ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

舞台にボート、見えたかな?

2010-10-30 20:57:43 | 教育

 中学校体育館での"Catch & Row"公演。間口が7間と広いから大丈夫、なんて安心して迎えた本番当日、装置を立て込んでみたら、わっわっ!奥行き狭!中央に置いた階段の前なんてわずかに3尺!!ボートなんてとても並べられない。さあ、どうする?

 なに、そんなことも調べていかなかったのか?!って言わないで。準備してもらった机が大きかったんだ。美術室の机ってことで一回り大きい。それが三列だろ、前にずずっと押してきちまったってわけなんだ。

 会場に着いて、はてさて、どうする?てのはまぁお手の物なので、内心やばいと舌打ちしつつもさりげなく、一つ一つシーンをつぶして行った。土手前が川っていう設定だったけど、これはまるで無理。思い切って土手の上を川に見立てた。ありか?そんなこと。 

 ダンスシーンも2列目は土手の上で踊らせたり、最後のシーンのローイングマシーンは思い切って併行に並べた。うーん、やるなぁ!こんなメチャクチャやってもいいのか?観客はこちらの意図どおりに見てくれるのか?わからん!やってみにゃわからん!

 で、見切り発車で上演。どうだったろう?初めて芝居見る中学生には抽象が過ぎたかもしれない。でも、生徒たちは全員最初から最後まで脇目もふらずしっかり見ていてくれた。途中、背伸びをした生徒が一人いたけど、たった一人ってのが凄い。

 終演を幕なし暗転なしですませたが、これはさすがにとまどったみたいで、2回目の挨拶まで拍手がでなかったな。まっ、仕方ないか。終わった後、トラックの積み込み中や、バス待ちの時間に中学生がさかんに手を振ってくれた。これは嬉しかった。多分、彼らに芝居は届いたってことなんだろうな。よかった!

 これで来春、宮内中から演劇部希望者がやってきたりすれば最高!なんだけどね。

 

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体育館で"Cath & Row"

2010-10-28 23:24:30 | 教育

 いよいよ、明日だ。体育館で劇場用作品を演じるとどうなるか?うーん、冒険だなぁぁ。緞帳なし、暗転なし、照明は付けっぱなしのパー明かり。どうやって場転やんの?どうやって終演にするの?観客に丸見えのところで。ぼやいたって仕方ない!引き受けちまったんだから、やるしかない。

 シーンの終わりをどうするか?これは音楽で対応することにした。場転直前から流している音楽を役者が動きを止めると同時にぐいっと大きくする。役者はそれまでの演技を脱ぎ捨てて無表情で直立し姿勢正しく歩み去る。これでどうだろうか?ものの出はけは、すべて黒衣装のスタッフが行う。これもまた、全員歩みをそろえて登場し、一人の合図で膝をつきものを置く、あるいは持ち上げる。そろって袖にはける。こんな稽古を昨日、今日と入念に行った。

 出はけの方向も、今回限りの変更を施した。なんせ、舞台裏が通れないから、一端はけたら、次はそちらから出るしかない。最初の約束事と異なるところは出てきたが、まあ、こういう緊急事態だから許してもらえるだろう。目に見えて矛盾が感じられない限り、細かいこだわりは捨てた。

 舞台監督もインカムなんてないから、Qの出しようがない。なので、きっかけは、上下の全員に行き渡る音響だ。だから、舞台監督は音響の隣で、音響さんにQを出す。突如大きくなれば、場転の開始、シーンの始まりは音量を下げて知らせる。

 終幕も同様、波の音がフェードアウトしたところで、役者が動きを止め立ち上がる。正面を向いて頭を下げる。それを合図に袖にいた役者も舞台に出て整列、挨拶する。

 まっ、こんなことでやってみようと思っている。相手は大多数が演劇未経験の中学生、場転の意味を感じ取ってもらえるだろうか?舞台上に川面が見えるだろうか?ボートは頭に描かれるだろうか?すべては明日決まる。決め手は役者の一所懸命、それだけ!!

 

 

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演劇部紹介ビデオ2010

2010-10-27 23:51:33 | 教育

 やれやれ!やっと置農演劇部紹介ビデオの編集が終わった。所用時間、3時間!!こんな仕事するはずじゃなかったんだ、今日は。菜の花座の『イーハトーボの劇列車』、もっともっと演出を詰めようって帰ってきたのに。

 帰り際、生徒会担当のS先生から、中国人交換留学生の歓迎セレモニー用の演劇部ビデオ作ってくれませんか?って、おいおい、2日前に言うな!留学生向かえて、どうもてなすか?頭痛いのはわかるけど、土壇場になって振るなって!

 本当なら、演劇部の出番なんだけど、残念ながら、29日(金)は宮内中学校での『Catch & Row』の公演が入っていたんだ。吹奏楽部とか、なんとか知恵絞ったようなんだけど、結局時間埋められなくて、急な要望となったわけ。

 そんな!直前に言うなよ!無理無理って言ってはみたものの、やっぱ、こういう無茶な事態には俄然意欲がわき上がっていくのが僕の性分なんだな。で、せっかくの空き時間をビデオ編集にあてた。

 改めて今年の作品を編集ソフトで立ち上げてみて、うーーーーん、多彩だ!ほんと、いろんなことやってる!定期公演『カノン』でしょ、演歌ショー『夢芝居』でしょ、大会作品『Catch & Row』でしょ、それと子どもミュージカル『ベジタブル!ワンダフル!!』いやぁぁぁぁぁ、だねぇぇぇ!これほどいろんな色合いの作品を作り、上演し続けてきたんだ。うーん、感無量!はオーバーだけど、でも、やっぱり、たいしたもんだって思う。

 こんな四方八方、八つ当たりみたいな活動を、よくぞ!こなしてくれたもんだと思う。もう、何度も言ってることだけど、高校生は凄い!!!それも、これらの舞台を取っ替えひっかえしながらなんだから。

 実は今日も、宮内中版『 Catch & Row』の段取り確認を大急ぎで済ませて、フレンドリープラザに急行、町芸文祭のリハーサルをこなした。もちろん、こっちは演歌ショーだ。いやはや、この支離滅裂さはなんだ!

 それでも、こなす部員たちの力!もう一度言ってしまおう、高校生は凄い!!!

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どうやらこうやらリハーサル

2010-10-26 00:43:15 | 教育

 1日中、会館でリハーサルができるなんて、幸せぇぇぇ!しかも、県大会とほとんど同じ舞台構造の米沢市民文化会館だもの、これはもう、願ったり叶ったり!儲けたり得したり!?ってとこだ。

 できれば本番会場の鶴岡でやりたかったところだけど、まったく空きがなくてダメ。仕方ない、近場で探すか、って問い合わせてみたらなんと!米沢で月曜日に貸してくれるって言うんだ。月曜日は置農祭の代休日、丸1日心おきなくリハーサルに励めたってことなんだ。

 どうしたってやっておかなくちゃなんなかった。それは照明調光のマニュアル操作。置農演劇部の場合、照明はまず記憶が基本だから、手作業なんてやったことがないんだ。データをフェーダー表に書き込んで、それをたよりに1シーンごと作っては照らし、照らしては消すなんてこまめで緊張感漂う作業とはとんと縁がない。

 ところが、鶴岡市民会館は、記憶装置がない!今どき!!ありえねぇぇぇぇ!!!っていくら叫いたってしょうがない。やるしかない、マニュアル操作。

 となると、不慣れな生徒がとまどわない程度に簡単な色作りにしなけりゃならないし、それのデータもとる必要かある。なにより、そんな手作業に慣れてもらわなくちゃなんない。これが今回のリハーサルの主目的だ。

 いやぁぁぁ、時間喰ったねぇ。何がって、夕暮れから夜に変わっていくってシーン。これ地区大会では、4つくらいのシーンを作って次々に変えて行って表現したけど、これを1シーンで連続で変えて行こうってことにした。これがなかなか大変だった。作った夕暮れ明かりから地明かりを落とし、ホリの色を変え、シーリングを変えていく。そんな操作を一通りマスターできるまでに1時間近くかかった。

 後は、場転!これまた難しい場転があって、しかもそれはエピローグの大切な場面なんだ。今まで2分近くかかってたこの場転をせめて40秒程度に抑える、これももう一つの大きな目的だった。こちらの練習もかれこれ20分。後は立て込みかな。地区大会では時間オーバーだったから、これも10分以内を目指して何度か練習をした。

 どうにかこうにかこれらの課題をやりきって、いよいよゲネプロ。ダメだしなど一切せずに立て続けに2回通した。結果は、まぁまぁってところかな。久しぶりにせりふが出ずに立ち往生なんて懐かしいシーンがあったり、時間が61分14秒と超過したりもしたけど、まず、照明、音響が無難に凌いでくれたの、まっ、成功って言っていいと思う。

 明日からは、宮内中公演に向けて装置・道具の直しや、29日の本番、11月3日の町芸文祭での演歌ショーなどまたまた忙しい日々が始まる。そんな超多忙に追いまくられながら、ずすずんと自信をつけて県大会を一気に泳ぎ切るってことになる。

 朝早くから、時間超過しての退館まで、一人飛び回って面倒見てくれた会館スタッフの岩瀬さん、有りがとう!良い結果をお礼に届けられるよう頑張ります。

 最後に、この芝居

Photo

Photo_2

の写真はまったく非公開できたけど、ちょっとばっかりちら見せしてしまおう。と言っても、秘密のあのシーンは、うふふふふ!だけどね。

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体育館で大会作品『Catch & Row』

2010-10-23 21:14:56 | 教育

 宮内中学校に行ってきた。公演の打ち合わせ、と言うより会場の下見が狙いだ。

 子どもミュージカルじゃない、もちろん、演歌ショーであるわけはない。大会作品『Catch & Row』を上演する。会場は、体育館!

 無謀!

 なんたって、こんな無茶な公演引き受けんだ?一つは、置農の宣伝ってことがある。中学校に置農を知ってもらえるなら、なんだってやる!これが演劇部の、いやいや学校の基本方針だ。ともかく、受験者増加につながることならなんだってやんなくちゃ!

 でも、もっと底の方で蠢いてるのは?そう!無理?ならやってやろうじゃないの!っていうへそ曲がり根性だ。劇場用に作られた作品を、体育館でやる。どう考えたって無理!無茶!!無謀!!!だからやる。

 で、どこまでのことができて、どれだけのことができないのか、事前の偵察に行ってみたってこと。まず、間口が予想以上に広く、7間もあったのには助かった。本来、8間で作っている舞台だけど、まあ、1間くらい狭いのは許容範囲。さらに、開き足平台はどうする?県大会じゃ開き足18台、4*6、8枚、3*6、6枚使う予定なんだけど、これどうするか?これは教室用机の代用と決めていたが、果たして50以上も中学校で用意できるか、これが心配だった。だめならトラック借りて運ばなくちゃなんて話し合っていた。でも、これも宮内中側の誠意ある対応で、なんとかします!の心強い一言。舞台裏を通れないってことも問題だけど、これはもう、はけの方向を割り切って替えることで対応しよう。

 さて、どうしようもないのが、照明だ。これは何とも仕方ない。舞台の真上を見上げると、ボーダーもあり、前明かりもあり、サスもありなんだけど、使ったことのないのは一目瞭然!コードはバトンにぐるぐる巻き、ボーダーの電球は半分近く切れてる。カラーは色あせて、元々何色なのかさえわからない。しかも、下には降ろせない構造だ。あの高さにはしごかけて直せってのは担当者泣かせもいいとこ。それでも、あちらの熱意はかなりのもので、なんとか切れた電球は足場組んでも交換しますと約束してもらえた。

 持ち込みのスポット2台と備え付けの2台使ってあとは全部パー明かりで行くしかない。暗転もすべて明転。音楽だけで場転を感じとってもらうしかない。当然、ものの出はけは丸見えの中でやる。ってことはスタッフの動きも演技に仕上げるってことだ。これは大変だ。でも、やるしかない。夜のシーンは諦めて全部昼間にする。

 さて、そこまでずるずると後退して、果たして中学生が納得してくれる舞台になるのか?正直わからない。ともかくやってみるしかない。とこんと作り込んで後は彼らの想像力に待とうと思う。ともかく、物語の面白さと役者の気迫だけはしっかりと伝えたいと思う。それが感じ取ってもらえれば、あとは勘弁してもらえるんじゃないか、てのが僕の戦略と言えば戦略かな。

 ただ、これをやりきれば、部員たちには間違いなく力になる。間近に迫った県大会への大きな自信になる。結局、それなんだな、引き受けた理由は。そう、この無理!無茶!!無謀!!!の 公演乗り切って一気に県大会に乗り込もうってことなんだ。

 さてさて、結果はどうなることやら。

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