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ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

水路を守る、田を作る

2025-07-14 09:18:49 | 地域文化
先週は河川清掃、朝6時~だろ、
で、次なる日曜は、堰の土手と水路の草刈りだ。
連続の共同作業!

なかなか手が回らないからさぁ、雑草も強固な奴らが我が物顔で蔓延って刈るったって、容易じゃないのよ。
足元悪いし、つる草は絡まるし、強力無比なゼノア草刈り機もってしても手強い、負けそう。

堰の中は水が溜まっているのは、上の池だけ、下はまだ工事の認可が下りていないので、草ぼうぼうの灌木佇立、ちっょとしたジャングルだ。ここは将来の水不足を見越して、貯水場にするべく運動中の場所なんだ。

下に降りてみれば、そこら中獣道が走ってる。そうか、クマやイノシシたちの楽天なんだろうな、って思いながら刈り進んでいたら、あらら、クマ出没の放送が流れて来た、えっ、我が家の近くだぜ!



堤防のどん詰まりに何やら檻のようなものが・・・
あぁ、やっぱりクマ捕獲用の罠だった。
もう、こうなると獣たちと人間の陣取り合戦だな。

堰の周囲を刈り終えて、総勢10数名は、現在大活躍中の水路の両側の草刈りに。近寄るまでは丈高い草に覆われて、ただの藪にしか見えなかったが、刈り進んでみれば、滔々と流れる命の水だった。



冬に大量に雪が降ったせいか、今年は、ポンプでくみ上げるまでもなく水量豊富だ。我が家の田んぼも心置きなく深水管理ができている。勢いよく流れる清流を見ていると、本当に豊かでおおらかな心地になって来る。



この1本の水流が、次々に分離し、枝分かれしつつ流れ下り、この周囲一帯数10町の田を潤し、下流では防火用水や下水の役割も果たしてくれているのだ。多くの先人たちから受け継いだ貴重な水資源!
まさに、命育む水流ってことなのだ。

だから、水田地帯では、水路を維持し、水を守ることは、イネを育て、暮らしを成り立たせ、地域を支えて行くことそのものなのだ。

集まってきている人手は、平均年齢60歳越え、年寄りたちはだれもがこの先跡継ぎがいないことを気に病んでいる。それでも、いつか子や孫たちが田んぼを作りたい、この地で暮らしたいと心変わりすることを願って、曲がった腰を伸ばし、なけなしの腕力を振るって草を刈るのだ。

これが里山近くのムラの暮らし、百姓たちの心意気だ。

だからな、簡単に規模拡大とか、スマート農業とか、AI活用効率化なんてことを言うんじゃないよ!


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仕事か文化か?過疎脱却の道

2024-09-23 09:04:33 | 地域文化
平田オリザさんの講演聞いた。
兵庫県北の豊岡に劇団(青年団)ごと移住し、その地で演劇祭を継続するとともに、大学、芸術文化観光専門職大学、まで新設、しかもどれもが着実に成果上げてる、って、いやぁ、改めてその多彩さと見識の確かさに圧倒されたな。



敢えてケチ?つけるとしたら、
彼の幼少時、遊びに行っていた渋谷の町は穏やかでゆとりがあったって体験談くらいかな。だってなぁ、俺もその頃渋谷で暮らしてたんだが、とてもとてもおっとり優雅なんてもんじゃなかったぜ。新興ヤクザの安藤組はのさばってるし、進駐軍相手のキャバレーなんかも多くて、いやいや危険で薄汚い、しかし、その猥雑さが魅力の街だった。

おっと、それともう一つ違和感、田舎から人が出て行くのは、仕事がないからじゃなくて、楽しみつまり魅力的な文化がないからだって、発言も、うっ、待てよ?じゃあったな。
ある意味納得、されど違和感。

そりゃたしかに、住居費とか安いし働く気になりゃ仕事はないわけじゃない。でも、製造中心だろ、夜勤当たり前だろ、給料安いだろ、いつ首切りされるか不安だし。持ち家あったり、二世代、三世代同居だから、なんとかなってるって面は大きいよ。
都会から人を引き寄せるにゃ、やっぱ、もっと多様で安定的な仕事がないとダメだよなぁ。

と、反論しつつも、確かに、若いやつらを惹きつけられないのは、地域やそこでの暮らしぶりに魅力がないからだって議論も、うんその通り、首を縦にふるのさ。
おこがましくも言わせてもらえば、俺が菜の花座の活動やらシニア演劇学校やらを続けてきたのも、文化の自賄い、って意識が動機の一つなんだ。楽しい文化が無けりゃ自分たちで作ればいいじゃん!ってことだ。

高校教師稼業の傍ら、手間暇かかる有機農業を続けて来たことだって、魅力的な農村ライフを見せてやる!って意気込みがあってのことでもある。そうさ、農業こそ文化だからな。おっと、宮沢賢治の受け売りか?

ただ、如何せん、俺の実践も力不足、地域活性化の成果などほとんど生み出せず、ただ自分が満足するだけのことに終わりそうだけど。

そうなんだ、仕事も必要、文化も大切、あまりにありきたりの結論だけど、そういうことさ。

平田オリザさんは、人々の集まる場の必要性ってことも言ってて、これはもう、諸手を上げて賛成、共感だな。
ただ通過する道だけ、立ち止まり、座り込み、話をかわす広場がない。広場があればなぁ、これは、井上ひさしさんの『イーハトーブの劇列車』のセリフずばり。
車社会になって、ますますその傾向加速している。家⇒会社⇒スーパー(コンビニ)⇒帰宅の繰り返しだもの。

まったく、街宣はおろか、ビラ配りだってできないこの貧しさ、これはなんとかしなくっちゃならんって思うぜ。

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サンタタクシー始動!

2023-12-06 09:06:10 | 地域文化
今年も元気にサンタタクシー始まった!
もちろん、駅前コントの披露とともにね。
福島のあづまタクシー、もう何年になるんだ?よく頑張るよ。社長を先頭に社員5人も巻き込んで。まさか、大阪みたいに強制ボランティアじゃないだろな?

「お祭りごとがうちの会社は大好きなので」
この笑顔、本物だ。でなくっちゃ、こんなコントできるもんじゃない。
今年のコントはサンタ同士の戦いだ。赤サンタと白サンタが、人気のクッキー工場を味方に引き入れるべく綱引きやら雪合戦やらで競い合う。
戦いは決着つかず、工場(に扮した人)の平和を願う歌と演奏でお互い仲直り、赤でもない白でもない、赤白のクッキーを焼き続け、それを世界に配り歩くって決着だ。

クッキーはお菓子屋さんに焼いてもらって観客に配るってことも提案させてもらった。
もちろん、ガザの惨状を念頭に置いて、パレスチナとイスラエルの和平を願ってのお話しだ。甘いっていやぁ甘いんだが、クッキーだし。
平和を呼び寄せる歌と演奏は、専務のAさんの三線と歌。今年惜しまれつつ亡くなった坂本龍一の『弥勒世過果報』。菜の花座の「てんこ盛り」公演のフィナーレで歌おうかって話しも出ていた歌だ。そう、Aさんも社長のIさんも菜の花座の団員なのさ。
お客さんの反応も上々、演者たちの巧みさに大いに感心していた。やっぱり好きだと吹っ切れて演じられるものだよな。それが観客に伝わる。
サンタコントばかりってバカにしちゃいけない。
彼ら、「劇団 二種免許」自前の劇団立ち上げてるのさ。
お客さんに喜んでもらえたその笑顔でサンタタクシー、元気に出発だ。

なお、写真は福島テレビさんのニュース映像をスクショさせてもらいました。感謝!

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芸文祭の未来は?

2023-11-09 09:52:59 | 地域文化
町芸文祭、菜の花座の出し物、三線と踊りと歌と、最後の追い込みが功を奏して、好評のうちに演じ終えた。途中、弾き語りで歌い出しの音程不安があって、ヒヤッとしたが、お客さんの暖かい拍手に救われて立ち直り、その後は快調、よい演奏、楽しい歌と踊りだった。写真が撮れなかったのが残念。

この舞台、11月末の菜の花座公演でも再演するから、まっ、いいか。許可なく写真撮影は禁止、なんてもったいぶったお触れもあったんでね。
舞台は演じ手にお任せ、こっちは、入り口で菜の花座公演のチラシ配りをした。一通り入場者をチッェクして、
うーん、杖ついて歩くお年寄りの多いこと!改めて足腰は鍛えておかにゃ、って痛感したぜ。
それにしても、観客はほとんど高齢者!平均取ったら、多分70歳は楽に超えるな。付き添いだって、どう見たって60歳過ぎ?いや、70歳??
10年前のむせ返るような熱気はもう夢のまた夢だ。老人ホームの慰問公演そのものだな。
出演者も日本舞踊に大正琴にフラダンス、それとカラオケ。以前はカラオケが雰囲気を盛り上げていたが、これも人気凋落なのかな、歌う方も聞く側も元気がない。
こういうコンテンツそのものがどんどん時代に取り残されていってるんだろう。お弟子さんが減ってしまって、って日舞の会主さんが嘆いていたもの。
先日も新聞に多様化する高齢者像って記事が載ってた。
70歳過ぎてもアイドルの追っかけに夢中になる人とか、身体鍛え続ける人とか多いってことだ。
そうだろ、そうだろ、マラソン走り続けてるジジイもいることだしにな。
あっ、そうだ、手賀沼ハーフマラソンの結果、75歳~80歳のクラスで37位/61人!2時間20分で走って真ん中より後って!!侮れませんぞ年寄りパワー!
年寄りもいろいろ、若さも人それぞれってこった。
と、なると、芸文祭もこれまでのプログラムじゃやっていけないってことだぜ。高齢者が対象であっても、ジャズとかヒップポップなんかのダンスとか、バンド演奏とか、太鼓演奏とか、若者のものと思われていた分野も積極的に取り込んで行かなくっちゃならんよな。
その証拠が、置農演劇部の演歌舞踊の披露だった。とりを飾った部員たちの音踊りは拍手と喝采に溢れていたもの。若手のダンスグループが出演してくれたのも良かった。
お年寄りの慰労会から脱する道を早く探らないと、消滅はつい鼻の先だろうな。
って、言い始めてもう何年になるかなぁ。


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菜の花座、「安里屋ユンタ」踊ります!

2023-11-03 09:02:10 | 地域文化
本番前、ばっちり稽古!ビシバシダメだし!
前日にそんなに言われてもぉ、なんて泣き言にも容赦なく。
本日、11月3日、川西町芸文祭、

菜の花座の出し物は、なんとぉぉぉぉぉ、三線演奏と歌と踊り、もちろん、沖縄民謡やりますよ。
「涙そうそう」は弾き語りで、締めの演奏は「安里屋ユンタ」賑やかに歌い踊ります。この舞台に合わせて衣装も作っちゃいましたねぇ。太鼓も買いました。
見てください。菜の花座の沖縄。
なぜ、沖縄?
えー、それは、ですねぇ、なんとお答えしたらいいものやら。
ことの起こりは三線なんですね。
前回菜の花座公演『流れ旅 星の流れに』で、明治、大正の演歌を三線の弾き語りで取り入れたいって我が儘言ったのが、とうとう、「安里屋ユンタ」に行きついてしまったって、なんともたわいないきっかけ。
でも、敢えてこじつけるなら、虐げられる者たちの立場で舞台を仕上げる、これが菜の花座のポリシーですからね、今、この国で痛めつけ続けてる人たちって言ったら、沖縄の人たちでしょ。彼らの文化に敬意を表するのは当然です、って、これ俺の勝手な言い分だな。
まっ、素人役者たちの沖縄民謡の歌と踊り、見てやってくださいよ。出番は午後の部です。菜の花座の次は置賜農業高校演劇部の演歌舞踊なので、ぜひぜひ、ご来場を!
あっ、前回公演のオープニングとして評判だった明治の演歌「ダイナマイト節」も当然、やりますからね。

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