大きな平鍋で一気にやったから、てんやわんやは一瞬のことだったけど。

 ベーグルに関しては、コンベックオーブン、力発揮したなぁ。5段差しすべてにつっこんでも熱風循環なので上手に焼けた。若干最下段と最上段には焼きむらも出たが、そんなもんは途中天板の差し替えでなんとでもなる。茹でて表面に水分がたっぷりあることで、蒸気を出さなくても艶良く焼き上がった。さて、製品は、つやつやの表皮も引きの強さ上等、なによりごはんのもっちり感が絶妙だ。香りもパンと餅を兼ね備えて独特。色合いもぴかっと輝くようで、これなら工夫を重ねていけば十分売れる商品になるだろう。

 製造時間が短いこと、製品のバラエティを簡単に増やせること。技術も比較的簡単なこと、コンベックオーブンに向いてることなど、この作業所にはぴったりの製品だ。ワッフルも同様。僕がここで売り出すなら、ワッフルとベーグルで決まり!もちろんごはん入り!上手にキャッチフレーズ作って売っていけば評判になると思う。

 

 日持ちもいいんだ。三日前に試作したワッフル、さっき昼飯にトースターで温めて食べたけど、美味しい!美味しい!これ、売れ出さない手はない!ぜったいない!強く、激しく、確信した昼下がりだった!

 

コメント
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