先週は河川清掃、朝6時~だろ、
で、次なる日曜は、堰の土手と水路の草刈りだ。
連続の共同作業!
なかなか手が回らないからさぁ、雑草も強固な奴らが我が物顔で蔓延って刈るったって、容易じゃないのよ。
足元悪いし、つる草は絡まるし、強力無比なゼノア草刈り機もってしても手強い、負けそう。
堰の中は水が溜まっているのは、上の池だけ、下はまだ工事の認可が下りていないので、草ぼうぼうの灌木佇立、ちっょとしたジャングルだ。ここは将来の水不足を見越して、貯水場にするべく運動中の場所なんだ。
下に降りてみれば、そこら中獣道が走ってる。そうか、クマやイノシシたちの楽天なんだろうな、って思いながら刈り進んでいたら、あらら、クマ出没の放送が流れて来た、えっ、我が家の近くだぜ!

堤防のどん詰まりに何やら檻のようなものが・・・
あぁ、やっぱりクマ捕獲用の罠だった。
もう、こうなると獣たちと人間の陣取り合戦だな。
堰の周囲を刈り終えて、総勢10数名は、現在大活躍中の水路の両側の草刈りに。近寄るまでは丈高い草に覆われて、ただの藪にしか見えなかったが、刈り進んでみれば、滔々と流れる命の水だった。

冬に大量に雪が降ったせいか、今年は、ポンプでくみ上げるまでもなく水量豊富だ。我が家の田んぼも心置きなく深水管理ができている。勢いよく流れる清流を見ていると、本当に豊かでおおらかな心地になって来る。

この1本の水流が、次々に分離し、枝分かれしつつ流れ下り、この周囲一帯数10町の田を潤し、下流では防火用水や下水の役割も果たしてくれているのだ。多くの先人たちから受け継いだ貴重な水資源!
まさに、命育む水流ってことなのだ。
だから、水田地帯では、水路を維持し、水を守ることは、イネを育て、暮らしを成り立たせ、地域を支えて行くことそのものなのだ。
集まってきている人手は、平均年齢60歳越え、年寄りたちはだれもがこの先跡継ぎがいないことを気に病んでいる。それでも、いつか子や孫たちが田んぼを作りたい、この地で暮らしたいと心変わりすることを願って、曲がった腰を伸ばし、なけなしの腕力を振るって草を刈るのだ。
これが里山近くのムラの暮らし、百姓たちの心意気だ。
だからな、簡単に規模拡大とか、スマート農業とか、AI活用効率化なんてことを言うんじゃないよ!