ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

走り納めかな?

2016-12-31 10:19:37 | 演劇

 ようやく年賀状書き終えた。ぎりぎりセーフ、かな?遅いだろ!って、勘弁してくれよ、25日まで公演だったんだから。

 公演終わって、翌日から忙しいこと!餅ついて、シュトーレン焼いて、パン焼いて・・・・お歳暮の発送。それと並行して賀状書き、よく終われたと思うよ。

 さっ、郵便局まで出しに行かなくっちゃ。で、どうする?外、雪ちらついてるし、西風強いし。車で行く?歩いて行く?片路2.2キロ、往復4.4キロ。歩くとすりゃ50分、雪道をだぜ。でも、たった数キロのために車出すのか?エコじゃないだろ。でも、時間もったいないしなぁ。雪に煽られて歩くてのもなぁ。うーん、軟弱者の車依存症患者はここで悩む。

 で、最後の決め手は、運動不足解消せにゃ!ジムが年末休業に入ってからさっぱり走ってない。外出どころか、部屋から出ることさえ稀。体重はとっくに危険領域に突入している、ヤバ!よしっ、速足ウォーキングで行ってこよう。

 ウィンドブレーカーを着て、手袋、帽子、ネックウォーマー、スノトレの重装備、いざ出発。一歩、踏み出してみたら、自然と速足から駆け足に、ゆっくりながらランニングになっちまった。

 久しぶりのラン、それもスノトレ。重い、足が!重い、体が!キロ7分半のペースが精いっぱい。しかも、腰の左右に痛み発生。こ、こんなとこ痛くなったことなかったのにぃぃぃ。雪道、スノトレ、久しぶり、きっと、走り方がめちゅくちゃなんだろう。我慢、我慢、そのうち慣れる。

 農道から家並みの道に入る。おっ、雪、ないじゃないか。腰骨の痛みも消し飛んで、ペースは6分半へ。郵便局、到着。ポストに賀状を放り込み、復路へゴー。ちょっと遠回りになるけど、農道止めて町道を帰ることにした。こっちは雪がない。ようやく体も温まり、足もしぶしぶ意図を察して軽やかになってきた。景色も最高。登坂だが、ペースは上がり、キロ6分に。

 15分ほどで、家に帰着。走ってしまえば、体、爽快。気持ち快適。良かった、良かった。て、これが今年の走り納めかな?距離4.4キロ、タイム30分5秒、ペース6分48秒。

 

 

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装置は力、衣装はセンス!『流れ旅 匂うが紅』本番終わってあれこれ、これにて打ち止め!

2016-12-30 09:58:01 | 演劇

 いつまでダラダラ書くんだい?話題ないから、公演話しで引っ張ろうってえのかい?

 まっ、それはある。とうとう雪に覆われて、ブログのネタも尽きつつある、たしかに。でも、装置と衣装のことは触れておかにゃならんよね。

 まずは定式幕。6間×3.5メートルもの幕、よく作ったもんだと思う。これ、一生もんだ。これから先、いろんな舞台に使えるだろう。お針子さんで頑張ってくれた置農演劇部、ありがとう。君たちもこれ使って突拍子もない芝居作ってくれ。あっ、他の劇団にもいくらでも貸し出すから、遠慮なく声掛けてくれ。

 幕も相当の代物だが、これをバトンに吊って、なおかつ何度も開閉する仕掛けを完成させたってところも実力だ、って言ってしまおう。シニア5期生公演『生前葬につき』の定式幕振り落としの仕掛け同様、装置・命のTの苦心惨憺が報われた。

 舞台上に、間口3間、奥行き3間の舞台を高さ2尺1寸で設えた、なんてのにも自慢していいんしゃないか、アマチュア劇団としちゃ。全面の蹴込みといい、その前客席との間に設けた桟敷といい、いかにも田舎の芝居小屋の雰囲気を醸し出していたと思うんだが、どうだろう?

 それに舞台奥の4間分の書割。上下2間は、常時同じ絵柄で中央3×6尺4枚でシーンに応じた風景を表現した、これもアイディアといい、描画といい、レベルには達していたと確信している。

 こういうしっかりとした装置や道具、(あっ、小さいけど、打出の小槌も傑作!だった。これ、言うまでもなく小道具名人フキさんの作。)劇団の底地だよな。お客さんも、すっと、芝居に引き込まれるし、最後まで安心して見ていられるもの。役者たちだって気持ちよく演じることができる。装置見ただけで、入場料の半分は元取れたって感じるんじゃないか?

 衣装の方は、とてつもなく苦労した。なんせ、ほとんどの出演者が3回以上着替えするんだ。役や場面に応じた着物を集めるのは容易じゃなかった。しかも、時代は昭和の初期。今回くらい団員が古着屋さんを探し回ったって、これまでなかった。そうそう、エキストラも8人もいたから。決定するまでにどれだけ多くの衣装が没になったことだろう。稽古場は常に古着市の様相だった

 選んだ数十着の衣装たち、どれも違和感なく時代と役柄を支えていたんじゃないかな。一人ひとりにもよく似合って、魅力的なだったと思う。

 衣装選び、これ劇団のセンスだと思う。アマチュアの場合、手持ちで勝負することが多いから、どうしても間に合わせになってしまう。これまでも、衣装見た途端に、それ違うだろ!ってダメ出ししたくなる舞台に数多く出会った。演出、衣装、ひいては座員のセンス、そして、より良きものを求める熱意、これが芝居の質を保証するんだと思う。

 ただ集めたり、買ったりするばかりじゃなく、自作できるようになったことも大きな進歩だ。既成のものとはデザインが異なる進行役のたつき袴、自作することになった。狙いの色柄がどうしても見つからず、思い切って華やかな和柄の生地で作った。華やかでお祭り気分のいいものができた。

 装置、道具、衣装、役者を支えるものたちを、妥協せず、より良いものを作り出して行く。それができる劇団、菜の花座もそこに一歩近づいたといえるんじゃないか。これも、また、この舞台『流れ旅 匂うが紅』の大きな成果だと思う。

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コラボは効く!『流れ旅 匂うが紅』本番終わってあれこれ3

2016-12-29 10:10:45 | 演劇

 なんてったって、藤柳美香次社中とのコラボだよ、大きいのは。他劇団から役者をお招きして作る、なんてことは何度かしてきたが、他の表現集団と一対一で取っ組んで舞台仕上げる、なんて初の試み、ここんとこ、しっかり総括しておかないとね。

 まず、異分野との共演、しかも二つを、ただくっつけるってだけじゃないから、これはかなり大変な仕事だった。同じように舞台で勝負してるにしても、日本舞踊と演劇では、まるで違う。あちらは音楽決まれば、振りを付けをし、それをひたすら磨くのが稽古の主体。曲が別なら踊り手同士のコミュニケーションとかは不要だ。ところが、芝居となると、役者同士で息を合わせるってことが基本、とっても大事になる。セリフ覚えたり、動きを復習したりと、個々での稽古も重要だが、なんてたって、一緒に絡まないことにゃ進まない。聞けば、発表会等では専門の着付け師さん、鬘屋さんなんかが寄ってたかって舞台姿に整えてくれるそうだが、アマチュア劇団じゃそうはいかない。手伝いスタッフはいるものの、基本は自己責任。装置を作るなんてことも、踊りの方たちは経験されてはいなかった。

 今回の舞台に対する思いというものも、計りかねるところもあって、こちらとしては、なるべく先方の負担を減らすように考えて進めたのだが、そんな気遣いはまったく不要だった。鬘の手配から着物の準備、こちらの手の届きにくいところをこまめにお世話いただけたし、後半には率先して稽古に参加してくたさり、一つにまとまることができた。

 異分野格闘ともいえるこの公演だったが、得るものはとても大きかった。踊りの所作や着付けの基本など、これまで縁遠かった部分を学ぶことができた。必要だから覚える、というレベルを超えて、楽しい、もっと稽古したいと意欲が湧いたこと、これは大きい。日頃からダンスも踊りも着物の仕草もすべて身につけて欲しいって思ってたからね。これを機会に定期的に習い事をレッスンの中に取り入れてもいいんじゃないかな。そうすれば、演目の幅も大いに広がるはず。できれば、楽器の演奏も。

 

 外部の人たちの目に晒されて稽古できたってことも良い効果をもたらした。自分たちだけだと、なあなあで済ませてしまう部分を厳しく突き詰めて行けた。この緊張感があったから、こんな短期間で大きな課題を達成できたんだと思う。

 350人ものお客さんを呼べたのも、コラボのお陰だ。この集客には、美香次社中の力もかなり大きかった。おそらく、初めて菜の花座を見たとか、いやいや、演劇そのものが初体験なんて人たちもいたようだし、菜の花座の知名度を大いに上げることができた。

 問題点もないわけじゃなかった。これは、主に作者と演出の限界だ。今回、日本舞踊を組み込むにあたって、できるだけ違和感、が生じないよう気を配ったつもりだったが、実際の舞台ではやはり唐突な感じは残ってしまった。それは、子役を除き踊り手にセリフと、踊り以外の出番が無かったことが原因だ。

 どうしても、舞踊だけでお手伝い、と言った具合になってしまった。要するに寄合コラボを越えられなかったってことだ。こちらからの一方的なお誘いではこの壁を越えるのは難しいだろうな。何度も、何度も、ご一緒してお互いが共に作っていこうとの意欲を高めることが鍵だな。

 舞台としての統一感、ひとつながりの芝居を求めていたお客さんには、この点不満も残ったようで、「いろいろ詰め込み過ぎて何をやりたいのかわからない」と手厳しい指摘もいただいた。ただ、そんな、レビューのようなごちゃまぜ舞台が大衆演劇の魅力の一つでもあるわけで、こっちの狙いもわかってよ!って言い分もないわけじゃない。演劇って言ったら、これ!的な枠からはみ出したくて挑んだ舞台、なんじゃこれ?って不審に見つめる目があるのは仕方ないかもしれない。

 他分野とのコラボ、これからもどしどしやっていきたいって思っているが、できれば、町とか芸文とかの音頭取りでどちらの団体からも盛り上がって一緒にやれるといいんだけど、今の地域にそんな余力はなさそうだし、これからも、菜の花座からの片思いコラボを積み上げるしかないのだろうな。

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菜の花座公演『流れ旅 匂うが紅』ゲネ画像

2016-12-28 18:00:59 | テレビ

 菜の花座第38回公演『流れ旅 匂うが紅』のゲネ画像を公開します。本番はさらに生き生きとしていました。藤柳美香次さんの髪型が本番仕様゛ないのがとても残念!フォトチャンネル作成の過程で、ついうっかりカットしてしまった3枚をここに張っておきます。

菜の花座公演『流れ旅 匂うが紅』ゲネ画像

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役者、大衆演劇にはまる!『流れ旅 匂うが紅』本番終わってあれこれ

2016-12-27 09:15:24 | 演劇

  まずは、感謝しないとな、座員たちに。突如、大衆演劇、しかも稽古はたったの2か月弱。慣れない着物に四苦八苦し、仕草、セリフ回しに散々ダメ出しされ、殺陣なんてもんもやらされて、もう、別世界の薄暗がりを無我夢中、手探りで歩んでいるような心地だったろう。それもこれも座長の気まぐれ、やりたい放題。よくぞ、文句も言わず頑張ってくれた。あっ、影じゃ不平たらたらだったかもしれないけど。

 稽古を始めて痛感したのは、はぁぁぁ、伝統ってもんはまるで引き継がれちゃいねえんだなぁ、ってこと。特に若い連中にゃ、チャンバラ、時代劇、憧れはあっても、実際の動きはおよそチンプンカンプンだし、大衆演劇特有の節回しも大仰な仕草も、ぜんぜぇぇぇん、わかんない!これ、誤算だった。付きっ切りで、繰り返し口移しでさらって、さらって、さらって、本番数日前にどうにか舞台に出せるレベルにたどり着けたくらいだった。

 さすがにシニア陣は、微かなれど古き日本の生活ぶりも記憶に残っているようで、体のこなしや節回しにもまずまず適応できた。でも、殺陣は、ダメだったなぁ、最後まで。とってもじゃないが、ちゃちで見てられなかった。身構え、腰の据わり方、剣の握り、剣の捌き、こういったもんは、身に沁み込んでいないと無理なんだなぁ、いくら教えても。

 中では我が花形女優は、すべてについて飲み込みも早く、芝居全体をしっかり引き締めてくれた。当人も、旅回り一座の女座長なんて役、合ってるのかも、なんて言っていた。そう、そりゃ、こちとら、お見通しでござんすよ。稽古を積み上げるにしたがい、他の役者たちもコツを掴み、大衆演劇の世界に急速にのめり込んで行った。舞台を打ち上げた時の満足感は、みんなとっても大きかった。はまるんだよ、こういう芝居は。きっと、体の奥底で眠っていたものが目を覚ますんだろうな。それが呼び覚まされたんだ。歌舞伎や大衆芸能が廃れることなく引き継がれていく所以ってことだ。

 大衆演劇的な舞台、これが初めの一歩。まだまだ、未熟、これからだ。でも、あのセリフ回しの心地よさ、仕草のカッコよさ、単純明快な筋立てと義理人情、そんな楽しさ、気持ち良さ、たっぷり味わってしまったから、この先、菜の花座のレパートリーの一つになっていくことだろう。お客さんには突然の急展開、ど、どうした?菜の花座、と不安にかられた方もいただろうが、これも大切な伝統舞台。いろんな挑戦するんだなぁ菜の花座!と、おおらかに受け止めて、見守っていただきたいものだと思う。

 役者も一つ引き出しを増やせた。菜の花座も間口を広げられた。新たなお客さんとも出会えた。この勢いを失速させぬよう、次回作、うーん、責任重いなぁ。

 

 

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